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新築から26年目のわが家 ひととおり点検してみた どこがメンテナンスのポイントになるのか
はじめに
家をたてるのは一生に1回で満足できるものではないと聞く。1回でもたいへんなのに2回め、3回目を経験できる方はまれ。建ててからながもちするかはメンテナンスしだい。
そこで、これからの方や建ててまもない方々へメンテするうえで役立つかもしれない情報を。
26年目のわが家。ひととおり点検してみた。どこがガタつきがちなのか。ここ数年でちらほらわかりはじめた。なるべく具体的に記したい。
自然災害で傷んだところ
まず、台風と雪害。自然災害なのでいたしかたない。ある程度の覚悟は必要かも。すでにそれらの被害に遭って、火災保険を認定され費用をかけずに修理できた。
①火災保険の対象として
・雨どい:屋根からの雪がおちてその重みで変形。
・カーポートの波板:台風の大風でふきとんだ。
・カーポートの支柱・ひさしの変形:雪の重みで変形。
・郵便ポスト:玄関に設置したものが台風の突風で破損。付帯設備で対象。
②申請せず、そのままのもの
・外玄関のタイルのわれ:地震で5mm×100mmのひび。外壁はセーフ。
日常の生活でのいたみ
経年劣化のいたみはいたしかたない。けっこういろいろある。建ててからのメンテナンス次第かも。
みずから修理したもの
・外構コンクリートのわれ:長年の車の出入りでのわれ、セメントで補修。
・トイレとびらちょうつがい:こどもが扉にしがみついて変形し、修理。
・台所水道蛇口:パッキング交換
・同水漏れ:水栓交換
・ふすま、障子、網戸:日常の生活でのやぶれ。汚損。
業者に依頼
・たたみ:ささくれなど。畳がえ。
・風呂場水栓:水漏れで交換
そのままのもの
・天井板:台風の大風で瓦がうき、雨もりした。保険の対象外だった。
・じゅらく壁:こどもが出窓部分にあがろうとしてはがれた。
・障子:日常の生活でやぶれ。よぶんな紙をあててふさいでいる。
・電源コンセント:アリでショート。機能しなくなり迂回して外配線。
いたみを想定していたのに問題ないもの
・外壁:洗い出しのおかげで汚れやはがれ、うき、いたみはみあたらない。
・屋根瓦:27年間でわれを3枚交換。三州瓦でうわ薬がかけてある。
・風呂場手前の脱衣室のフローリング:風呂あがりに注意して乾燥。
点検しての感想
基本的に新築時にメンテナンスがなるべくいらないように、本がわらの屋根の平屋で強度をつけたいのでスギ柱を太めの4寸角を使い、外壁とかわら屋根を重点にした。そのおかげかそとまわりのいたみはくるいやひずみはごくちいさく最小限で抑えられていると思う。
やはり水まわりや電気。これらは毎日つかうものなので、パッキングなどの交換が多い。
内装の表具やリビングなどの洋室の壁紙は経年劣化でそれなりだが、内壁のいたみやしみなどは見あたらず、壁紙を変えればずいぶんちがうかもしれない。
けっこう壁紙の交換を依頼すると費用がかかると聞く。1平方mあたり1~数万円とか。そこで本業で借りている場所をDIYでやったことがある。これならば人件費はかからないけど。一方、日のあたらない廊下の壁紙ははがれはなく思いのほかいたみをかんじない。
おわりに
ある左官さんから、現代の家の部材の多くは20年を前提につくられているとのお話をされていた。とたんに傷みがめだってくるとおっしゃっていた。たしかに昭和の高度経済成長時に建設された建物を借りてきたが、たしかにそう思いあたるものがある。
わが家も例外ではないだろう。ただしこうした傷みつつある建物を借りてきた経験から、いたいやすい部分をおぼろげながらでも知れたうえで家を建てられたのは大きい。
初期投資はそれなりに負担となったが長い目でみれば、こまかなメンテナンスさえおこたらなければ、おおがかりな屋根や外壁の手直しをせずともあと20年ほどはだいじょうぶかもしれない。内装とみずまわりは住んでいるわたしたちがどこまで許容できるかだけのよう。