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感情は身体の感覚とセット


イラっとしたり、ウキウキしたり、腹が立ったり、悲しくなったり、人は色々な感情があります。

それを否定することなく、無理に受け入れることなくただ観る、とはよく言われますが、「やってるつもりなのにさっぱりわからん!」とずっと思っていました。

その感情を観る時にすごく大事なのが身体の感覚です。感情と、その感情の時の身体の感覚はセットになっています。

私はずっと感情だけを観ようとしていて、「ただ観る」がわからないままだったのですが、身体の感覚も一緒に観ることでやっとそう言うことなのか!とわかりました。

私は産後にメンタルの調子を崩しました。
しばらく問題なく過ごしていても、不意にちょっとしたきっかけで不安の発作に襲われたりしていました。
不安の原因はそのきっかけとなった物事だ、と思っていたのですが、実はそれは順序が違って

身体が不安を感じやすいコンディションになる(例えば胃が酷く力んでいる、生理前で下垂がひどいなど)→
心がそれにあわせて不安になる→
何か不安になるキッカケを無意識に見つける→
このせいで不安になった!と思う

という感じで実は物事は最期です。
なので身体の感覚が不安の感覚になっていなければ同じ事が起きても大丈夫、ということになります。
実際、同じ出来事でも今回は全然気にならない、というようなことも経験しました。

ひどい時は感情の激流に巻き込まれて、さっぱりわからず納得もできなかったのですが、観察をしていく中で本当にそうだ、と腑に落ちた時はものすごく救われた気持ちになりました。

周りで起こる物事は自分ではどうしようもないけれど身体のコンディションを整えることは自分の範疇だと思えたからです。


仏教でも瞑想で初めに観察するのは身体の感覚と教えられています。身体はいずれ手放すものだから執着するな、とは言われていますが、身体の観察はすごく大事とも言われていてイマイチわからなかったのですがそういうことか、とやっとわかりました。

忙しく毎日を送っていると、実は身体の感覚も想像以上に受け取れません。
でもこれは、何度も受け取る練習をすることで上げていくことができます。

学校などでは教えてもらえませんが、生きていくうえで、とても大切な能力です。

https://terakokyu.peatix.com

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