「親愛なるあなたへ」今1番話題の作品を読みました
皆さんお疲れ様です
本日は、「親愛なるあなたへ」という作品を読みました
本屋さんでは、どこでもランキング1位独占ということで私も迷うことなく手に取りました
出版社が河出書房新書
400ページ
Amazonの日本文学ランキングだと290位
なかなか低いですね
今回は前回同様ネタバレなしの読書感想文と、
有料でネタバレも含めた感想二つに分けました
有料部分では全部ネタバレではなく無料部分で何度も言っている。中盤の衝撃的な展開の部分にフォーカスを当て、作品を読んでもらえるための感想というか解説を書きました
理由は私もこの作品を読んでかなり言いたいことが
あるので大きな記事になっています
「親愛なるあなたへ」
著カンザキイオリ
簡単に物語をお話します(要約)
ごめんなさいまたサイトの説明文を借ります
このように今回の作品は、二人の主人公がいます
よって作品も二人の視点が同時進行で物語が進んでいきます
二人とも中学を卒業し、高校生という新たな場所での生活、ここから話が始まっていきます
春樹は中学生で小説を出版するほどの文才に恵まれ
雪は家庭で事情を抱えながらもたまたま春樹の小説に出会い心変わりしていく
最終的には、話は一つにつながりますが
前半、中盤まではそれぞれ別の視点で話が進むので、比較的読みやすい作品だと思っている。
そして作品の中でも「爆弾」というキーワードが出てきますがこの爆弾とはなんだったのか?これも見ものです
ここで重要なのは、二人は話が急展開する中盤まで知り合いではないということです。そして物語が進むにつれて読者のわたしたちは、完全に勘違いをしていることに気づくのです
私だけじゃないこの作品を読まれた方は一瞬戸惑うと思います
私なんか一回本を閉じて数秒
思考停止しましたwwww
そしてそれがきっかけとなり物語は大きく動き
わたしたちでは予想できないような結末で幕を締めます
ここからは感想に移ります
感想
今回も個人的には「すごい作品だったなあ」というのが第一声です
このカンザキイオリさんとは、何者なんだ
ストーリー展開でいう起承転結の「転」が強烈すぎて私は興奮しながら読めたと思います
もちろん序盤もめちゃくちゃつまらないことなんてなくてそれぞれストーリーの視点が変わるので結構面白かった。中学から高校での内容も多いので結構なつかしいというシーンもあった
ここでいう物語は
私が最近読んでいる「子供時代の辛い過去」などの悲惨さが詰め込まれていて
人って現実でも何かをきっかけに何色にでも染まってしまうんだよという強いメッセージ性が強い作品にも感じられた
子供の悩みや思考がよくリアルにあるような悩みだったりするので子供を持つ親世代など学生にもおすすめできる作品なのかなと思っています。
人の気持ちをもっと考えることができると思うその先を
基本的にこの作品はハッピーエンド、バットエンド
意見は分かれる終わり方だったと思う
客観的にはバッドでもハッピーでもないが多い意見かな
これは作品内のどの人物に共感や好感が持てるかで
最後の結末は全く見え方も違う
私は恋愛面も発展していた点でも応援していたので
個人的にはハッピーエンドとして捉えています
後半は色々なことが判明して
まじかって思う部分が多かったけど
最近読んでいる小説のジャンルが寄っているせいか
なんとなく展開が読めてしまう部分が何個かありました
読み終えた頃には
「さすが一位だな」と感じました
私が印象に残ったシーンはやっぱり
先ほどから何度も言っている
読者はほぼ100%の確率で中盤の衝撃事実を知ることになったシーン
ここ最近で1番驚いたシーンです
シンプルに著者の前半での書き方がうまかった
うまく濁さず前ぶれもなく隠せていた
これが少しでも読者にバレると判明した時のドキドキワクワクはもちろん減少する
それをうまく隠して一気にバラすことで私のように一気に盛り上がることができる
これができる著者はコンテンツを作るスペシャリストである
小説でもこんなに衝撃できる物なのかと学びました
読んでいるだけで、人物一人一人キャラがわかりやすかったし、仕草や態度の表現から「絶対なんかあるな」と読者に思わせといて強烈な一発を浴びせる感じが私は好きですね
読者の予想をはるかに超える展開が何度もあって
これは面白くないはずがなと誰もが感じるでしょう
最後考えたことは
雪ちゃんの立場だったら
春樹の立場だったら
ということを考えましたが
私のはそんな行動する力すらないので絶対にしないという答えでした
でも、状況にもよりますよね
お腹が減って誰にも頼ることができなかったら食べ物は万引きするだろうし
この本から何が得られるのか考えてみると
人生に役立つものではないけど、コンテンツの面白さが1番にきます。
時間がない人には難しいかもしれないけど読む価値はあると思います。
終わります
読み終わっああとにこれを聴くべし
作中で雪ちゃんが作曲した曲です。
改めて読み終えて聴いてみると誰に当てた曲なのか
はっきりと分かりますしやっぱり感動しますね。
カンザキイオリさんは、日本のボカロPであり、歌い手であり、作曲家であり、作詞家で今回小説も描きました。顔出しはしていません。
『あの夏が飽和する』という名作も話題です。
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