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2/16 ニュースなスペイン語 Primavera suave:楽な春

誰にとって、何が「楽」なのか?

アレルギーを持っている人(alérgico)たちにとって、花粉アレルギー(alergia al polen)が楽な春になるだろう、という吉報。

もちろん、スペインでの話。

1月は2005年以降、最も降水量(precipitación)が少なかったという。何せ、今年の冬は「今世紀が始まって以来、最も乾燥した冬(el invierno más seco desde que comenzó  el siglo)」などと形容されるくらいだ。

雨が降ることで、空気中の花粉(polen ; grano)を洗い流してくれて、人体へ侵入することを阻止してくれる。雨は従って、大気清浄機(depurador de atomósfera)のような働きをしてくれるという。

大気のシャワーになる雨が少ないのだから、アレルギー持ちには大変なはずなのだが…。

ところが、少雨とは裏腹に、今年の冬は平均気温(temperatura media)を上回ることが少なかったことから、開花(florización)も減り、花粉の生成(polinización)も少なくなるとの予測がたっている。

そのため、結果的には、アレルギーを患う人には楽になる、という。

しかし、今後、アレルギーの重症化の懸念がないわけではないらしい。

というのも、大気汚染(polución ambiental;contaminación〜)と花粉の相乗効果(efecto sinérgico)によって、免疫反応(respuesta del sistema inmunitario)が酷くなり、人々はより敏感になる(se sensibiliza más fácilmente)。気候変動(cambio climático)や地球温暖化(calentamiento global)もアレルギーの悪化に一役も二役も買ってるようだ。

スペインでは主にスギ(cipres)、イトスギ(arizónica)、イネ(gramínea)のアレルギーが多く、呼吸器系(respiratorio)や肌(piel)に症状が現れる。スペイン国民の20%〜25%くらいが何らかのアレルギーがあると推計されている。

日本でもそろそろ敏感な人は鼻やら喉やらが反応し始めているようだ。アレルギー持ちが楽な春を望むのは、洋の東西を問わない。

出典
〈本文〉と〈写真〉