障害者雇用はデメリットしかない?当事者のぼくは「ダウト」と言いたい
障害者雇用はデメリットしかない、といった声をよく聞きます。
たしかにデメリットが全くないかと言われたら、正直ウソになります。
年収は一般雇用より100万円ほど低いし、仕事の内容は限られるし。
一方でデメリット以上に多いのが、メリット。
うつ病を経験したからこそ声を大にして言いたい「病状が再発して休職する可能性が低い」ことは何にも代えがたいものです。
この記事で詳しく紹介していきますね。
障害者雇用はデメリットしかない?
障害者雇用はデメリットしかないといわれている主な理由は
年収が低い
業務内容が限られる
単調な仕事が多い
の3つです。
デメリット①:年収が低い
1つ目は「年収が低い」こと。
就労移行支援3社を取材した時に言われたのが
「一般雇用より100万下がるとみておいたほうがいい」
ということ。
年収400万円の人は300万円になりますし、20代で年収300万円の人は200万円以下に。
精神障害や発達障害を隠して就職する「クローズ就労」が多いのも、年収は大きなきっかけと言えそうです。
デメリット②:業務内容が限られる
2つ目は「業務内容が限られる」こと。
障害者雇用の多くは「事務系職種」。
具体的には営業事務や企画事務といった仕事が多いです。
障害者雇用の転職エージェント「dodaチャレンジ」で取材したところ「事務系職種が7割」とのことでした。
エンジニアや販売、マーケティングなどの求人もゼロではありませんが、狭き門だと考えておきましょう。
▼取材した当時の記事がこちら
デメリット③:単調な仕事が多い
3つ目は「単調な仕事が多い」こと。
「障害者雇用の従業員と一緒に働く方法がわからない」と感じる会社はまだまだ多いです。
特に精神障害は、2018年から障害者雇用が始まったばかりなのでなおさらのこと。
また、人事や経営陣は知っていても、現場のリーダーまで行き届いていないケースもあります。
以下のように考えて、雑用しか任されなくてかえってつらい思いをしがちです。
どんな仕事を任せていいのかわからない
再発によって休職や退職しないか不安
障害者雇用がデメリットしかないのは「ダウト」
一方で、障害者雇用はデメリットしかないのかと聞かれたら「ダウト」と答えます。
なぜなら、以下のようなメリットがあり「再発せず社会復帰しやすい」からです。
上司や同僚に特性や症状を理解してもらえた上で働ける
通院や体調に合わせて業務調整しやすい
残業はほとんどない
正社員雇用も増えてきている
大企業が多いゆえに福利厚生が豊富
加えて、今は障害者雇用から一般雇用への転職も増えてきているとのことです。
精神障害や発達障害の二次障害に苦しんだ人へ。
社会復帰へのステップアップとして、障害者雇用を検討してみてはいかがでしょうか?
▼一般雇用との比較についてさらに詳しく知りたい方はこちら
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