笑顔の裏で(Behind their smiles)
私はうつ病になったことはないので、軽々しいことはいえない。
ただ以前、「私の死生観」という記事でも書いたが、辛いことがあったりすると、死んでしまった方が楽だろうな、と時折感じることはある。
このような感覚を持つのは何も不思議なことではない。
人生でうつ病を発症する人は日本だと約15人に1人と言われているし、そして誰もが、気持ちの低迷期を経験しているのではないか。
悲しいことに、乗り越えられなかった人もいる。そして、ずっと苦しんでいる人たちもいる。
理由はさまざまだろう。
そうした苦しみは、笑顔の裏に隠されていてみえないことが多い。
うつ病は、特にコメディアンだったり、日本でも芸人さんだったり、笑いを職業として人たちに多いそうだ。
どこかの記事で読んだだけだが、オックスフォード大学の研究で、コメディアンや俳優は統合失調と双極性障害(躁うつ病)の特徴を持つ傾向が高かったらしい。その影響かわからないが、常識を超えた思考やアイディアを生みやすくなるとのこと。
実際、コメディアンで俳優のジム・キャリー(Jim Carrey)もうつ病に悩まされていたとのことだし、残念ながら10年前に自ら命を絶ってしまったロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)もうつ病だったとされる。
Behind their smiles, they were hiding a great deal of pain, just trying to be funny.
(笑顔の裏で、面白く振る舞いながらも、大きな苦しみを隠していたのだ)
そう考えると、なんだか、切なくなる。
私も落ち込むことがあり、心で泣いていても、口角をあげて、スマイルを作るようにしている。
それは、本心を悟られたくないということ、そしてその場の雰囲気を暗くしたくないという理由だ。
それでも、私自身、人生をそれなりに楽しんでいるし、まだまだやりたいことは山のようにある。人生は「山あり谷あり」だと理解しているので、自分のストーリーを最後まで見届けたいという気持ちだ(早くトンネルの先にあるはずの光をみたいけれど)。
今日は、気持ちがブルーになっている人、誰も理解してくれる人がいない、と思っている人たちにシンディ・ローパー(Cyndi Lauper)の名曲、True Colorsをおくりたい。有名な曲なのでご存じの方も多いと思う。
True Colorsとは人の本性、本当の姿という意味だ。私は、その言葉をネガティブに使いがちだった。例えば、”After that incident, I finally realized his true colors.”(その出来事をきっかけに、ようやくその人の本性がわかった)とか。この曲は、良い意味で使われている、笑。
【歌詞】
You with the sad eyes 悲しい目をしたあなた
Don't be discouraged 落ち込まないで
Oh, I realize あぁ わかってる
It's hard to take courage 勇気を持つのが大変なこと
In a world full of people こんなに多くの人たちがいる世界で
You can lose sight of it all 自分を見失ったり
And the darkness inside you 心の中の闇が
Can make you feel so small あなたを小さな存在に感じさせたりするよね
But I see your true colors でも私には見える、あなたの本当の色が
Shining through 輝いているのが
I see your true colors 私には見えるの、あなたの本当の色
And that's why I love you それがあなたを愛する理由
So don't be afraid to let them show だから見せるのを恐れないで
Your true colors あなたの本当の色を
True colors あなたの本当の色は
Are beautiful like a rainbow まるで虹のように美しい
Show me a smile then 私に笑顔を見せて
Don't be unhappy 悲しそうにしないで
Can't remember when いつだったか思い出せない
I last saw you laughing あなたが笑っているのをみたのを
If this world makes you crazy この世界があなたをおかしくして
And you've taken all you can bear 耐えられないほど抱えてしまったら
You call me up 私を呼んで
Because you know I'll be there だって、そばにいるのわかっているでしょ