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2018年、じゃぶとんの書いた48の文章

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2018年2月の記事一覧

ポジティブシンキン

無根拠にポジティブシンキンする。
うまくいく、うまくいく。
自己欺瞞ではなく、変遷は現状からのみ起こることを、たやすく肯定せよ。
たやすく肯定するのがコツであり、無根拠なポジティブシンキンは技術である。

現状を構造的に認識把握することと、
無根拠なポジティブシンキンとは両立し、

それとともに、明瞭なあるいは簡単な想像力を枯渇させないこと。

微を入り細を穿ち分析すること、
&
あまりにシンプル

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心は踊る

なんか楽しそうなことをやってるなと感じたところへ。

息せき切ってあるいはゆっくりと窺うようにそれでいて興味津々に近づいていくそうやって近づいていく。

そうやって近づいていく、楽しそうに。気付かぬうちにもしくは明確に誘われてその楽しそうな場所に入ってそのなかに存在する、

楽しそうなことやってるなと思っていたが入ってみると楽しくてそうやってその場所に馴染んでいってその場所を知っていく。

うきう

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つれづれなるままに Part5

イカリ豆をこれまた久しぶりに食べた。久しぶりに食べた食材のことを書くのは気楽にできる。そんなに驚くべきものを食べているわけじゃないし。

久しぶりに食べたイカリ豆の賞味期限が、ある人の誕生日だった。

なんとなくびっくりした。いま思うに別にびっくりするほどのことでもない。だって賞味期限も誕生日も、カレンダー中を埋め尽くしている。みんなの誕生日が来るのといっしょに、どこかの食料の賞味期限は来る。

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流れていってその先に何があるのかなんて分からないほうがいいのかもしれない

私達はどんどんつながっていって雁字搦めになり、

(変換したら出てきたけど、がんじがらめってこんな漢字なの?!)

食べていくためにやりたくない仕事をしなきゃいけない、とまで言わされるのだけれど、

(そんなに無理しなくてもいいし、どんな仕事でもやってみたら意外と楽しかったりもするものだよ?)

でも私達は恋愛のことばかり歌っている。

(恋愛まで仕事になっていく世界においては、もうラブソングも流

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土を掘りたい

砂場に行って土を掘りたい。
砂浜に行って土を掘りたい。

うん?

土じゃなくて砂か。

砂も掘りたい。スコップとか手で掘りたい。手で掘る前には石鹸をひっかく。爪に砂や土が入らないように。爪に石鹸をあらかじめ詰めておくことによって、爪に砂や土が詰まらないようにしておくのです。

砂や土ってつまり土砂か。

どしゃ降りってドシャーっていう擬音語?擬態語?ではなくて土砂のように降るということなのですか

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『海辺のカフカ』を読みました

村上春樹『海辺のカフカ』を読んで思うことをつれづれと書く。
ぼくとしては久しぶりに、いかなる利害関係もいかなる時間的制約もなく、小説の世界に入っていっしょに冒険できた時間だった、ぼくは村上春樹に感謝し、作中の登場人物たちに感謝したい、ぼくが印象にのこった言葉は「愛とは世界の再構成だからね」という意味のそれであった、なんとなれば、ぼくがthese daysに愛について思いを巡らせているからであろう。

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無意味と抽象的、虚構と抽象的

具体的なこと書きたくない。無意味なことを書きたい。

こういう気もちは、抽象的な文章を書くことによって満たされていた。満たされた気になっていた。しかしその抽象的な文章は、実はぼくの具体的な経験が抽象されたものであり、そのことを痛感した。

すると、ぼくのなかでもはや

無意味であること

抽象的であること

の境目がはっきりしなくなった。つまり、抽象的であるだけでは、意味から逃れられなくなったの

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