土を掘りたい
砂場に行って土を掘りたい。
砂浜に行って土を掘りたい。
うん?
土じゃなくて砂か。
砂も掘りたい。スコップとか手で掘りたい。手で掘る前には石鹸をひっかく。爪に砂や土が入らないように。爪に石鹸をあらかじめ詰めておくことによって、爪に砂や土が詰まらないようにしておくのです。
砂や土ってつまり土砂か。
どしゃ降りってドシャーっていう擬音語?擬態語?ではなくて土砂のように降るということなのですかね。埋もれてしまいそうですね。ビーチに埋まる遊びがありますが、まだやったことがない気がするので、いつかやってみたいです。
で、土砂を掘りたいのですが、掘っていると、固くなってきます。みみずをはじめとした虫たちが通っていると、しぜんと耕されて柔らかいのだと言いますよね、でも固くなっている場所もありまして、そこでぼくは石と土砂が連続であることに思い至ります。
石のように固いものが土や砂へと砕けてゆくのですね。すると岩も連続ですね。どうしてあんなに固くなっているものが、砂になりゆくのでしょう、不思議ではないけれどもしかし、わたしたちの身体が形を保っているのは驚くべきことであるような気持ちになってしまいます。
岩から今度は山へ思いは移りますね。
そして地球へと。
わたしたちよりもはるかに大きく固く、それでいてわたしたちは感情を持っています。
ぼくにとっては、幸せな気持ちになるという現象が、とても驚くべきことであるような気がしてきます。
土を掘るということは、どういうことなのでしょうか。
ぼくの体と土とのあいだには少しの差しかないのに、ぼくは土を掘りたいし、それでちょっと幸せになるのだとしたら、わたしたちにとって、地球とは途方に暮れるような場所ですね。
そう思いませんか?
…
…
この気持ち伝われ〜〜〜
…
…
…
おしまい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?