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「数学不安」と子育てについて

いつものルーティン。
朝起きてベッドの中からGoogleカレンダーで自分のスケジュールを確認するところから始まる。

「あれ、今日は何も予定が入っていない」

こんな事は滅多にないので、有休にしてパソコンを片手にスタバで読書をすることにしました。

死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威

今日はこの本を読んでいたら、初めて聞くワードがあったので、その事について書こうと思います。

▽数学不安とは

本を読み進めていると「数学不安」という単語があった。

「数学不安」という専門用語がある。
数学ができるかどうかには、数量処理や作動記憶といった認知的能力のほかに、問題を解く際の不安が関わっているという。
この不安が「数学不安」だ。

死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威

もう少し、読み進めていくと以下のようなことも書かれていた。
数学の問題を解くときは、単純な作業をするのとは違って、メンタルな要素が強まると言います。本には、

解けるかどうかわからない問題を、解けると信じて解き続け、ついに正解にたどり着くためには、解けないかもしれないという「数学不安」に負けない精神的な強さや、自信が必要になるのだ。

死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威

このように書かれていた。
さらにはこの「数学不安」は、単純に数学が得意か苦手かという問題だけではなく、この不確定な時代に”成功を信じて、やりぬく”というスキルは、就職や大人になってからの人生の成功に関しても左右するという重要な事なのです。

振り返ると、私はどちらかというと理系で数学は得意な方でした。
問題を解く際に、不安という感情はなく、逆に解いた時の喜びや達成感の方が優っていたのだと思います。

では、どんな人が数学不安に陥ってしまうのだろうか?

▽数学不安には母親との愛着の問題があった

最近の研究ではこの数学不安は愛着安定性と関係があることがわかってきているようです。
つまり、幼い頃母親との愛着が不安定だと、数学不安が強まる傾向がみられたのです。

例えば、子どもの勉強に関わる場面で、親が子どもの勉強の間違いを厳しく指摘したり、批判的な言葉を投げかけると、子どもは自信を失い、数学不安になることがあります。
また、親が子どもに過剰な期待をかける場合も同じです。
親が子どもに対して過剰な期待をかけたり、成績や競争にばかり注目すると、子どもは自己効力感が低下し、自己評価が下がって数学不安になることがあると言います。

本では、両親が医者で当然子どもの将来も医者になることを過剰に期待をかけられ、少しでも成績が下がると親に罵倒される。そのような事が続き、子どもは精神的に病んで自殺未遂をはかってしまうという事例が書かれていました。

▽教育という名の「虐待」

親の役割とは何なんだろうか?
親が望む大人に育てることだろうか?

本人の主体性を無視し、進路を押し付け、勉強を強いることも、虐待である。

死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威

親のエゴで子育てをするのではなく、子どもが「こうなりたい」「こうしたい」という部分をサポートをすることではないだろうか。
とても考えさせられました。

では、どのような関わりが適切なのだろうか、少しChat GPTに聞いてみたところ、以下のような回答をもらった。

親が子供の勉強に関わる場合、以下のような関わり方が望ましいとされています。

以下、Chat GPTより
  1. サポートする態度を取る:子どもが勉強に取り組むときに、親がサポートする態度を取ることが大切です。具体的には、子どもが質問したときには真剣に向き合い、答えを探す手助けをすることや、勉強時間を設定し、子どもがその時間を守れるように協力することが挙げられます。

  2. 優しい言葉をかける:親が子どもに対して優しい言葉をかけることで、子どもは自己評価が上がり、勉強に対する意欲が高まります。逆に、厳しい言葉をかけたり、子どもを批判すると、子どもの自己評価が下がり、勉強に対する不安や抵抗感が生じることがあります。

  3. 学習環境を整える:子どもが勉強する環境を整えることも大切です。例えば、勉強机や机の周りを整理整頓したり、静かな環境を作ったりすることが挙げられます。また、親が子どもに勉強に必要な教材や道具を揃えてあげることも重要です。

  4. 子どもの自主性を尊重する:子どもに勉強のやり方や進め方を自分で考えさせることで、自主性を育てることができます。親が子どもにやり方を指示しすぎたり、自分の意見を押し付けたりすると、子どもは自分で考える力が養われず、勉強に対する興味や関心が低下することがあります。

以上のように、親は子どもの勉強に関わる場合、サポートする態度を取り、優しい言葉をかけ、学習環境を整え、子供の自主性を尊重することが望ましいとされています。

▽我が家の二人の子育て

私も二人の子どもがいます。
中3の長男と中1の長女、それぞれ同じように育ててきたつもりだけど、勉強に関しては全く異なる性格を持っています。

長女の方は、小学校から公文に通っていて、「勉強しなさい」と親が言わずとも自ら毎日すすんで勉強をしている。
時々もらってくる、公文の成績上位者?に渡されるトロフィーが嬉しいようで、勉強が1日のルーティンになっていて、逆に突発的に予定を狂わされるのを嫌うくらい。おかげで小学校6年の頃には高校で学ぶレベルの勉強をしていた。
しかし、中学に入り初の部活動(テニス部)で、今までのルーティが崩れ、少しずつ勉強する時間がなくなってきた事で、時折イライラしている。

一方で長男の方は、同じく小学校の時に公文に通っていたが、サッカーに熱中するようになってから勉強が楽しくなくなったらしく、公文を途中で辞めてサッカーに明け暮れる毎日を送っていた。
当然、勉強は一切しなくなったので、親が「勉強しなさい」と言わないと勉強はしなくなった。塾へ無理やり入れたりもした。
しかし、いくら無理やり勉強をやらせても一向に成績は伸びなかったため、「勉強しなさい」と言うのをやめ、塾も辞めさせ、「自分のやりたい道に進みなさい」と言うようにしたら、当然ながら勉強はしなくなった。笑
勉強なんかできなくたって何とかなるだろうと腹を括っていたら、中三から自分で気づき始めたのか、何を思ったのか急に「塾に通いたい」と言い出し、勉強を自主的にやり始めたり、2年連続で学級委員長に立候補したりと勝手に自分の将来のことを考え出したのでした。

子育てこそ正解がない。
同じように接していても同じようには育たない。

さてさて、この二人はどのような人生を歩むのだろうか。

”成功を信じて、やりぬく”

このスキルだけは身につけられるように関わっていきたいと思います。



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今泉 俊昭|人生が変わりそうな予感
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