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  • パンチライン百科事典

    基本的に英詞の中にある「言葉遊び」の面白さを発信&紹介しています(ただの歌詞の和訳ではありません)。英語がわからない人にも理解しやすいような説明を心掛けていますので、気になった方は是非check em out!記事は全て無料です!

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タイラーザクリエイターから学ぶ現代社会における音楽の聴き方

2021/6/25 下部追記アリ 音楽を聴いているのか、それとも聞いているのか 何を言っているのかわからないと思う人もいるかもしれないが、私は一概に「音楽をきく」と言ってもその「きく」には2種類あると考える。1つは音楽に対して意識を集中し、積極的に音を耳に取り入れようとする「聴く」。もう1つは特別音楽に集中するわけではなく、自然と耳に入ってくる音を楽しむ「聞く」である。つまり、「ながら聞き」であるかそうでないかということである。  現代社会では、スマホの普及や、Apple

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    • パンチライン百科事典 p.30 -AMERICA HAS A PROBLEM-

       Kendrick Lamarのペンがまた話題です。先週2023年6月19日にBeyoncéがサプライズ的にリリースした新曲、『AMERICA HAS A PROBLEM』に収録されているKendrick Lamarのあるラインが少し注目を集めています。恐らくこの話題を作るきっかけとなっているのは、Kendrickが昨今しばしば問題になっているAIによるラッパーのクローン生成問題を上手いこと弄りながら、自分のスキル自慢へと昇華した点かと思われます。ちなみにこのAIによるラッパ

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      • パンチライン百科事典 p.29 -Trial ’N Error-

        追悼 - MF DOOM  2020年10月31日にMF DOOMがこの世を去ってから早くも2年になります。当パンチライン百科事典では、去年もこの命日に合わせて彼のパンチラインを取り上げたのですが、今年も彼の功績を偲んで私の好きな彼のラインを紹介させて下さい。ただし、今回はMF DOOMとしてではなく、彼の活動の原点に立ち返り、KMDのZev Love Xとしての一言を紹介しようと思います。 他のパンチラインを見たい方はこちら↓ パンチライン百科事典:https://pl

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        • パンチライン百科事典 p.28 -NYNEX-

           2022年4月8日、ニューヨークのアンダーグラウンドシーンで長年確かな存在感を放ち続けているアーティスト、Billy Woodsが新譜『Aethiopes』をリリースしました。今作も彼のラップスタイルの特徴である、社会性に溢れる歌詞と詩的表現、ストーリーテリング的なラップアプローチが存分に詰まっており、ある程度の覚悟を持ってリスニングに臨まなければ聴き逃してしまうようなメッセージが数多く散りばめられています。今回はそんな彼の複雑な魅力を皆さんにもなるべく分かりやすく紹介した

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          30本

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          パンチライン百科事典 p.27 -Tear Gas-

           『God Don't Make Mistakes』、それは先日Conway the Machineがリリースした既にマスターピースとの呼び声も高いアルバムです。そんな私も、本作品をマスターピースだと信じて止まない人間の一人であり、数日前に解説動画をYouTubeに投稿しました。動画内では、時間の関係でConwayのラップ以外の部分についてはほとんど触れられなかったのですが、実はこの作品、客演アーティストが凄く良い仕事をしているアルバムでもあります。Beanie Sigelに

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          パンチライン百科事典 p.27 -Tear Gas-

          パンチライン百科事典 p.26 -The Umbrella Collective “Off Top” Freestyle-

           『The Umbrella Collective』、皆さんはこの名前を聞いたことはありますか。もしかすると聞いたことある人の方が少ないかもしれません。ですが、彼らは必ず知っておいて損のない存在です。持ち手がAK-47(ライフル)のような形になっている傘をモチーフとしたこの集団は、ニューヨークを中心に活動するラッパーやプロデューサー、デザイナーから成るレーベルです。彼らは正に狂気を感じるようなグライミーなラップミュージックを得意としており、所属ラッパーのペン先の鋭さはただもの

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          パンチライン百科事典 p.26 -The Umbrella Collective “Off Top” Freestyle-

          あなたが知らないJIDの5つのこと

           今年、2022年に『The Forever Story』のリリースが期待されるDreamville所属のラッパー、JID。彼は近年少しずつ評価を伸ばしており、シーンの中での存在感も大きくなってきました。今回はそんな彼の次作をより楽しむための予習復習として、私が意外と皆さんに知られていないと感じているJIDの豆知識を5つ紹介したいと思います。 オススメ動画 1, 実はDreamvilleの中で一番人気  JIDが所属しているDreamville Recordsと言えば、

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          あなたが知らないJIDの5つのこと

          パンチライン百科事典 p.25 -Table For 3-

           Conway the Machineが2月25日に『GOD DON'T MAKE MISTAKES』を、Benny the Butcherが3月11日に『Tana Talk 4』をリリースする予定になっており、2022年もGriseldaの勢いは止まりそうにありません。彼らが現在のニューヨークのヒップホップシーンを引っ張っているのは間違いないのですが、ニューヨークにはGriseldaのメンツ以外にも沢山のスキルフルなラッパーがいます。今回はそんなニューヨークのローチェスター

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          パンチライン百科事典 p.25 -Table For 3-

          パンチライン百科事典 p.24 -Johnny P's Caddy-

           J. Cole、近年の作品では少しずつ客演が増えてきている印象ですが、基本的にソロで楽曲を仕上げるタイプのアーティストですよね。なぜ客演を好まないのか、彼は実はその理由をBenny the Butcherとの楽曲『Johnny P's Caddy』にてラップしています。今回はそのラインを紹介したいと思います。 他のパンチラインを見たい方はこちら↓ パンチライン百科事典:https://plpedia.com オススメ動画 Benny the Butcher & J.

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          パンチライン百科事典 p.24 -Johnny P's Caddy-

          パンチライン百科事典 p.23 -WISH-

           Denzel Curry、彼は例年アルバムだったりEPだったりをコツコツ出しているのですが、爆発的な大当たりはなく、じわ〜と売れているような印象です。今年、2022年も『Melt My Eyez See Your Future』というアルバムをリリースするそうで、つい先日そのアナウンスがありました。一体どんなアルバムになるのでしょうか。個人的にはすごく楽しみにしています。今回はそんなニューアルバムのリリースに備えるために、復習として彼の過去の楽曲から私のお気に入りラインを1

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          パンチライン百科事典 p.23 -WISH-

          パンチライン百科事典 p.22 -Ziploc-

           先日、「Earl Sweatshirtはしっかりラップ出来るんだぞ」という旨を少し説明しました。ですので、次はTyler, The Creatorのラップスキルに関して少し説明させて下さい。実は一度彼の歌詞を取り上げたことがあるのですが、あれはあまりラップらしい曲ではなかったので、今回は正にラップな曲の中から1つピックアップしました。 他のパンチラインを見たい方はこちら↓ パンチライン百科事典:https://plpedia.com オススメ動画 Tyler, The

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          パンチライン百科事典 p.22 -Ziploc-

          パンチライン百科事典 p.21 -Surround Sound-

            「JIDは過小評価されている」、このような発言をしている人をよく見かけます。私もその1人です。しかし、よくよく見てみると、現在彼が抱えるSpotifyの月間リスナーは約2800万人(2022年1月時点)であり、実はDreamvilleのメンバーの中で一番の数字を持っています。「果たしてこれは過小評価なのだろうか…」、そう思うかもしれません。私が思うにJIDの過小評価感とは、数字ではなく、人々のネームドロップの少なさから来ているような気がします。もちろん皆がヒップホップの話

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          パンチライン百科事典 p.21 -Surround Sound-

          パンチライン百科事典 p.20 -Here We Go... Again-

           The Weekndが作品の中で描く「闇」は生々しくもどこかいつも煌びやかで、つい目で追ってしまうような魅力を持っている、と私は感じます。2022年1月7日、The Weekndはまたそんな彼特有の闇をテーマにしたアルバム、"Dawn FM"をリリースしました。今回は、同作品の中の1曲からパンチラインをピックアップし、紹介したいと思います。 他のパンチラインを見たい方はこちら↓ パンチライン百科事典:https://plpedia.com オススメ動画 The Wee

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          パンチライン百科事典 p.20 -Here We Go... Again-

          パンチライン百科事典 p.19 -All Mine-

           パンチライン。それは常に巧みな言葉遊びが求められるものではありません。物事の確信を突いた一言、ケツが落ちるほど笑ってしまう一言、新たな視点を与えてくれる一言等、どんな形であれ人々の印象に強く残る限りそれはパンチラインと言えます。今回は、数年前に初めて耳にして以来、ずっと私の頭の中に残っているあるラインを紹介したいと思います。 他のパンチラインを見たい方はこちら↓ パンチライン百科事典:https://plpedia.com オススメ動画 Kanye West - Al

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          パンチライン百科事典 p.19 -All Mine-

          パンチライン百科事典 p.18 -Tabula Rasa-

           Odd Futureの元メンバー、そしてTyler, The Creatorの盟友であるEarl Sweatshirtは個人的にラッパーとしての評価がかなり割れるアーティストの一人だなという印象です。SNS上でワーストラッパーのレッテルを貼られている瞬間を見たこともありますし、リリシストだと評価しているレビューを見たこともあります。あの特徴的な声で好き嫌いが分かれるというのは理解が出来るのですが、ラッパーとしてワーストであるとは僕は思いません笑 むしろ上手いラッパーだと思う

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          パンチライン百科事典 p.18 -Tabula Rasa-

          パンチライン百科事典 p.17 -Droppin Jewels-

           先日、私がYouTubeにて公開した2021年ベストヒップホップアルバムTop20において11位にランクインしたのがYoung Thugの『Punk』でした。彼は今となってはアトランタを代表する大御所ラッパーですが、どのようなことを歌っているのでしょうか。今回はその『Punk』に収録されている楽曲から、私のお気に入りのラインを1つ紹介したいと思います 他のパンチラインを見たい方はこちら↓ パンチライン百科事典:https://plpedia.com オススメ動画 Yo

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          パンチライン百科事典 p.17 -Droppin Jewels-