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コントな文学『かける言葉が見つからなかった』

コントな文学『かける言葉が見つからなかった』

「ちゃんと勉強したのに、また落ちちゃった」

性格が良くて、真面目で、物静かで、読書好きで、メガネかけた清楚系の彼女が運転免許の本試験を7回連続で落ちてしまった。
僕は、かける言葉が見つからなかった。

「お前のアニキってさ、ファッションセンスあり過ぎて逆に糞ダサく見えてるパターンなのかもな」

僕は、かける言葉が見つからなかった。

「ウチの父ちゃんがさ、高校生の時にお前の母ちゃんと付き合ってたって言ってたぜ」

僕は、かける言葉が見つからなかった。

「洋画と海外ドラマは観るけど、邦画と日本のテレビドラマはもう観なくなったなぁ…」

僕は、かける言葉が見つからなかった。

「女で年齢が60過ぎてるのに性欲が全然衰えないのよ・・・むしろ強くなってる感もあるわ。本当に生きづらいの」

僕は、かける言葉が見つからなかった。

高校時代にクラスの三軍だった奴が大学デビューで金髪にして、1ヶ月で黒髪に戻していた。

僕は、かける言葉が見つからなかった。

「ウチの母ちゃんFカップなんだぜ」

僕は、かける言葉が見つからなかった。

あおり運転されて最終的に追突された。

運転していたのは母校の校長先生だった。

僕は、かける言葉が見つからなかった。

「平熱が低いから微熱が出ただけで、バリしんどくなるんだよねぇ〜」

僕は、かける言葉が見つからなかった。

「この前、新大阪でシャ乱Qのはたけ見たぜ」

僕は、かける言葉が見つからなかった。

「結局、女の運転でラブホテルに行くのが一番興奮するんだよ」

僕は、かける言葉が見つからなかった・・・

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