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過干渉の弊害とは ~学習性無力感~
私の家庭では何でも禁止でした。
高校生になってもアルバイトは禁止。理由は学校で禁止されているから。
確かに校則では禁止でしたが、実際にはアルバイトをしている生徒もたくさんいて、要は学校に分からなければよかったのです。
友達と休日出かけるのも禁止。外泊なんてもってのほかでした。
ある時、友人の家に友人グループで泊めてもらう会を開こうということになりました。
アルバイトをさせてほしい、アルバイトできないのなら小遣いがほしい、本を買いたい、CDを買いたいなど日々の必要の全てが交渉対象でした。
私はほとんど余力が残っていないほど疲れていました。
その‟お泊り会”に私も誘ってもらいました。私は「すごく行きたいけど、親が許してくれないと思う」と答えました。
友人は私に、言ってみないことには分からないから親に頼むよう言いました。
答えはやはり不可でした。理由はありません。うちはうち、よそはよそです。
もうこの頃には、学習性無力感の状態に陥っていましたから、特別驚きもしませんでした。
‟学習性無力感とは
学習性無力感とは、抵抗も回避もできないストレスに長期間さらされると、そうした不快な状況から逃れようという行動すら行わなくなることを指します。
ポジティブ心理学の分野で知られるアメリカの心理学者マーティン・セリグマンが1967年に発表しました。”
引用:学習性無力感とは?~「何をやってもムダ」にならないための2つの対策
友人にはそんな理屈は通じません。
「うちのお母さんから電話かけてもらって、頼んであげるよ」と言って実際に電話もかけてきてくれました。
母は電話をくれた友人のお母さんに、うちはうちですのでと言っていました。
取り付く島もありません。
翌日の学校で私はその友人に責められました。
ちゃんと反抗とかしてるの?とのことです。
反抗なんてもうし尽しました。疲れてしまってどうにもなりません。
反抗や交渉が通じる相手なら私も頑張ります。通じない人間を相手にずっと頑張ってきたのですから。
私は友人と母の間で板挟みになりました。
友人はあまりの理不尽さにいら立っているようでした。
私は私で、私には決定権はないので直接母に言ってください、という気持ちでした。
その頃にはもう、うつ病の症状が出ていました。
同級生のように元気にふるまえず、毎朝起きるのもやっとで遅刻ばかり。
放課後はとにかく早く帰りたい、授業も頭に入ってきません。
そんな毎日でした。
高校1年生16歳にして、気力も体力も枯れ果ててしまいました。
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