習慣を変えるからダイエットが成功する
10年前、私はメタボ直前のカラダをしていました。私に会ったことがある人は信じられないと口を揃えて言いますけれど事実です。
そこから今日のスリムな状態になるまで二段階ありましたが、一段階目は食事制限でしたが、それが成功した理由には、考え方や気の持ちように寄るところが大きかったです。
10年経ったので、あらためてまとめてみます。
きっかけ
きっかけ。それは非常に単純なことでした。
イメージコンサルタントに見立ててもらったお気に入りのパンツが履けなくなるほどウエストが大きくなってしまい、新しいパンツを買いに行った時に、ウエストを測ってみて凍りつきました。実寸で84.5cm。メタボの基準が腹囲85cmなので、その直前までいつの間にかきてしまっていたのでした。その時の体重は76kgでした。
この状態になると、まことにみっともないことにお風呂などでしゃがみ込んだ時にお腹が三段腹になります。お腹が張り出した体型になり、はっきりとではないですけれど、外見にも腹が出ていることが見て取れます。
健康診断などで成人病への注意喚起がなされるようになり、特に運動をすることを強く勧められます。…とは言うものの、体がすっかり重くなってしまっているので運動などする気になりません。
そこで、食事制限をする事にしたのでした。
自分の本来あるべき体重とプロポーションをイメージする
自分が一番かっこよく見える体型とそれを数値化したものとしての体重・体脂肪率のイメージをリアルに明確に持ってみることからはじめました。
自分にとってはそれは、20代後半の体重55キロ、体脂肪率5%のムダがほとんど無い痩せた狼のような体でした。皮を摑んだときの脂肪の厚み、腹筋で割れたお腹、当時の自分のアグレッシブさ、再体験するように思い出してみました。
20代後半の当時、履いていたジーンズは27インチ。実寸でのウエストは64cmでしたがラグビーなどの運動をしていたこともあり腰はがっしりと大きいので、メンズのジーンズでウエストに合わせて買うとお尻がキツく、仕方がないのでレディースのジーンズを買って履いていました。
当時のこと、身軽だった体を思い出して、そこに戻りたいと強く思いました。
現在の状態は自分ではないと決める
ゴールイメージがしっかりと持てたので、次の段階は現状の否定です。
平たく言えば、今の生活習慣を終わらせ、新しい習慣を始める決意を固めるために今のままではいけないと決めるということです。具体的には履けなくなったパンツの代わりに買ったウエスト34インチのパンツを見ながら「これは自分ではない」と決めたのでした。「秘訣」の「訣」をとって「訣別」ですね。
ただし、自分の場合は時間の使い方は全く買えませんでした。具体的には、新たに運動をしたりするのではなく、食習慣を変えるだけで何とかしてみようと決めたのでした。
実は必要ないのに食べている事に気づく
さて、食事制限といっても朝昼晩のメニューを設計するような手間はかけていません。今までの自分の食事の摂り方について考えるところから始めます。
まず、太っていると言う事は冷静に考えると自分に必要な以上の栄養を摂取して要るのだと考えてみます。要するに、食べる必要もないのに口の中に入れていると言う事です。
そうなってしまう理由の一つが、食べる速度です。満腹感を感じ始める前にそれ以上食べてしまっているのです。
また、間食もそうです。お腹が減っている訳でなく、口が寂しいから食べているだけの場合がほとんどでした。
食事制限の最初は昼食と間食からでした。
昼食はコンビニのおにぎりを2つと決め、それをゆっくりよく噛んで味わいながら食べるようにしてみました。
職場での間食(おやつとか差し入れで出てくる)は一切ストップ。口が寂しくなったら水を飲むようにする。低血糖の症状が出てきた時だけは、甘い物を一粒だけ取って凌ぐようにします。しかし滅多にそうならなかったので、単に口が寂しかっただけだと言うことがここで分かりました。
これを続けると朝をちゃんと食べる習慣がつきます。朝については何も制限はつけずに自分が食べたいだけを食べるようにします。すると体調が朝からすごぶる調子が良くなってきました。そして面白い事によるもそれほどたくさん食べなくても大丈夫になりました。
これが習慣化したあたりから効果が出てきてはいました。しかし、みるみるうちに痩せ始めたのは「呑んだら食べない」を実践してからでした。
具体的には、当時、毎晩寝る前にワイン一本の半分を飲む習慣があったのですが、その時に一切おつまみを取らない事にしたのでした。最初は体に良くなさそうだと思っていましたが、夜の遅い時間に塩分が多くて消化に悪いものを摂る方が体に悪いと思い、スッパリとやめてしまいました。
私の場合は、これによってアルコール分解時の熱で内臓周りの中性脂肪が燃えていっている感覚が確かにありました。その証拠にポッコリお腹が凹み、ウエストがどんどんサイズダウンして行ったのでした。
少しの贅沢を味わう
食事制限だけで頑張っていると辛くなってくる時はあります。なので自分を制限するだけではなく自分の許可を出すことも必要です。
食事の総量制限、あるいはカロリーの総量制限が目的なのだから食事の質については、思いのままであることをまず許します。
量少なくて美味しいものをゆっくり噛んで味わいながら食べます。ゆっくり食べると途中から徐々に満腹感が現れるので、そのほど量は食べれなくなります。ゆっくり食べればものの味もしっかり分かります。美味しいものを味わっているので満たされている感覚が満足感と満腹感を作ってゆきます。
せいぜい週に一度ぐらいしかこう言う事はやらないので、この時を大切に思って大切に大切に味わう事になります。
結果的に美味しいものをマインドフルに食べている事になり、この贅沢に慣れると、もう量を食べたいとは思わなくなります。
自分を磨き続ける効果を体感する
食事の総量制限を始めると割と早いタイミングで効果は現れます。でも、ここで油断せずに継続してゆくには効果を励みに変えることです。
そのためには事実を見ることとそれを体感することが鍵となります。
事実とは数値で測れるものです。
それは体重であり、体脂肪率であり、胴囲です。毎日体重計に乗ったり、メジャーで測るのを続けます。アップダウンはもちろんありますが、週単位で見ると確実に数値は下がってゆきます。
体感は、鏡を見て視覚でどこが減っているのかを確かめる事です。
ちょっとナルシストっぽいですけれど、鏡の前で引き締まった自分に見惚れ、自分の体を愛することです。
自分の体を愛することができれば、習慣を継続することができます。
その後について
このようにして10年前、メタボ直前の成人病注意報状態から無事に脱出することができました。繰り返しになりますが糖質制限も運動もしていませんし、当時はApple Watchも持っていなかったので、意識的に生活習慣を変えただけでした。
生活習慣を変えることを可能にしたのは「考え方」を変えたことであり、これは実はダイエットだけでなく他のあらゆる習慣を変えるためのヒントになるのではないかと思います。
その後どうなったかって?
3ヶ月で変わった生活習慣は定着し、その後も継続3年経つと元には戻りません。半年後に到達した体重が65kgで、ウエストは空腹時で73cm。身長が170cmありますので、それでも標準体重よりもやや多い感じです。
生活習慣を変えているのでリバウンドはなく、2011年の7月以降はこの数値が上がる事はありませんでした。
そしてこの4年半後に、糖質制限と運動を始めたのが第二段階です。さらにウエストで10cm、体重も10kg落とし、今ではすっかり20代の体に戻りました。
その時の話は機会があったら別のnoteで書いてみることにしましょう。( ´ ▽ ` )/