Ep.2 【平安時代も令和時代も】恋は人を振り回す
どうも!若手の研修兄さんこと、海先輩です!
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■今日のお話は── 「令和版万葉集」について
おはようございます。海先輩です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今日は、【平安時代も令和時代も恋は人を振り回す】
というお話です。
最近面白い本を読んだのでシェアしたいんですが、
佐々木 良(ささき りょう)さんという作家の方が書かれた、
「式部 だきしめて」というエッセイ集です。
この本は日本最古の和歌集「万葉集」を令和の若者言葉、
かつ奈良弁で意訳した本で、忠実な翻訳を目的としておらず、
ニュアンスを楽しむような作品になっています。
シリーズとしては3作品目で、今回は「式部(※)」と呼ばれる
平安時代の公務員のような人たちの歌(ポエム)が集められています。
(※式部省で働く人。今でいう文化庁的な感じ)
読んでみての感想は、「いやメンヘラばっかやな」でした。
■いつの時代も── 人は恋心に振り回される
いちいち周りに言っていないだけで、人は誰しも恋心に
振り回された経験があるものです。
僕はPodcastのコンテンツや事業を作るときには
ロジカルに考え、戦略を立て、実行することが得意ですが、
ガチで恋をしたときには脳内から「冷静」「合理」「理知」
という言葉が吹っ飛びます。
そういうときは自分で考えるのではなく、
とにかく人に相談するようにしてるんですが、
それって解決してもらおうとしてるのではなくて、
「吐き出して楽になる」ことが目的なんですよね。
恋に限った話ではないですが、
落ち込むようなことがあったときって、
自分のメンタルの弱さに失望してしまうこともあります。
でもそれは決して自分だけではなくて、
普段明るく元気ハツラツなあの人も、そして平安時代の
それなりの位の人ですら同じ気持ちになるんです。
■ちょっと余談── 恋は盲目の由来とは
勝手に恋バナモードになってきたので、
恋は盲目という言葉の由来について話してみようと思います。
調べてみると、劇作家シェイクスピアの
「ヴェニスの商人」に出てくるらしいですね。
ジェシカという登場人物のセリフ「love is blind」を
訳したものだそうです。
が、海先輩はネットでちゃちゃっと調べただけでは
満足しませんぜ。
さらに元ネタを辿ると、なんと古代ローマにまで通じます。
(恋愛道もローマに通じた)
有名な政治家・弁士だったキケローは著書・「弁論家について」の中で
「愛する者たちには何も困難な ものはなく、
恋する者には難しい仕事は何もない」と言っています。
古代ローマから言われてるんなら、
もうそういうことなんでしょうね。
■「式部 だきしめて」── 面白かった意訳を紹介
余談はこれくらいにして、「式部 だきしめて」に載っていた
面白い意訳を2つ紹介したいと思います。
たくさんの恋をして、たくさん振られた女性の歌です。
切ないですが関西なだけあって、ジョークも効いていますね。
最後は幸せになったのかな?
レストランの光景が浮かびそうですが、実はこれも恋の歌。
狙っている男に実は婚約者がいる!?という状況を
山の立て札に重ねて歌っているんですね。
■落ち込むのは仕方ないけど── 前を向く努力も必要
「平安時代もこんなに恋愛に振り回されてたんや!」
と思ったら、古代ローマからだったことに驚きました。
人を笑顔にすることもあれば、涙で顔を洗おうともする
恋ってやつは人類を1番翻弄する厄介者かもしれませんね。
でも歴史とされるような時代から言われているのであれば、
ちょっと上手くいかないことがあっても、
落ち込んだ気持ちに振り回されるばかりじゃなく、
覚悟を決めて向き合い少しでも早く前進できるように
リフレッシュしたり、考えを変えたりする方が良さそうです。
ベタですが「いい経験!勉強になった!
さあ次はどうしよっか!」と考えるのが1番かもですね。
ちなみに、「好きなあの子が踏んでる土になりたい!」
という歌もありました。
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