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Ep.51 【悩み事】内省と余計な心配事は違う
どうも!若手の研修兄さんこと、
海先輩です!
このマガジンでは、毎朝更新しているPodcast番組「MORE CASUAる ~スキルアップはカジュアルに~」の内容を記事として発信しています!
「勉強になった!」「もっと具体的に聴いてみたい!」「海先輩ってどんな声?」と思った方は、ぜひPodcastもチェックをお願いします!
■はじめに
良い意味で言ってくれているのんだとは思うんですが、「海くんって悩み事とか無さそうだよね!」とよく言われるんですよ。持ち前の明るさとかポジティブさが活きて、そういうイメージになっているんだと思います。
<つかみ>
・最初に1文か数行目にインパクト
・セリフから始める
・問いかけから始める
・数字を入れる
・常識を否定する
■今日のお話は──「悩み事」について
おはようございます。海先輩です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。今日は【悩み事】についてのお話です。
みなさん、何か悩んでいることはありますか?誰しも悩みの1つや2つはあるものです。僕も毎日いろんなことに悩んでいます。仕事、恋愛、健康、人生には悩みは一生つきまとうんですね。
で、そのときに大事なのが、今しているのは「内省」なのか「余計な心配事」なのかを認識することです。内省で定期的に自分を見つめ直すことは大切ですが、余計な心配事は自分を追い詰めるだけで、実は意味がないことも多いんですね。
そして、内省は時間をかけて自分の選択を正解にしていくものですが、余計な心配事は、サクッと解決しクリアにすることが重要です。
僕は何かしらの行動をするとき、「動詞」を俯瞰してみるようにしています。これをすることで、自分の目的からずれそうになったときに修正しやすくなるんですね。
動詞を俯瞰してみるというのはどういうことか。言い換えると、自分のやっている行動を客観的に見るということです。例えば今回のテーマは「悩み事」や「内省」なので、動詞は「考える」になります。
自分の「考える」という行動を俯瞰してみるんです。「今自分は何について、どういう気持ちで、何のために考えているんだっけ?」という具合です。考えている物事自体ではなく、考えている自分に注目するイメージですね。
これをすることで、今自分は未来につながる思考ができているのか、起こるかどうかも分からない心事に時間を使ってしまっていないかが見えるようになります。
■心配事の9割は起こらない──それは良い意味で論理的でないから
「心配事の9割は起こらない」と聞いたことはありますか?これは2020年にペンシルバニア大学のチームが行った実験がもとになっています。
どういう実験かというと、まず、学生29名に対して一定の合図とともにそのときに感じている心配事や不安を書き出してもらいます。これを10日間続けました。
すると、10日間で1人あたり平均34個ほどの心配事が出てきました。次に今後30日間で、それらの心配事がどれくらい実際に起きたかを調査したんです。
その結果、出てきた心配事のうち、91.4%は起こらず、起きた心配事も、その30.1%は思っていたより大したことなかったそうです。
数字でみると分かりやすいですね。人生捨てたもんじゃないなと思いました。いろいろ不安や悩みはあるけど、それが現実になることはほとんど無いんですね。
そして僕はここからさらに一歩踏み込んで、「なぜ心配事はほとんど起こらないのか?」を考えてみました。
僕の結論は、「心配事は良い意味で論理的でないから」です。基本的に何か事象が発生するときには、発生のトリガーとなるきっかけがあり、そのきっかけが生まれたことにも背景があったりします。現実的には複雑であるものの、事が起こるのは極めて論理的なんですね。
しかし心配事や何となくな不安は、論理的に考えた結果ではなく、何となくこうなったら嫌だなという感情から来ることがほとんど。論理的な導きでないからこそ、それが起こる可能性は低いということです。
■自分の幸せは──内省で論理的に作れる
「幸せになりたい」全人類の生きる目的はここにあると思います。生きる意味というと、いろいろな言い方ができると思います。が、最終的に行き着く先は「自分の幸せ」です。
幸せって、何となく非論理的というか、感覚的で抽象的なもののような気がしますよね。何気なく生きる毎日で「今幸せだな〜」とか「最近つまんねーなー」と感じる、ある種運命に任せたようなものにも感じます。
しかし、実は幸せって論理的に掴む事ができるんですね。その方法が「内省」です。これは余計な心配事で頭を悩ませるのとは違います。内省では今の自分を客観的に分析し、自分はどうなりたいのか、何をしているときが幸せなのか、何は嫌なのかを知っていきます。
そして、内省で見えてきたことが人生の目的となります。あとはその目的を達成するための目標と、目標達成のための手段を見つけて、実行していくんです。ほら、極めて論理的ですよね。
■おわりに
いろいろ言いましたが、それでも悩んだり心配したりするのが人間です。僕もどんなに9割は起こらないと分かってても、心配ばっかりしてしまいます。なので、僕は心配事が浮かんできたら、その心配を内省に変えるようにしています。
ただ心配するのではなく、心配している自分を俯瞰してみて、どういう状態になれば解消するのか、幸せになるのかを分析し、課題を設定して行動する。これをすると、心配が自分の成長に必要な挑戦に変わったりするんです。
■海先輩のおすすめ本コーナー
今日も記事を読んでいただきありがとうございます。ここからはおまけ。
このコーナーでは、年間200冊以上の本を読む僕が、最近読んだ本の中から「おもしろかった!」「ためになった!」という本を紹介していきます。
今回ご紹介するのは…
チャールズ・コン/ロバート・マクリーン(著)
『完全無欠の問題解決 不確実性を乗り越える7ステップアプローチ』
▼おすすめの理由は?
「仕事=誰かの問題解決」ですが、本書にはあらゆるパターンの問題解決のヒントが書かれています。問題解決のステップや、問題のカテゴライズなど、解決までの道筋が具体的に書かれているので、全てのビジネスパーソンに読んでいただきたい1冊ですね。
▼どんな人が書いた本?
チャールズ・コン
ハーバード大学、ボストン大学卒業、およびローズ奨学生としてオックスフォード大学大学院修了。ボストン コンサルティング グループでキャリアを開始した後、マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナー、ティケットマスター・シティーサーチ社の創設代表取締役、オックスフォード大学ローズ奨学金財団CEOを歴任。100年を超える歴史を持つ財団組織において、学者のための問題解決トレーニング・プログラムの開発を含む戦略と運営を刷新するための改革を成功させる。ほかにもパタゴニア、南アフリカのマンデラ・ローズ財団、アルカディア財団など、数多くの企業や財団の理事会、役員会に参加。ゴードン&ベティ・ムーア財団の上級顧問を務める。野生のサーモンの生態系イニシアティブとパルミラ環礁研究ステーションを含む環境保護プロジェクトに参加。
ロバート・マクリーン
マッキンゼー・アンド・カンパニー 名誉ディレクター オーストラリアとニュージーランド共同事務所の総責任者として8年間、マッキンゼー・アンド・カンパニー を主導し、グローバル・ディレクター委員会委員を務める。 オーストラリア経営大学院学部長、オーストラリア最大の慈善財団であるポール・ラムジー財団理事を歴任。 オーストラリアとアジア地域の自然保護区の管財人として、湿地での水質保全、貝類の種の回復、都市の緑地からもたらされる人間の健康の改善に取り組んでいる。 ビジネス、社会福祉、環境への貢献により、2010年オーストラリア勲章を受章。
▼何が学べる?
日常の問題(次に引っ越す街はどこにする?)から、社会問題(世界的な肥満流行の解決)まで、あらゆるシチュエーションの問題解決方法が考え方から、問題の分類、使う手法含め具体的に学べます。
▼読む前と後でどんな変化があった?
仕事で問題に直面した時にひるまなくなりましたね。本書では問題の不確実性を5つのレベルで表しているのですが、「今自分が向き合っているのは、レベルで言うとこれくらいかな?」とその大きさを測れるようになりました。何かを解く時に、その難易度を把握することは大事です。この感覚が身についたことは大きいですね。
僕が思考や習慣を変え、自分の好きなことができるようになったのも間違いなく読書習慣のおかげです。ジャンル問わずいろんな本を読んで、ともに人生に彩りを添えていきませんか?ご興味ある方は、↑のリンクからぜひ!
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