Ep.20 【お金と時間】自分以外に使うと幸福度が高い
どうも!若手の研修兄さんこと、
海先輩です!
このマガジンでは、毎朝更新しているPodcast番組「MORE CASUAる ~スキルアップはカジュアルに~」の内容を記事として発信しています!
「勉強になった!」「もっと具体的に聴いてみたい!」「海先輩ってどんな声?」と思った方は、ぜひPodcastもチェックをお願いします!
■はじめに
僕の職場の上司がよくしている行動が、「お菓子をめちゃくちゃ配る」なんですよ。その方自体甘いものがお好きな方なんですが、仕事の合間にちょっと買い物でお菓子を買いにいくんですけど、必ず周りの人の分も買ってきてくれるんです。
当然僕も周りの人も嬉しい気持ちになりますし、仕事をする上でもいい関係で進めることができます。この上司を見て「ちょっとした差し入れってすごくいいな」と思ったので、僕も久しぶりに友人に会うときは、お土産を持っていくようにしています。
■今日のお話は──「お金や時間の使い方」について
おはようございます。海先輩です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。今日は【お金や時間の使い方】についてのお話です。
今月頭はゴールデンウィークでもありましたが、ゆるゆるになったお財布の紐は締め直しましたでしょうか。お金は一度ガッと使うと、金銭感覚が変わってしまいますからね、危ない危ない。
ゴールデンウィークで旅行に行ったり、お洋服を買ったり、自分へのご褒美にお金や時間を使った方も多いと思います。僕もしっかりリフレッシュできました。
日頃頑張っている自分にご褒美の時間を作ることは大事ですが、実は意識的に「周りの人のため」にお金や時間を使うことも自分自身の幸せに直結するんです。
他人のためにお金や時間を使うというと「良い人」だとは思いますが、自分の幸せなんだから自分のために使ったときの方が幸せに感じるんじゃないの、普通はそう思いますよね。
他人のためにお金を使うと幸福度が増すことについて、ブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダン教授の研究が有名です。
ダン教授の研究チームは、参加者46名にお金を与え、2つのグループに分けて、それぞれに「他人のためにお金を使う」「自分のためにお金を使う」という消費活動を行ってもらいました。
また、参加者に与える金額についても、低額($5、当時の為替レートで約450円くらい)、と高額($20、約1800円くらい)に2パターンを用意し実験当日の朝に郵便でお金を渡し、夕方に参加者に電話をかけ、その時の主観的幸福感を尋ねてみたんです。
■他人のためにお金を使うと──幸福度が高くなる
その結果、自分のためにお金を使った人よりも、他人のためにお金を使った人のほうが、“主観的な”幸福感が高くなったんです。
面白いのが、この幸福度の傾向は渡された金額(5ドルと20ドル)に関わらず現れたとのこと。
ちなみに、この実験は事前に学生に結果を予測してもらっていました。その予測では他人より自分に使った方が、5ドルより20ドルの方が幸福度が高いのではないか?とされていたんですが、予測に反する結果だったんですね。
この実験のポイントは、「主観的な幸福」であること。学生の予測と実際の結果の違いから分かる通り、自分が感じた幸せは、他人からは理解されにくいということです。
なぜ他人に使った方が幸福度が高い傾向が見られたのか。それは他者のためにお金を使うことで「社会的なつながり」が感じられ、共に喜びを分かち合い、より良い人間関係の形成に役に立つからだと考えられています。
「社会的なつながりを感じる」は幸福を感じる上で重要で、例えば1,000円を慈善団体に寄付するよりも、カフェで友達に1,000円奢る方が、社会的なつながり(相手の反応)を感じやすく、幸福度も高まるんです。
推し活やYouTubeのスパチャなどは、良い例だと思います。誰かを応援するためにお金を使うことは、それ自体が幸福を高める行為になるんですよね。
日本のお金の単位は「円」ですが、つながりを表したような感じがして個人的にはロマンを感じますね。円、縁、、。
■現金をもらうよりも──プレゼントをもらう方が嬉しい
誕生日やクリスマスでプレゼントをあげたり、もらったりすることがあります。そういう話のときに聞くのが「ものを貰うくらいなら、現金を貰った方が嬉しい」という意見。
確かに現金であれば使い方はその人の自由なので、貰う方は選択肢も広がり嬉しいかもしれません。しかし、どこか温もりに欠けているとも感じます。
現金以外のものをプレゼントされたときには、「自分のために一生懸命選んでくれたんだ」という気持ちが芽生えますよね。
プレゼントをした側はそのプレゼント代金だけでなく、それを選んだり、買ったりすることに「時間」というリソースも割いています。
これは、「わざわざ時間をとって、自分のことを考えてくれて、買いに行くという手間もかけてくれた」という時間の使い方に繋がるんです。
「お金と時間どちらが大事か」とよく横並びで比較される2つですが、時間(=命)をかけてしてもらったことは、その分喜びも大きいのかなと思います。
コンビニ弁当を渡されるより、手作り弁当を渡される方が断然嬉しいはずですよね。そこには手間暇がかかっているからこそです。
周りの人のためにお金を使うのも幸福につながりますが、「時間を使う」というのも、幸福度を高めるには良いのかもしれませんね。
■おわりに
お金でも時間でも、「誰かのために」使うことはその人の幸福になることは分かりましたが、実はこれは「自分の意思で」というのも1つポイントです。
誰かに言われてプレゼントをするのではなく、自分から湧き上がる気持ちから「◯◯のためにプレゼントをあげたい」と思えるかが、大事です。となると、日頃からの人間関係がいかに良好に築けているかが鍵ですね。
■海先輩のおすすめ本コーナー
今日も記事を読んでいただきありがとうございます。ここからはおまけ。
このコーナーでは、年間200冊以上の本を読む僕が、最近読んだ本の中から「おもしろかった!」「ためになった!」という本を紹介していきます。
今回ご紹介するのは…
渡辺 克之さん
『「伝わる資料」デザイン・テクニック』
▼おすすめの理由は?
仕事をする上で避けては通れない「資料作成」の極意が1冊に凝縮されており、ビジネスパーソンなら1冊は持っておきたい本としておすすめ!ダメな例と良い例を比較しながら解説しているので、改善点も一目瞭然です!
▼どんな人が書いた本?
渡辺 克之さん。テクニカルライター。コンサル系SIer、広告代理店、出版社を経て1996年に独立。エディトリアルデザインを中心に出版書籍の企画と制作、執筆で多くの経験を積む。企業取材や販促企画の分野でも活動。OfficeアプリやWindows、VBAに関する実用書を数多く執筆しており、本書で50冊目。
▼何が学べる?
プレゼン資料、報告書、LPなどにも使える「人に届けるデザインの極意」が丸っと学べます。フォント、色、図の使い方など、すぐに実践できるノウハウが満載!
▼読む前と後でどんな変化があった?
今までなんとなく自分の"感覚"で資料を作っていましたが、人に伝わるデザインにはロジックがあるんだと分かり、早速実践。資料を作ることが目的になってしまっていたのが、読む人にどういう行動を取ってもらいたいのか「目的意識」を持って資料を作成できるようになりました!
僕が思考や習慣を変え、自分の好きなことができるようになったのも間違いなく読書習慣のおかげです。ジャンル問わずいろんな本を読んで、ともに人生に彩りを添えていきませんか?ご興味ある方は、↑のリンクからぜひ!
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