小さな一歩が自分を変える 国際的に活躍するダンサー中込孝規(ごめ)さんに訊く、夢を実現するためのヒント≪メディフィットラボ特別インタビュー≫
アフリカの子どもたちといっしょにダンス!?世界とつながるダンス教室を始めるまで
ダンスは高校生の頃から始めて、特に大学生の時に熱中していました。大学卒業後は一度企業に就職しましたが、学生の頃に思い描いていた「世界一周」という夢がどうしてもあきらめきれず、4年間勤めた会社を辞めてダンスをしながら世界を2年弱ほど回っていました。その後、日本に戻ってからは日本と海外の子供達を中継でつなぐダンス教室をはじめ、現在は自分の拠点を持ちながら活動をより深めていきたいと思い、神奈川県の平塚でダンス教室を始めて今8年目になります。
臆病な自分だからこそ、踏み出した一歩が自信につながる
元々、僕自身が考えすぎて最初の一歩を踏み出せないタイプでなんです。学生の頃も、留学にいきたい! と思いつつ英語ができないから諦めようとか。事業を始めたい! と言いつつ、失敗したらどうしようとチャレンジすることを躊躇してしまうなど、挑戦できないことが多くありました。世界一周も憧れてはいるものの、社会人になってからも挑戦できないままでした。
そんな中で、たまたま子供たちにボランティアでダンスを教える機会がありました。それが素直にとても楽しかったんです。目の前の子供達が喜んでくれて、自分の好きなダンスができて、自分自身もすごく楽しくて、嬉しくて。これを自分でもやりたいと思い、それからは自ら企画して週末にダンスを教えるようになりました。すると自然と周りのみんなが喜んで手助けしてくれたんです。「何かをやりたい」と自分から発信し行動すれば、それに共感してくれる方がいれば力を貸してくれる。そこから夢を実現できる具体的な道が見えてくる。「自分にもできるかもしれない」とこの経験が自信につながり、最終的に世界一周へ旅立つことができました。
とにかく進む!ではなく、できることから始めてみる
26歳の時世界一周の旅に出ましたが、そのときが初めての海外一人旅でした。
入国するたびに「いざとなったらこれで帰れる」とその国から日本に帰る航空券調べるようにしていましたね(笑)。体調不良になるリスクもあるし、挑戦する中でもできる限りのリスクヘッジは考えて自分を安心させながら少しずつでも確実に進むようにしていました。
ダンスを教える先も、最初は英語が全くできなかったので海外の小学校の教育支援をするような日本の団体に連絡するところから始めました。そうしていくうちに途中から色々な方が活動を知ってくれて、そこから声かけてくれて。色々な連鎖があり、活動も進んでいきました。仲良くなった方とストリートでダンスをしていたら、それを見ていた方が次のダンスができる場所を紹介してくれたこともありましたね。今できることを少しずつでも積み重ねていったら結果的に自分が想像していた以上活動が深まっていきました。
ダンス教室はやりたくない!と思っていた自分の夢が変わった大きな出会い
もともと世界に出た時はダンス教室なんてやりたくないって思っていたんです。当初は野心メラメラ、ギラギラというか(笑)。なにか、自分にしかできないことをしたい! とか、世の中を変えるようなことをしたい! と思っていて。当時の自分はダンス教室なんて、ダンスができる人なら誰でもできるものだと思っていました。(今は違う考えですが)
自分で事業を行うことにも憧れがあり、この旅はこれからやる事業のための芽を目見つける旅でもあると思い、旅の中で色々な起業家の人にも話を聞きに行きました。
そんな中、タンザニアでアフリカ全体でビジネスをされている日本人の方にお世話になることがありました。その方自身、何百億単位で事業をされていて、海外でビジネスを成功させている方として、旅に出る前から憧れを抱いていました。お会いする前は、それこそビジネスに対してメラメラ、ギラギラな方を想像していたのですが、実際会ってみたらとても腰の低い、柔らかい印象の方でした。ご自分のチームの人を家族のように思っていて、日本人社員やインタ―ン、現地のパートナーなど、チームメンバーと共に楽しそうに仕事をしている姿がとても印象的でした。それを見て、とてもかっこいいなと思ったんです。
旅に出た当初は大きなことをやるとか、人に認められるとか、何か「すごいことをやってやる!」と漠然とした思いが強くありましたが「好きなことを好きな人たちとやる」これが自分のやりたいことだ! と自分の中で大きく考えが変わった出会いでした。
各地をダンスして回っていて、子供達がダンスを通して変化する場面や、自信を持っていく姿を見て毎回泣きそうになるぐらい感動する気持ちを大切に、メインの仕事になるかわからないけれど、ダンスとは人生を通して関わり続けたいと素直に思うようになりました。
誰でも、ダンスを通して自信を持てる
ダンスを通して自分のこと好きになるとか、自信持てるとか、既に持っている自分のよさに気づけるとか。そんなきっかけづくりをしたいなと思い日本に帰ってからダンス教室を始めました。
僕自身、ダンスが自信を持つ大きなきっかけになりました。大学生の頃はコンテストに出て、優勝したこともありましたが、競争の世界だと誰よりうまいとか、他者と比較する目線でしか見られなくて息苦しいこともありました。でも世界でダンスをしていると、誰が一番ではなくて、みんなかっこいいんです。二、三歳ぐらいの赤ちゃんも、自分と同世代の若者も、おじいちゃん、おばあちゃんも。みんなのダンスがそれぞれかっこよくて素敵。そのなかで僕も踊ったら、みんなが盛り上がってくれたり、いいねって言ってくれたり。誰よりもすごいとか、こうしなきゃいけないとかではなくて、そもそも一人一人に価値があるのだと、ダンスを通して気付くことができました。ダンスで自分が変わったからこそ、子どもたちも同じ体験してほしいなと思っています。
ごめさんに実際にお会いできるイベント開催!
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こんな方におすすめ
・ 自身のキャリアについて考えたい
・ チャレンジしたいがなかなか一歩が踏み出せない
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