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140字小説【仲間】

「勝手に持ちこむなよ」家は傾きいつ倒壊するか分からない。避難生活が長引くことは容易に想像がついた。だから亀を残して逃げるなんてできなかった。「ねえ、こっちに来て」怒られた私を誘う女。「ここから屋上に出るの」そこには小さなビニールプールがあった。「ほら入れてあげて。お友達が来たよ」

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