ハナ

🌷美容と読書が好きです。適応障害を発症し、新卒で入った会社を休職(金融)→転職(美容)/エッセイやコラムを中心に書いてます。たまに読書記録も…気軽に読んでもらえたら嬉しいです

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  • 休職日記

    休職中のこと、休職後のこと、私が思ったことを気ままに綴っています。

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休職して気づいた社会から見た私

「適応障害で休職したことは、伏せておいたほうが面接に通りやすいと思います。」 転職活動の相談中に、担当エイジェントが放ったことば。 そりゃそうか、と納得する反面、 社会ってこんなもんだよな、と落胆した。 精神疾患で休職した人は、メンタルが弱いとか、自分に甘いとか、根性がないとか、その人自身に原因があったと決めつけられ、 「せっかく採用してもすぐ辞めちゃう人」 というイメージを持たれることが、とても悔しかった。 むしろそういう扱いを受けることを知っているからこそ、将

    • 心の中で光り続ける存在

      80代後半にもなり、ほとんど歩けなくなるほど衰弱してしまったパパが、ある日突然マイナンバーカードを作りたいと言い出した。 パパは役所でそれを初めて手にした時、 「これでやっと生きてる証ができた」 と笑顔を見せた。 その時は大袈裟だと思っていたけれど、今振り返ってみると、その言葉に込められた思いがなんだかもっとずっしり重たいものに感じられる。パパは本当にこの世に生きている証がほしかったのかもしれない。自分が生まれてから動き続けた古時計が、もう間もなく止まってしまうことを

      • 「感情に振り回されてる暇はない」 そう思えば思うほど、排除したい感情が深く刻まれていく。自分と向き合いすぎてしまうのも、今の私にとっては良くないことなのかもしれない。 何事も、距離感を大切に。

        • 【刺さりまくり】最近読んだおすすめの本『傲慢と善良』

          ■『傲慢と善良』 辻村深月 みなさんは、「ピンとくる」という経験をしたことがあるでしょうか。 仕事やパートナーに対して、よく「ピンときたんだよね」という言葉を耳にしますが、そもそも「ピンとくる」とは、どういうことなのでしょう。 そんなの感覚的なものじゃないのか?とも思いましたし、考えてもみなかったことですが、この本を読んで「ピンとくる」の正体が分かって、なんとも言えない複雑な気持ちになりました。 この作品は、結婚や婚活が大きなテーマとなっていますが、私としては恋愛小説

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        • 「感情に振り回されてる暇はない」 そう思えば思うほど、排除したい感情が深く刻まれていく。自分と向き合いすぎてしまうのも、今の私にとっては良くないことなのかもしれない。 何事も、距離感を大切に。

        • 【刺さりまくり】最近読んだおすすめの本『傲慢と善良』

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          本日25歳を迎えた私から、これからの私へ。辛いとき、これ読んで

          自分より忙しい人もいる 自分より辛い人もいる 自分より困っている人もいる そう思ってる? じゃあこの世で1番不幸な、たった1人の人間しか救われちゃいけないの? 仮にそうだとして、1番不幸な人間を、誰が決めてくれるの? 私は1kmも走ったら息切れするけれど、フルマラソンを完走しても涼しい顔してインタビューに答えてる人だっている。そんな人にとっての1kmなんて、きっと朝飯前にも及ばない。 同じ環境で、同じことをしてたって、そこで何を感じるかは人それぞれ。辛いと思ったら辛

          本日25歳を迎えた私から、これからの私へ。辛いとき、これ読んで

          いろんなことをゼロからやり直したいと思ってきたけど、もしゼロからやり直せたとして、今の私はそのチャンスをきっとモノにできない。

          いろんなことをゼロからやり直したいと思ってきたけど、もしゼロからやり直せたとして、今の私はそのチャンスをきっとモノにできない。

          【外見に悩まされた経験がある方必読】最近読んだおすすめの本『カケラ』

          ◾️『カケラ』 湊かなえ みなさんは、社会のルールや他人からの指摘によって、自分の外見を取り繕ったことはありますか? おそらく、この質問の答えは全員YESではないでしょうか。 学生の頃に、 「清潔感のある身だしなみを心がけましょう」 と先生に言われて、髪型や服装を厳しく指導されたり、ピアスを開けた人やタトゥーを入れた人、整形をした人に対して、 「親からもらった体を傷つけるな」 なんて言葉を聞いたりした経験が、一度はあるのではないでしょうか。 今の世の中は、外見の

          【外見に悩まされた経験がある方必読】最近読んだおすすめの本『カケラ』

          転職して1ヶ月|この「嬉しい」を忘れない

          休職を終了して、転職して、明日で1ヶ月になる。 私は化粧品が好きで、好きなことに携わりたくて、異業種だったがこの業界に転職をした。 先日、80歳のおばあちゃんが、数万円分の化粧品を購入して腰を曲げながら笑顔で帰っていった。 私は、こういう嬉しさを求めていたのかもしれないと思った。 祖母と同じぐらいの年齢の人が、私と同じことで笑顔になれる。いくつになっても、好きなことを好きでいられる。そして私は、そんな幸せな瞬間を提供することを仕事にできている。 ただ、それだけで嬉し

          転職して1ヶ月|この「嬉しい」を忘れない

          何気ない会話での“モヤっ”から学んだこと

          「お仕事は、何をされてるんですか?」 そんな何気ない投げかけに、ストレスを感じたことはありますか? なんの悪意もない、むしろ私とコミュニケーションを広げるための素朴な質問。 その人のことを嫌な奴だなんて全く思わないけれど、 あぁ、この人もそうか って思ってしまう自分がいました。 私と同じ24歳でも学校に通っている同級生だっているし、たとえ社会人でも、働いているとは限らない。その人にとっては、私が休職しているなんて思ってもみなかったことなんだろうけれど、私にとっては、

          何気ない会話での“モヤっ”から学んだこと

          【うまくいかない人生つぶやき日記】満足と後悔。牛歩と後ずさり。

          今日、以前勤めていた会社の人事異動が発表されたらしい。 「同期の○○が○○支店に異動らしい!栄転だよな!」 「本部に異動らしいからなかなか飲みにいけなくなるな」 そんな会話をして、同期の出世を喜んだ。 自分と同じ場所で、同じ研修を受けた仲間が、新たな場所で活躍するのは心から嬉しいと思った。 でもそれと同時に、私も今頃異動してたのかな、と想像すると、転職して初めて後悔という感情が沸いた。 とは言っても、今に至るまでずっとあの場所で働き続けることは無理だったし、だから休

          【うまくいかない人生つぶやき日記】満足と後悔。牛歩と後ずさり。

          こんな人になりたい!と思った日 with 秋の訪れ

          今日、いつも通りに定時で退社すると、辺りが暗かった。 昨日までこの時間は明るかったのに、この1日で季節のうつろいを感じることができた。 そういえば休職していた時、久しぶりに外出すると燃えるような暑さで、急いで日焼け止めを買いに行ったことを思い出した。家にこもっていたら季節が過ぎるのが早いなぁと思っていたけれど、それは長らく外に出ていなかったからではなく、本当に季節の移り変わりが早かったのかもしれない。 私は、目に見えていない景色を、勝手な想像で補完してしまった。 自分

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          休職経験者がワークライフバランスについて考えてみた

          転職サイトを見ていると、 “ブランクOK” の文字をよく見かけた。 でもあんなの嘘。企業側の意味するブランクOKは、出産とか、育児とか、介護とか、留学とか、そういうブランクがOKなだけで、心や体の病気で休職したことのある人間を積極的に雇おうなんて思ってない。私が望むブランクOKとは定義が違う。 でも残念ながらそれが現実だった。 辛い思いをして、自分に向き合って、さまざまな不安と戦いながらもこれから再び歩き出そうとしている人に対して、優しい労いの言葉をかけてくれる人はたく

          休職経験者がワークライフバランスについて考えてみた

          何者でもない自分、怖くない

          私たちの背後には、さまざまなプロフィールが列を成している。 年齢 身長 学歴 年収 セクシュアリティ MBTI SNSのフォロワー数 パーソナルカラー  etc… 最近では以前よりもプロフィールが具体化、複雑化できる時代になった気がする。 それゆえに、名前のついたものに属さない人たちを無意識に排除してしまったり、名前をつけてしまうからこそ、その名前に見合った行動を求められてしまったりもする。 私はこんなことを言われたことがある。 「あなたはイエベだから青みピンクやめな

          何者でもない自分、怖くない

          好意を受け取る難しさ

          私には、好きな人がいます。 そして彼も、私のことを好きでいてくれています。 とってもすてきなことなのに、なんだかもやもやすることがあって、その理由をずっと考えていました。それは今に限った話ではなくて、以前お付き合いしていた人がいたときもそうでした。さらに言えば、恋愛関係ではなくてもそうです。 私を好きでいてくれるとか、慕ってくれていると感じたとき、もやもやして、いつも自分から壁を作ってしまうのです。 でも最近になって、ようやくその理由が分かった気がします。 私は自分に自

          好意を受け取る難しさ

          休職してわかった日常にころがる小さな幸せ

          「最近は朝と夜が涼しくなってきましたね」 今日、美容師さんにそう言われた。 「そうですね」 と何も考えずに答えられて、嬉しかった。 以前の私なら、仕事してないから特別な用事がない限り昼間にしか出かけないし、実際はどうか知らないけれど、ここは円滑に会話を進めるために「そうですね」とでも言っておこう だったと思う。 これが悪いことだと咎める人はいないと思うけれど、私の中では、仕事をしていないという事実を再確認して、目の前の人に嘘をついたんだという罪悪感が生まれる。些細な

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          ことばにしないあたたかさ

          私と私の彼は、付き合い始めてから今日まで毎日、おはようLINEをしている。 朝、時間のある時に 『おはよ!今日もがんばろ!』 って送るだけ。毎日同じぐらいの時間に、同じ文言で送り合うだけ。それが私たちのルーティーンになっていた。 彼との関係も、私たちのルーティーンも、私が休職した後に変わったことはなかった。 でもすこし違った。 『おはよ!』だけに変わった。 私は彼から初めてそれが送られてきた時、社会から仲間外れにされた気がした。 『今日もがんばろ!』は、勤勉な社会人に向

          ことばにしないあたたかさ