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好意を受け取る難しさ

私には、好きな人がいます。
そして彼も、私のことを好きでいてくれています。

とってもすてきなことなのに、なんだかもやもやすることがあって、その理由をずっと考えていました。それは今に限った話ではなくて、以前お付き合いしていた人がいたときもそうでした。さらに言えば、恋愛関係ではなくてもそうです。
私を好きでいてくれるとか、慕ってくれていると感じたとき、もやもやして、いつも自分から壁を作ってしまうのです。

でも最近になって、ようやくその理由が分かった気がします。

私は自分に自信がないし、自分自身のことを好きになれないからこそ、そんな私を好きだと言ってくれる人のことを信じられないのです。

“こんな私のどこがいいんだろう”

“私が勘違いしているだけで、本当は私のこと好きじゃないのかもしれない”

そんな考えが巡るうちに、私の隣にいてくれようとする人に対して、無自覚に壁を作っていました。でもそうやって微妙な距離感を保つようになると、今度は向こうが離れていって、結局私のそばには人がいなくなっていきました。

人からの好意に疑いの目を向けるって、とっても失礼なことだと分かっていても、傷つきたくないという弱い自分が、ずっとずっと、私の心の中にいます。

だから他人と向き合うのも、自分と向き合うのも、怖い。勝手に負の想像を膨らませる方が良くないと分かっていても、それが現実になってしまうのが怖いのです。誰かといるときはいつも上澄みを掬って、それを繰り返していくうちに、上澄みだけのもう一人の自分ができあがって、まるでそっちが本当の自分みたいになっていく。そうやって、上澄みだけでできた自分を壁に見立てて、いろんなものから目を背けるのが得意になってしまいました。

人からの愛を素直に受け取れるようになるには、私は愛される人間だということを、自分で理解することが大切なのだと思います。
私はまだできていないけれど、毎日少しずつ、自分で自分を認めてあげられる瞬間を見つけていこうと思います。

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