愛おしくも奇妙な。
児童書のようでいて、
でも子供向けではない。
少し奇妙なお話たち。
奇妙で異様、狂気的、
なのにどこか憎めなくて愛おしい、
そんな登場人物たちと
どこか詩的で、なんとも美しい世界観。
表紙や各お話に出てくるこれまた奇妙な挿絵は
デイヴィッド・ロバーツというイギリスの画家だそうです。
お話も挿絵も、
エドワード・ゴーリーなどがお好きな方は
ドンピシャで好みではないかな、と思います。
が、しっかりと「物語」なので、
例えば絵本では少し物足りないと感じる方でも
満足できるかなと思います。
どのお話も個性的で面白いですし
好きだったお話はいくつもありますが、
ひとつだけ選ぶとしたら…
個人的には「蝶の修理屋」でしょうか。
博物館で標本になった千匹の蝶を
蘇らせようとする少年のお話です。
ひとつ注意していただきたいことがあるとすれば
エドワード・ゴーリーなんかもそうですが、
子供向けでは全くないこと、大人であっても、
不快な気持ちになる方はいらっしゃるかもしれない
内容であること、でしょうか。
殺人なども当たり前に出てきますので、
その辺り、普通の児童書や絵本のような感覚では
読まれませんよう。
普段、外国の作家さんの本は
あまり…いや滅多に読まないのですが
まだ積読本の中には何冊かあって。
訳者あとがきを読んでいると
という内容を見て、
ふと、思い当たる名前を見つけました。
エイミー・ベンダーは積読本の中にあるはず。
探してみると、わたしが持っていたのは
「燃えるスカートの少女」という1冊でした。
なるほど、ミック・ジャクソンから少し
サイコさを抜き少しクレイジーさを加えたところに
このエイミー・ベンダーがいる、と。
それならエイミー・ベンダーもわたしの
好みかもしれない、と読むのが楽しみになりました。
『10の奇妙な話』
もし、気になった方がいらっしゃいましたら
ぜひぜひ、読んでみてくださいね。
今日は、おすすめ本の紹介でした。
それではこの辺で。
今日も1日おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとう。
また気が向いたら、来てくださいね。
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