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うつ病の私が元気な人に見られる理由。

私がうつ病だということを知っているのは
身内とごく一部の友人だけ。

その事を知らない人から見ると
元気いっぱいの人
悩みのない人
苦労のない人
病気知らずの人
に見えているようだ。

うつ病は頑張り屋さんが多いらしい。
だからきっと隠すのも上手いのかなと思ったり。(自分で言うのもなんだけど。)

うつになって一番つらかった時は
人と会いたく無かったし
ずっと泣いていたし
希死念慮もあったし
眠れないし
明日のことも考えられないし
食べ物の味が分からなかったし
外に出たくないし
化粧もしなかったし
背中はずっと痛いし
頭も痛いし
呼吸もしづらいし
楽しみも喜びも感じないし
とにかく毎日が苦しかった。

唯一家から出られたのは
当時働いていた割烹旅館に仕事に行くこと。
自分でも不思議だった。
頭の中に絡みつくしがらみをかき消すほどの威力があった。
割烹旅館での仕事はまるでセラピーのようだった。

うつの治療は投薬がメイン。
今じゃその量は減り継続しているけれど
一番多かった時は3種類の薬を今の2.5倍も飲んでいた。
強い眠剤も飲んでいた。

薬を飲むことでつらいことや嫌なことを司る回路が
コントロールされているような感覚があった。

今でもその時にどう暮らしていたか
何をやっていたのか思い出せない場面が結構ある。
でもそれでいいと思ってる。
必要のない感情を消してくれたのだと思う。

関係があるかわからないけれど
暗算や数字を覚えることが今でも少し難しい。
ふとした事が思い出せなかったりもする。
ただの老化だったりして。


今の職場も私にとってセラピーだ。

仕事が楽しくて仕方ない。
余計な事を考えずに自分の好きなことに夢中になれる。
接客をしているとずっと笑顔でいられる。
つらかったことを思い出す時間がなくなる。
穏やかな気持ちでいられる。

だから周りからしたら
いつも楽しそうで悩みもなく心も体も元気な人に見られるのかもしれない。

でもその方がいい。
余計な心配をかけてしまうのはやっぱり苦手だから。。。

セラピーのおかげで
今日もまた仕事を楽しめる。

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