マガジンのカバー画像

シン・日記

25
2023年の日記
運営しているクリエイター

2023年6月の記事一覧

6月26日の日記 危機

最近だんだん暑くなってきた。

実はやることがてんこ盛りの状態なのだが、あまりそれをやることができていない。そろそろやらなければ……。

早くいい感じになりたい!



最近cultureに触れる時間が少なくなっているのを感じる。「花束みたいな恋をした」では、勤め人となったことにより、体力的、精神的に磨耗し、以前好きだったサブカルから離れてしまう…といったことが描かれていた…らしい。ちょっと最近

もっとみる

6月18日の日記 おせち

おせちがおいしくないと表明することは、自分にとって、社会に対するささやかな抵抗運動の一環であった。毎度年の始まりに決まっておせちを用意し食べるという、その確定された法則に対して、世界に対して、異議を申し立てたのだった。

抵抗運動は、自分を構成する要素の一つとして燦然と輝いていた。つまり、社会のルールに縛られない自分、社会に迎合しない自分として、自分を認識していたのである。

いつしか、おせちはそ

もっとみる

6月15日の日記 歩

最近お尻の調子が芳しくない。安物の椅子に長時間座っているせいだと思う。なんというかずっと状態異常になっているような感じがしていて、なにをしても「あ〜お尻痛いな〜」といった思いが頭の片隅に巣食っており、日々の生活の桎梏となって存在しているような、そんな気がする。

トマス・エスペダル『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』を読んだ。

歩くことが自分の人生においてかなり重要な位置を占

もっとみる

6月11日の日記

その男はなにもかもが平凡の一言で済まされる人だった。身長や顔のかたち、話し方やくせまでもが平凡と形容されるような人物で、モブのようになにかと背景に埋没し、その存在は常に忘れられるような人間であった。あえて特筆する特徴があるならば、彼は人よりもあっけらかんとした態度で、なんに対しても平然としてその表情を変えることは少なかった。人よりも、出来事のあれこれに反応を示さなかった。だがその唯一といってもいい

もっとみる

6月10日の日記

とにもかくにもこのゴミ屋敷をなんとかせねばならないと思い立った。いままでは山積するゴミを見てもなにも思わなかったが、昨日久しぶりに旧友に偶然出会ったとき、歴然の差がそこにあった気がしていて、もちろん自分が下の方の差だが、その原因がこの家のゴミ群であろうと半ばやけくそ混じりに決めつけたのだった。

ネットでゴミの片付け方法を調べて出てきたページを見ると、そのあまりの雑魚加減に失笑してしまった。ふん、

もっとみる

6月9日の日記

春の新生活シーズンが終わり、家電の売り上げも落ち着いてきた。店舗に来店するお客さんの人も徐々にではあるが減少してきており、やっと繁忙期を乗り越えられた、という実感が湧いてきた。

担当するエリアは炊飯器が主となっている。必ずしも必需品ではないこと、性能差というより価格で選べられることが多いことから、比較的、ほかの家電に比べると説明がしやすい方だと思う。これは今一番の人気商品で、とにかくコスパがすご

もっとみる

6月8日の日記

近況ですか?そう言われても伝えるほどの近況もないですからねえ。えぇ、前に会ったときからそんな変わんない毎日ですよ。うーん……あっ、そういえば前おすすめしてくれたパン屋さん行ってみましたよ!あの、言ってくれたパン買いました!そうそう、ぶ、ヴィエノア(笑)。美味しかったです〜、あんなお店が近くにあるなんて、全然知らなかったです。いや、ほんと、毎日行きたくなりますよね〜。確かに、自分でも…あっホームベー

もっとみる

6月5日の日記

朝……

朝日の光、鳥のさえずり。飼っているマンチカンが枕のそばにやってきて、朝を告げる。眠気な目をこすりながらゆっくりと起き上がる。天然羽毛の毛布を繰りベッドメイキングをしている間に、感じ取る春の予感に胸を躍らせながら、そろそろ衣替えかな、と思うのはもう何日目だろうか?

いつも通りお腹を空かせたマンチカンに餌をあげるためキッチンに向かう。ボウルにキャットフードをよそい、ご飯だよと伝えると、彼女

もっとみる