6月9日の日記
春の新生活シーズンが終わり、家電の売り上げも落ち着いてきた。店舗に来店するお客さんの人も徐々にではあるが減少してきており、やっと繁忙期を乗り越えられた、という実感が湧いてきた。
担当するエリアは炊飯器が主となっている。必ずしも必需品ではないこと、性能差というより価格で選べられることが多いことから、比較的、ほかの家電に比べると説明がしやすい方だと思う。これは今一番の人気商品で、とにかくコスパがすごくて……といったように。
各メーカーは主に炊き方、材質、システム(iotというやつ)で差別化を図るが、結局のところ消費者が違いを認識でき、購入に至れるかは微妙なところだ。
そういえば、以前教育した新人(すぐに冷蔵庫エリアに配置された人)は、炊飯器の実演販売で違いを熱演していた。湯気が立ち上り、人が通り過ぎる。白熱灯と握られたしゃもじとアナウンスが、溶け合い、ビルが揺れていた。