自分の言葉にしてもらう
インプットとアウトプットがあるとして、
アウトプットが最大のインプットだったりします。
一番身近なアウトプットは、自分の言葉にして話すことです。
自分の考えや思いを声に出していくことで、自分へとまた返ってきてインプットされていきます。
長い長い一方的に喋られた授業や講話を聞いた後、その後、友人や一緒の受講者と感想を話し合ったことなどは、ずっと覚えていたりしますが、他のことについては全然覚えていないっていうことありますよね。
話すことによって、インプットが繰り返されていっているということですね。
ちょっとこの話題について、昨日の出来事も含めて、いくつか書いてみたいと思います。
冒頭のイラストは、ワダシノブ/イラスト・マンガ|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。
①コーチングにおいて
一方的に教えることがティーチングで、
選手や部下などの能力を伸ばし・引き出していくことをコーチングというそうです。
もちろん、色々と「教える」というアプローチで成長することもあるんでしょうが、プレイヤー自身の気付きや学びがないと伸びません。
いかに引き出すかが重要になります。
課題だと思うことを口にしてもらったり、
今の感覚を言葉にしてもらう。
疑問点を言ってもらう、などが良いようです。
②子どもとの約束
昨日、我が家の子ども達と、些細な家庭でのルールについて確認しました。
ぼくが色々と押し付けても、自分のルールとして守らなくなることが目に見えています。
なので、ルールは自分の口から言ってもらいます。
人から決められたルールは主体的になれませんよね。
だから、自分の言葉で言ってもらいます。
これが、親として、分かっているようで、案外難しいんですよね(笑)
ガーッて言いたくなる気持ちをグッと堪えて(笑)
子ども達の言葉が出てくるのを待ちます。
③講座においても
ぼくは、講座などを実施するときには、受講者のアウトプットの場こそ大事にしたいと思っています。
目一杯ぼくからいろんな知識を話したとしても、受講者がいかに自分のものとして身に着けられるかが重要ですから、受講者自身にアウトプットしていただく場を設けます。
少人数でのディスカッションの場面であったり、
質疑応答なども大切でしょう。
みんなの前では聞きにくいから小さな単位で話すという機会も大切です。
割と効果があるのが、最後のアンケートです。
アンケートという名のアウトプットの場です。
そこに感じたことや思ったことを書いてもらうことで、振り返りになります。
自分の言葉でしっかりと書いてもらうことで、自分に改めて入ってきます。
アンケートのような場を利用して、受講者全員でのアウトプットの場を設けると良いかもしれませんね。
例えばこんな感じで、ふせんに一言書いてもらって貼り出すだけでも全然違いますよ~!
④自分が教わったとき
何か学びを得たり、何かを教えていただいた際には、
こちらから復唱したり、自分の言葉でまとめてみると良いと思います。
例えば、上司や先輩から、今後の作業での色んな指示・指導があったとします。
ぐわ~っと言われて、散々メモとって、頷くだけで終わっていませんか?
一通り聞いた後に、
「つまり、こういうことですね、ここから、この手順で進んでいけば良いですね、注意すべきはここで、頼るとすればこの人ですね」というような感じで、要点だけでも良いので、自分の言葉で説明し返して、正しいかどうかを聞いてもらうと良いと思います。
ここまでできるとバッチリだと思います。
昨日、驚いたエピソードがありました。
些細なことなのかもしれませんが、とても感心したんです。
とある契約手続きをしていて、コールセンターの人から、
手元にある文書を読み上げているような、ただただ機械的な処理をしているような感じで、特にツッコミどころもなく、ぼくもただただ、時折「はい」と返答をするだけのような感じです。
そして終盤に、
「これから大切な10桁の数字をお伝えします、メモなどのご準備はよろしいでしょうか?」
と言われ、はい、良いですよ~と答え、
その10桁の数字を教えていただきました。
「確認のため、もう一度繰り返しますね」と言われるセオリーかと思ったんですが、
ここが驚きポイントでした!
『いまの10桁の数字を言っていただいてよろしいですか?』と、教えてもらった方の、ぼくから読み上げるように言われました。
たしかに、こちらから読み上げれば、間違いはありませんよね。
とてもとてもとても感心しました。
先方に読み上げさせることが失礼にあたるみたいに思う人はいるかもしれませんが、大切なコードをきちんと伝えることの方が重要ですね。
それがマニュアル化できているんだろうと思います。
とっても素晴らしいと思いました。
今度から、電話番号とか教えてもらった際には、こちらから復唱するようにしよう。教えた側の人が安心しますよね。
日常の些細な中にも学びの種がいっぱい転がってみました。
こうしてアウトプットしたことが、またぼく自身への大切なインプットとなりました。
今日もご覧いただきありがとうございました。
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