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変わらないでも良い。でも変わっていくこと。

よく、「世の中を変えていく」「より良い社会をつくっていく」「改革」「変革」という言葉を見聞きします。

ぼく自身も、よく使っているようなフレーズかもしれません。

特に、ぼくたちのような市民活動においては、より良い社会を目指し、変化させていこうとする力が強いジャンルなんだろうと思います。

行政や公務においては、普遍的なものを維持しようとする大きな力がありつつも、時代や世間のニーズとして、変わっていくことも求められているように思います。


こんな根本的なことなんだけど、最近、よく頭のなかをめぐっているので、少しだけアウトプットしてみたいと思います。


この話題で真っ先に思い出す、こんな出来事がありました。

もう随分前で、日付を見てみるとH30年6月ですね。
北九州市内のいくつかの大学の学生さんたちが、一緒に授業を受けるような講座があり、ぼくもESDの講師として登壇させていただきました。

ディスカッション形式で、社会への市民参画についてなど、いくつか議論・討論を進めてきていました。
最後の話題がこちらです。

いつも、ぼくは色んなところで話しているんですが、
『自分の手でまちをつくっていく』みたいな思いじゃなくても、
「こんなまちになったら良いなぁ~」とぼんやりでも思っていたら、それが集団になり、きっと、そんなまちに近づいていくんだって思っています。

まぁ、そういう話題展開でこの問いをもとに、それぞれの学生が少し考えて、書き出し、グループ内でディスカッションしてもらいました。


ひとりの学生が書いたことが、いまだにぼくの胸に残っています。

『自分の生まれ育ったこのまち(北九州)は住みやすく大好きなまち。
これからも、今までと変わらずにあってほしい』

つまり、現状維持。
変わらないことを望む。


未来思考はなく、現状維持で良いや~っていうような姿勢もよく見受けられがちですが、この学生は決してそうではありませんでした。後にウチの団体でも大活躍するメンバーになりました。いつも前向きでポジティブ。未来や将来のことをしっかり展望できる素晴らしい方でした。


より良く変えていく。
前に進んでいく。

そればかりを考えていた自分を恥じました。
現状でも素晴らしい。これをしっかりと受け入れ、大切にしていくこと。

まず、ここから始めないといけないと思いました。

色んなところから、変える、改革する、Chenge!って聞こえてきます。
まずは大切に抱いていくものを見つめたいです。


と、ここまでの記事を書いてみると、記事としては、1000字も超えているし、これで十分かなとも思いました(笑)
この記事を書き始めようと考えをめぐらし、まだ、この先があるんです。
(ここでやめておけば良いのに・・・)

書きます(笑)

一方で、
ずっと現状維持で良いのだろうか。
どんなに素晴らしいものでも、美しいものでも、現状維持で良いのだろうかとの疑問が残ります。

変わらないというのは、美しいことでもあります。
伝統芸能や、その土地の文化の継承。
会社や組織だって守り続けるこだわりや想いがあったりします。


でも、必ず変わっていくものがあります。

それは時間です。

その場所にとどめようとしても、この三次元の世界でも、必ず時間が過ぎていきます。
物であれば色褪せ、風化していくかもしれません。
カタチのないものであったとしても、ぼくたち自身が年齢を重ね人が入れ替わっていったりします。
カタチのないものであっても、そのままの状態で保ち続けるというのは、とてもとても難しいことなのだろうと思います。

イチローの名言で、現状維持は衰退という言葉を聞いたことがあります。
それはスポーツ選手に課せられた宿命でもあります。
身体の衰えは必ずあるから、より向上する意思と行動力がないと現状維持すらままならないとの教訓でしょう。


変わらないために、
常により良く、常に新しく、風を吹き込んでいくしかないのかなと思います。

前進、成長、進歩。
今日も足元を大切にしつつも、前を向いて、上を向いて、頑張っていきたいと思います。


今日もご覧いただきありがとうございます。


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