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『協働』のためには『対話』を。話す×聴くの割合は?
『協働』においては、ぼくたちNPOのプレイヤーとしては、基礎ではあるものの、本当に大切な感性・感覚です。
昨夜、北九州市内のNPOの方々や、市民活動サポートセンター(行政)の方と一緒に勉強会があり、とても有難いことに、実績も経験も豊富な皆さんとご一緒させていただきました。
ファシリテーション協会や九大でもご活躍の加留部貴行先生を講師にお招きし、『協働』について改めて学ばせていただきました。
また、NPOや市民活動・地域活動による社会変革や地域づくりには、行政の理解・連動・協働が必要な場面が多々あります。
『行政との協働』というのは、簡単そうで、とてもとても難しいテーマです。
この辺りの問題点・課題が潜在するなかでの勉強会となり、とても学び深い、改めて強く認識するものばかりでした。
アウトプット・発信したいことは山のようにありますが、
これまでの掲載記事との重複もありますので、今日はシンプルにいくつかだけ記載してみたいと思います。
冒頭のイラストは、朱夏|noteさんの描かれた作品を使用させていただいています。いつも、ありがとうございます。
①『協働』とは何なのか?
スパッと一言で言い切ることが難しい、重要かつ大切なテーマです。
そして、仕組みや手法ですんなり出来るものでもありません。
何かを押し付けたり、指示されて実行したり、ただただ名前を連ねるだけでは、協働とは言えません。
それぞれの力を活かし合いながら、
ときには弱さを補い合いながら、
対等な関係で、口も人も金も出すというようなシーンかと思います。
簡単そうで、バランスや位置感覚がとても難しいものですね。
例えば、何かやりたいことがあるとして、自分の想いの丈をプレゼンし、共感してくれた人が協力してくれるってストーリー。これだけで協働は達成するでしょうか?
もしかしたら、『お手伝い』ぐらいに思っているかもしれませんし、後ろから付いていくだけって思われているかもしれません。
お互いの力を活かしあったり、
新しい風・新しい血・新しい色が入っていくきっかけとまで至るでしょうか?
こちらから伝えるだけでは協働は達成しません。
②協働のためには『対話』を
ともに対等に、
ともに主体的に、力を注ぎ合う『協働』に至るプロセスには、
共有⇒共感⇒協働が必要です。
希望や意志や想いを『共有』し、
その目標や課題を『共感』し、
お互いに腹を割っての歩み寄りがあって初めて『協働』に至るものです。
協働は一朝一夕にしてならず。
この【共有⇒共感】のプロセスが重要になります。
そのためには、『対話』が不可欠です。
議決の方向性や予定調和の”議論”ではなく、お互いの気持ちの内を話し合う対話が必要です。
いわゆる『ホウレンソウ』(報告・連絡・相談)も大切で、
報告は過去のことを、連絡は現在のことを共有する行為ですが。
これに加え、これにも増して!
『雑草:ザッソウ』も大切!!
というお話が印象的でした。
雑談・相談のことです。
雑談の中から、想いや思考の片鱗が見えてきます。そうした共感・共有の部分が大切です。
先日の社会教育の勉強会では、それを『間』と表現していました。
余談・雑談の中に、大切な何かが潜んでいる。
『余白』や『余裕』とも言えるのかもしれません。
会議なんかで言えば、始まる前や終了後なんかでの、立ち話・世間話のなかに、相手との関係性を見出せることがあったりしますよね。
③対話=話す×聴く(この割合は?)
『傾聴』が大切と、散々いろんなところで聞いていますよね。
もちろん、分かっています。
重要です。
「耳へん」を付けて、「心」を付けて、『聴く』とうことですね。
聴き上手が話し上手と言われています。
自分はあまり話さずに、聴き役に徹すると良いと言われています。
ぼくも常日頃から意識しているんですが、なかなか難しいんですよね(笑)
8割ぐらいは聴いて、2割ぐらい話すという姿が目標なんですが、気付けば自分ばっかり喋ってる!!(笑)
では、『対話』とはどうなんでしょう?
文字どおり、対等に話すということなのですが、
10割の時間のなかで、こちらから想いの丈を9割話して、残りの1割で相手の感想を聞き出すようであれば、
その対話による構成や要素は
【話す×聴く】
9×1=9でしかないです。
では、もうちょっとおさえて、話す方は8割にしましょう。
8×2=16です!
先方の2割がミックスすることで、倍近い膨らみの要素が生まれるはずです!
では、10割あるとして最大値は・・・
【話す×聴く】
5×5=25ですね!!
お互いの力を活かし合うには
お互いのことを話し、聴くことです。
理想は5対5の状態なんでしょう。
これを『対話』として、
これからぼく自身も留意して目指していきたいです。
(8割聴くという目標より下がったから出来るかも!(笑))
今日の記事はまさに『学びのアウトプット』となりました。
再認識させていただくことばかりでした。
そしてこうして咀嚼して呑み込むことができました。
角度を変え、表現を変えて、学ぶことにより、これまで以上に自分の血肉になっていったように思います。
ご講義いただいた加留部先生、
段取りしていただいた岩丸さん、市民活動推進課の皆さま、
一緒に学んだ各団体の皆さまに感謝しています。
今日もご覧いただきありがとうございました。
せっかくなので、これまでの関連記事も貼っておきますね、是非ご覧ください。
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