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展覧会レポ:大河「光る君へ」を深ぼる展示を見て、安倍晴明に助けをもとめる
【約1,800文字、写真20枚】
大河ドラマ「光る君へ」で盛り上がる京都市。各地で関連イベントが催されています。今回は「紫式部が生きた平安時代のくらし」展と「紫式部の平安京~地中からのものがたり~」展から平安時代のくらしを紐解きます。
紫式部がどんな暮らしをしていたのか、のぞき見してきたのですが、…。
1;information
紫式部が生きた平安時代のくらし
会期:~6月14日
会場:京都アスニー(京都市生涯学習総合センター)1階
住所:京都市中京区丸太町七本松西入ル
電話番号:075-812-7222
開館時間:午前10時~午後5時(入場は午後4時50分まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日)
料金:無料
事前予約:不要
所要時間:約20~30分
混み具合:ガラガラだが人はいる
写真撮影:可能(※フラッシュ撮影禁止)、一部不可もあり
webサイト:https://asny.ne.jp/souseikan/kikaku.html#20230530
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平安時代は何を食べていた?
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豊富な食材、工夫を凝らして調理されたお食事…²。ですが、こちらは貴族の方だそうで、
庶民の方はこちら↓
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こんな服を着ていたんですね。
着付け体験コーナーもあります。説明書を読んでセルフで体験するスタイル(写真の着物ではありません)。体験中の方にお話を伺うと、「めっちゃ重い!」そうです。
次は京都市考古資料館へ
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2;information
紫式部の平安京~地中からのものがたり~
会期:2024年2月17日〜6月23日
会場:京都市考古資料館 1階特別展示コーナー・階段下展示ケース
住所:京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町265番地の1
電話番号:075-432-3245
開館時間:午前9時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
料金:無料
事前予約:不要
所要時間:約20~30分
混み具合:ガラガラだが熱心な人がいる
写真撮影:可能(※フラッシュ撮影禁止)、一部不可もあり
webサイト:https://www.kyoto-arc.or.jp/museum/
体験コーナー
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ゴツゴツした石みたいで、時間の長さを感じます。
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昔の靴もカカトが減るんですね。
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ん?
奥に何かあります…
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なにこれ?
パネルに貼られた説明を読んでみると、「斎宮」の邸宅跡から見つかった、と。斎宮は、たしか、源氏物語にも出てきましたよね。
斎宮とは、斎王が居住していた建物だ、と。斎王とは未婚の内親王のことだ、と(結婚していない皇族の女性)。
ここから出土した陶器は輸入されたもので一般の邸宅からは出ない優品が多い、と。ただ、文献からは明らかではない。
…説明は以上です。
で? この人が描かれた板は何なの??
どこにも書かれてません(私が発見できないだけ?)。
仕方なく、グーグルレンズを向けまして、検索したところ、あるサイトに行き着きました。
ピッタリとこの人形の画像が出るではありませんか。
~木製の人形代は薄い板に切り込みを入れて手足を表現し、墨で顔を描いています。(略)身体についたケガレを移し取る祓いに使われたと考えられています。今でも神社で使われる紙の人形代の“先祖”になるのでしょう。
呪いの人形的な? ケガレがこの人形に詰まってる、ってこと?
え? って、おい! 写真撮っちゃったよ!!
なぜか写真がブレて仕方なかったんですよ。古いカメラを使っているから? 私の腕が悪い? いや、呪物ってことじゃないの?
そういえば、これも?
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おじさん柄の器なんて、面白いな、パシャって写真撮ったら、うまく撮れなかったんですよ!
こちらも同じサイトに載ってました。
「~呪術に関する遺物~」⁴
これもかよっ!
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よくみると、ライトアップの角度が怖いっ!
資料館の方!! 撮影しちゃったけど、大丈夫なの? 壁をみると「フラッシュ撮影禁止」とある。
いや違いますよ!! 呪いは祓ってあるんですか??
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塗り絵にするんじゃないっ! 資料館の人、モンドリアンっぽく塗ってる場合ですかあ! (すいません、言い過ぎました)
このままでは帰れない
ここまで読んでくださった方、安心してください。資料館は堀川今出川にあります。この近くには、平安京最強のゴーストバスターがいらっしゃいますから。
いくら方向オンチの私でも、ここへは行けます。京都市民なら、金閣寺に行けなくても、ここへは行けるものなのです。ご挨拶して帰ることに致しましょう。
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そう、ユースケ・サンタマリアさん、いや、安倍晴明さまです。京都の堀川通りにある晴明神社は安倍晴明の居舘跡なんだとか⁵。
大河ドラマの第1話の冒頭、主人公ではなく安倍晴明からでしたよね。ドラマでは政治的な人間としても描かれ、興味深いですね。
本来の陰陽師は、「~科学や医療が発達しない時期においては、天体の星の変化や暦を見て吉凶を占う、最先端を行く科学者でもあった。」⁵ そうです。
春には山崎賢人さん主演で映画化されるんだとか。
〈おまけ〉
大河ドラマ「光る君へ」のオープニング後半部分に、平安京が映ります。CGっぽく見えますが、実は平安京創生館にある精密なジオラマです。
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ジオラマを見ているだけで楽しくなってしまいますが、実は歴史考証もバッチリだそうです。
親切なボランティアさんが説明してくださいます。私の自宅、平安時代には田んぼでした。
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ソース;
¹:リーフレット「京都市 平安京創生館」京都アスニー1階
²:フライヤー「紫式部が生きた平安時代のくらし」京都アスニー
³:リーフレット京都 No.421 2024年2月(公財)京都市埋蔵文化財研究所・京都市考古資料館
⁴:美術展ナビ 2022.10.23【京のミュージアム#11】京都市考古資料館 様々な顔を見せる呪物 特別展示「考古資料とマンガで見る呪術-魔界都市京都-」展https://artexhibition.jp/topics/news/20221021-AEJ1055646/
⁵:志村有弘「平安京のゴーストバスター」角川書店、平成7年
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