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 例えば40人に対して授業をする時

 1(教員)vs40(生徒)で考えるのではなく、1(教員)vs1(生徒)が40組あると思う

 という概念があります。

 40人という「集団」を意識すれば、自分が授業する対象が逆にぼやけて、誰にも何も伝わらない。自分がそこにいる1人1人にとって何をすれば良いかを考えることで、授業で行う様々な学習活動に具体性と実質性が帯びてくるのです。

 いかなるマーケティングの本にも、「ペルソナ」を設定することが大事だと書かれています。

 自分の商品を届けたい人を、できるだけ細かく設定することで、自分が何をどのような形で伝えるかが明確になっていくという考え方です。

 先日、英語塾のチラシをみて説明会にきてくれた人がいました。そのチラシに載っている

 当塾は、現状の皆さんの「不安」を、英語学習を通じて解消し、自分が目指したい将来の可能性を広げます

 という文言にとても惹かれたと仰っていた。

 中高生はその成長過程の中で世の中の理想と現実の違いを実感しつつ、自分の存在的価値と能力的価値のはざまで揺れ動きます。

 そんな人たちに英語学習をツールとして、自分の人生を豊かにできる方法を知ってほしいとの思いが少しだけ伝わったかと思うと嬉しい。

 12月18日の朝日新聞の折々の言葉では

 古舘伊知郎氏の

 多くの人に伝えたいなら、たった一人に伝えること

 との言葉が載っていました。

 授業でも、マーケティングでも、実況でも

 一人の人に全力の力を尽くすことの大事さを痛感します。

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