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【3.11】あの日、フクシマを伝えたものと私
東日本大震災からもうすぐ10年。
あの日の様子をいち早く伝えたのはテレビではなくTwitterだった。
2011年3月11日以前はテレビで被災地の様子を知るのが一般的だったが、それ以降ではTwitterで地域の様子を拡散したり地域の情報を収集することが普通になった。
必要な支援を求めることも安否確認をすることもTwitter上でできる。国の公式アカウントでも身を守るための必要情報が発信されている。
あの震災を境にTwitterユーザーの裾野が一気に広がり、iPhoneやAndroidスマホが一般的にも出回って、スマホはテックな人たちだけが使う文明ツールではなくて、災害時に安全な行動を取れるように活用する必需品になった。
振り返れば、この10年はこのようなテクノロジーとSNS中心のカルチャーが目まぐるしく、少しの年齢差でも世代間ギャップが生まれる慌ただしい10年だったように思う。
この流れに乗れた人、乗れなかった人。あえて乗らなかった人もいるだろう
私は…。
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個人的にはかなり特殊な10年だった。
震災が起きた当時は学生で、おしゃれをしてスタスタと姿勢よく街を歩いていた。
それがこの10年の間に体は倦怠感と痛みで支配されるようになり、20代で寝たきりになって難病、重度心身障害者と認められた。
アプリで楽しい交流をしたりネットカルチャーの波に乗って成功したり、
そんな華の20代を過ごすことはできなかったけれど、
Twitter上で情報交換をしなければ支援の求め方がわからないまま誰にも助けられずに死んでいたし気晴らしのツールとして今でもどっぷり依存しているから、
一応SNSの盛り上がりに乗ったと言えるのかな。
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相変わらず日本は災害が多い国だ。
地球温暖化による異常気象なのか、豪雨の被害は九州から関西の西日本で多いが、近年は台風が東北を通過することもある。
いつどこで災害を被るかわからない。
やむをえず自宅療養で過ごしている重病人は、健常者以上に避難や緊急時の支援システムについて日頃からマニュアルを頭に入れておく必要がある。
身体障害者手帳を取得したと同時にもらったガイドブックにこんな記載があった。
聴覚・言語機能に障害のある人、その他音声による119番通報が困難な方(原則として、身体障害者手帳の交付を受けている方)を対象に、メール及びFAXにより119番通報が利用可能です。利用にあたっては、事前にメール119登録・FAX119登録が必要となります。詳しくは、消防本部までお問い合わせください。
各自治体でそれぞれ防災システムはあるはずだが、SNS運用が弱いと思うので周知を頑張って欲しい。
NHK発でこんな助かるサイトもある。
我々「災害弱者」は日頃から助けてもらいやすいように理解促進を願って情報を発信することも大切だ。
テキストでも動画でも音声配信でも、どんな形でもいい。いろんな媒体で。
それぞれが、あの日の教訓を明日に繋げて。
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