『天才と発達障害』を読んで
『天才と発達障害』を読んで
2023.01.27
こんにちは。
連日寒くてデスクに座っているだけで体が凍えそうです。
我が家は極力エアコンを使わないようにして過ごしているんですが、流石に寒い(笑)
電気を使わないのはやせ我慢している面もありますが、1番は電気料金の高さですね。
去年に比べて3~4割高くなってるんじゃないでしょうか。(リンク先のデータ見たら2割値上がりしてるようです)
4月から更に電気代が3割上がると聞いて衝撃を受けています。
【2023年1月最新】電気料金値上げの現状と今後と企業の対応策 | 企業省エネ・CO2削減の教科書 (enetech.co.jp)
スーパーなどの小売り、外食の料金、何もかもが右肩上がりで値上げを続けています。
アメリカの様に物価上昇に対して賃金も上がるならいいのですが、日本人の給料は据え置きか、減少傾向にあります。
一応2022年10月に最低賃金が上昇しましたが、明らかに物価上昇に追いついてないですね。
最低賃金とは?2023年いつから上がる?全国・都道府県別の最低賃金を解説-クリエイト転職 (job-terminal.com)
我が家でも出費を抑える為に極力自炊にして、なんとかやり繰りしています。
円安が終わっても物価が急に安くなることはないでしょうから、節約より稼ぐことを意識しないと厳しそうです。
では本のレビューいきましょう。
天才と発達障害、精神疾患の関係
前回の『ニトロちゃん』と合わせて読んでいたのが、精神科医の岩波明先生が書かれた『天才と発達障害』です。
発達障害や精神疾患の観点から、『天才』と呼ばれた人たちの人生を考察する内容となっています。
最初に出てくるのがロックバンド・クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーです。
HIVに感染し、わずか45歳という短い生涯を終えた彼ですが、2023年になった今でも名曲の数々は人々に聞かれ続け、映画化もされています。
マーキュリー自体は明らかな精神疾患に罹っていたという記録はありませんが、過剰な集中力・並外れた行動力・異常なまでの浪費癖などは
発達障害の特性を示唆していると書かれています。
フレディ・マーキュリーに限らず、世界を変えるような偉業を成し遂げた人は、常識はずれの言動・行動・思考を伴っている事が多いのです。
この本で『天才』と呼ばれる人々は、いわゆるIQ(知能指数)が高いとか、テストの点数が良い人を指しているわけではありません。
ある部分では突出した才能を持っていても、それ以外は平凡、または平均以下の能力を持つことが少なくないのです。
または、能力的には平均以上でも、思考・行動・言動がその時代の社会からは『異常』と思われるようなケースも多いです。
この本では章を分けて、ADHDの天才とASDの天才を紹介しています。
ADHDの天才としては野口英世、南方熊楠、モーツァルト、マーク・トウェイン、黒柳徹子、水木しげる(敬称略)等が紹介されています。
野口英世は1000円札にもなった医学者、南方熊楠は博物学者、モーツァルトは音楽家、マーク・トウェインは小説家ですね。
黒柳徹子は司会者、作家、水木しげるは漫画家です。
こうして並べてみるとどれも専門職種なのが興味深いですね。
黒柳徹子に関しては自らADHDであることを告白していますが、その他の面々は時代的にも発達障害の診断は出ていないでしょう。
ASDの天才としては山下清、フランコ・マニャーニ、大蔵益次郎、島倉伊之助、ダーウィン、アインシュタイン等が挙げられています。
山下清とフランコ・マニャーニは画家。大村益次郎は医師・軍人・学者・政治家。島倉伊之助は医学者・語学者。
ダーウィンは博物学・自然学者。アインシュタインは物理学者です。
ADHDの天才たちと比べると、学者のようにこだわりを持って体系的に、細かく調べるような職種が多いです。
後は画家のように美術的な才能がある人も多いですね。
ASDの症状の中には『サヴァン症候群』というものがあります。
ある特定の領域に関して、突出した才能を示す症状のことです。
サヴァン症候群 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
サヴァン症候群で見られる天才的な能力の領域は限定されており、『音楽』『カレンダー計算』『数学』『美術』『機械的・空間的能力』の
どれかであることが多いとされています。性別では男性が多く、サヴァン症候群の人の約半数には自閉症や関連疾患があると言われています。
知能と創造性は別物
アメリカの心理学者ルイス・ターマンは、科学的な手法を用いて天才と創造性の研究を開始した初の人物と言われています。
ビネー式知能検査を開発した人としても有名ですね。
このターマンは高い知能を持つ子供たちを70年以上に渡って研究し、生活状況の変化、職業における達成度などを調査しました。
結果、研究対象となった知能の高い人たちは概ね健康面では頑健、経済的にも社会的にも成功を収めていたそうです。
しかし、目覚ましい創造性を示したのは長期追跡を行った757例中3名だったと書かれています。
内訳は作家が2名、映画監督としてアカデミー賞を受賞した1名とのこと。
この話の最後には、創造的な人々は平均以上の知能を持つ場合が多いものの、際立って高い知能を示すわけではないと結論付けています。
受験勉強をくぐり抜けた秀才たちの多くは創造性よりもルーチンの仕事に長けており、定型的な日常業務のパフォーマンスは高く、
作業スピードも速いものの、世界を変えるような創造性を生み出してはいないということです。
年収1000万を稼ぎ出すようなサラリーマンは有名大卒のエリートが多いですが、年収2000万~億を超えるような経営者やお金持ちは
既成の価値観の枠をはみ出しているというか、良くも悪くも尖っている人が多いように思います。
創造に必要な要素とは
岩波先生は著書の中で、創造に必要な条件を3つ挙げています。
1つ目が、『独創性』
2つ目が、『有用性』
3つ目が、『目に見えるもの』『他者に理解できるもの』
独創性とは、未知の物事の解明、物事に対する新しい視点など。ゴッホやムンクの作品が評価されるのは、ただ絵が上手いだけではなく、
独創性あふれるメッセージが込められているからだとしています。
有用性とは、創造したものが社会への恩恵を与えるものや、人々の心にインパクトを与えるものである必要があるという事です。
アップル社が開発したマックブックなどは性能の高さに加えて革命的な軽さや薄さを実現した製品ですし、
アップルウォッチのようなスマートウォッチは今までありそうでなかった革命的なアイテムです。
モーツァルトの曲は300年近く経った今でも人々に広く聴かれています。
最後の『目に見えるもの』『他社に理解できるもの』は当たり前と言えば当たり前ですが、
どんなに夢のような製品を考えついても、実際に目の前にあって使える状態でなければ夢物語で終わってしまいます。
頭の中で最高の楽曲が浮かんだとしても、楽譜に起こさなければ周りの人には伝わらないし、広まることもありません。
令和5年になって、SNSやIT技術の発展で、誰でも独創性を活かして多くの人に発信できることができる世の中になりました。
始めてPCを触った頃は、2ちゃんねるで匿名の情報交換や好きな話題について話せるようになり、ネットゲームで世界中の人と遊べるようになりました。
今は楽器が出来なくても、ボーカロイドなどを使えば自由に作詞作曲が出来ますし、発明した料理をクックパッドで紹介する事も出来ます。
100均に行けばモノづくりに必要な最低限のアイテムは手に入ります。ネットで検索すれば工作の作り方や機械の設定なども何でも調べられます。
私もワードプレスを使って文章を発信出来ています。良い時代になりました。
歴史に残る様な偉業を成し遂げる『天才』は一握りですが、天才でなくても誰もが自分の創造性を活かしてやりたい事、表現したい事を形にして
発信できる世界がもっと広まるといいなあと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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