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ADHDと選択と集中

こんにちは。

最近、「選択と集中」と言う言葉をよく見かけます。ご存じでしょうか。

選択と集中とは何か


調べてみたら、元々は経営学者のピーター・ドラッガーが提唱した理論を、アメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック社)CEOジャック・ウェルチが経営に用いたことから広まったそうです。

1行で書くと、達成すべき目標を決めて、それに向けて資源を集中すべきという考え方の事です。
私は経営者では無いので会社の事は詳しくわかりませんが、「選択と集中」の考え方自体は個人レベルでも使えると思っています。

では、本来の「選択と集中」はどんなメリットがあるのでしょうか。


まず1つ目のメリットは、効率化です。どの事業にどれだけ時間とお金、人的資源を投下するか調べる中で、かけたコストの割にリターンが少ない分野を知ることができます。

かけた労力の割にリターンが少ないことは、切り離すという判断をできるようになります。


2つ目のメリットは、規模の拡大です。売れている事業にリソースを集中させることで、売上がアップします。

売り上げが上がれば、会社として使えるお金も増えます何か新しいことをやりたいときは、主力事業で稼いだお金を投入すればいいのです。


3つ目のメリットは、コストの削減です。投入したリソースの割にうまくいっていない部分をばっさり切れば、コストカットできます。

その分のお金・時間・人を儲かる部分に充ててもいいですし、何かあった時のために取っておくという判断もできるようになります。


個人レベルで「選択と集中」をやってみる


私は今まで「選択と集中」の詳しい説明や内容は知りませんでしたが、主に資格を取る時に自己流でリソースを集中させるやり方を実施していました。

やり方はシンプルです。最初に、取りたい資格について調べます。必要な勉強時間・テキスト・試験日・試験内容などです。


その資格が就職・転職に関係するものであれば、優先的に勉強する必要があります。

大体、1週間で取れる資格が就職に劇的に有利になる!ってことは少ないです。


その資格1本で食っていけるようなものほど、受験資格は厳しく、必要な勉強時間や合格難易度は上がります

日本3大士業は税理士・弁護士・公認会計士と言われています。これらは素人が片手間で合格できるようなものではありません。


そもそも税理士と弁護士は受験資格を満たしていないと受ける事すらできません。公認会計士だけは誰でも受けられますが、合格率は毎年10%未満です。

参入障壁といって、資格取得のためのハードルが高い・資格を持っている人が少ないほど、その資格の需要が高まり、収入も高い傾向があります。

中には難しいわりに需要・平均収入が少ない資格・比較的簡単なわりに需要・収入が高い資格もあります。その辺の見極めも大事です。


次に、手に入れた情報から自分に必要な教材・勉強時間・勉強方法を考えます。それらをもとに、試験を受ける日を決めて、勉強計画を逆算します。

私はとても怠惰でだらしない人間なので、本気で何かをやる時は、目標を一本に集中しないと達成できる可能性が低くなります。


そして、目標達成の為に、時間・お金・頭の中で考え事をするためのリソースを確保します。

たとえば、TVを見ない・スマホは電源を切る・ゲームや趣味をやらない・友達と会わない・外出も控えるなど。これらのことを実行して、勉強のための時間とお金を確保します


優秀な人は仕事をしながら趣味・友人や恋人との付き合い・勉強も両立できると思いますが、私には難しいです。

同時並行で5個のことをやると、エネルギーも5等分になってしまうからです。


ADHDの特性上、長期の計画を毎日じっくりやるのも苦手です。できれば、一気に集中してクリアしてしまうのが理想的です。

ですから、毎日コツコツ勉強するより、過集中を利用して一気に頭に詰め込み、模試や過去問の合格圏内に最短で滑り込めるようにします。


模試・過去問をやると、自分の実力が数字ではっきり分かります。

徐々に点数が伸びて、合格圏内に入る可能性が高ければ勉強を継続した方がいいです。


しかし、成績が低迷・合格に必要な平均勉強時間を大幅に超えても合格が難しい場合は、撤退も考える必要があります。

書くのは簡単ですが、実際にやってみると「選択と集中」はかなり精神的苦痛を伴います。


「別の参考書も試した方がいいんじゃないか」「今日1日休んだくらい大丈夫だろう」「やっぱり友達とも遊びたいし、趣味の時間も欲しい」と誘惑がいっぱいです。

これらの対策としては、誘惑になりそうなものを周囲に置かない・見えないようにする・売る・サービスを解約するなど、意識の外に置くのが大切です。

最後に


今日は「選択と集中」について書いてみました。


ちなみに、「選択と集中」の理論自体はかなり古いので、様々なリスクやデメリットの生じる可能性も指摘されています。

個人レベルでのリスクを考えると、付き合いが悪くなり、友達がいなくなる・恋人が去っていく可能性があります。


趣味や娯楽を制限しているので、ストレスが溜まりやすくなるかもしれません。

恐ろしいのは、選択を誤った場合のリスクが大きい事です。


難しい資格に合格するため、3年間いっさいの誘惑を断って勉強に集中したが、合格圏内まで程遠く、モチベーションも下がってきた。

目指し始めた時は需要が高く引く手あまたであったが、合格者が増え、需要もなくなって取得するメリットが少なくなってしまった、など。


「選択と集中」を行う場合は、この辺のリスクもよく考えることをおすすめします。

それでは。ここまで読んで下さりありがとうございました。
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