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外資系戦略コンサルに10年以上勤務しています。 コンサル、経営トピックに関する記事を配信していきます。

最近の記事

筋の良い仮説の作り方

こんにちは!今回は、「筋の良い仮説の作り方」というテーマでお話しします。コンサルタントとして、クライアントに価値ある提案を行うためには、効果的な仮説構築が不可欠です。ここでは、仮説と仮説思考の概念、価値ある仮説とは何か、そして良い仮説を作るための具体的な方法について解説します。 仮説と仮説思考とは? まず、仮説と仮説思考の概念について改めて確認しましょう。 仮説とは 仮説とは、情報収集の途中や分析作業以前にもつ「仮の答え」のことです。問題の解決に向けて、最初に仮の答え

    • 相手にとって価値ある情報の考え方

      こんにちは!今回は、「相手にとって価値ある情報の考え方」というテーマでお話しします。コンサルタントとしてクライアントに価値ある情報を提供するためには、どのような情報が有益であるかを理解し、その情報をどのように伝えるかが重要です。ここでは、具体的なポイントを挙げて解説します。 相手にとって価値ある情報とは?相手にとって価値ある情報として2つの考え方を紹介します。 1つは①情報の粒度の視点、もう一つは②相手の興味/知識の有無の視点です。 ①情報の粒度の視点価値ある情報の粒度は

      • アクションを行うことの重要性

        こんにちは!今回は、「アクションの重要性」というテーマでお話しします。戦略コンサルタントとしての大きな方針をセットすることは確かに重要ですが、それ以上に大切なのは実際にアクションを行うことです。ここでは、具体的な例や理論を交えながら、アクションの重要性について考えてみましょう。 ### 戦略は優れていても行動しないと変化は起きない 戦略コンサルタントとして、優れた提言を行うことは重要です。しかし、クライアントがその提言に基づいて行動を起こさない限り、変化は生まれません。こ

        • データドリブン経営について考える

          こんにちは!今回は、「顧客視点のデータドリブン経営」というテーマでお話しします。 今回は高級ホテル・高級旅館専門予約サイト「一休.com」の社長である榊淳さんの"Data is Boss"の本のエッセンスを基に、そのポイントを詳しく解説します。 なお、榊さんは戦略コンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループやアリックスパートナーズ出身の元コンサルタントになります。 データドリブン経営とは? この本では、データ、データドリブン、データドリブン経営を以下のよ

        筋の良い仮説の作り方

          戦略ファームのフェルミ推定攻略法

          こんにちは!今回は、「戦略ファームのフェルミ推定攻略法」というテーマでお話しします。戦略コンサルティングファームの選考過程で頻繁に登場するフェルミ推定。これを攻略するためにはどうすれば良いのか、そのポイントを詳しく解説します。 フェルミ推定とは? フェルミ推定とは、シカゴ大学の物理学者エンリコ・フェルミにちなんで名付けられた推定方法で、限られた情報をもとに迅速かつ概算的に問題を解決するための手法です。具体的なデータがない状況でも、論理的な推論を用いて、大まかな数値を導き出

          戦略ファームのフェルミ推定攻略法

          戦略コンサルでアサインされる人/されない人

          こんにちは!今回は、「戦略ファームでアサインされる人とされない人」というテーマでお話しします。 戦略ファームでの仕事はプロジェクト制であり、継続して同様の仕事を続けるわけではなく、人材プールの中からアサイン制になっています。 では、どのような人がプロジェクトに選ばれ、どのような人がそうではないのか、詳しく見ていきましょう。 プロジェクト制の概要 戦略ファームでは、プロジェクト制が基本となっています。 プロジェクトの期間は平均して3カ月程度ですが、短いもので1カ月から、長い

          戦略コンサルでアサインされる人/されない人

          戦略コンサルファームで働く人のバックグラウンド

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルファームで働く人のバックグラウンド」というテーマでお話しします。戦略ファームに入ってくる人々は非常に多種多様なバックグラウンドを持っています。基本的にはどの業界でも一流と呼ばれる組織出身の方々がほとんどですが、今回はどのようなタイプの人がいるのか、について概要を説明させて頂きます。 新卒入社 新卒で戦略コンサルティングファームに入社する人たちは、体感値で全体の3割程度を占めます。このグループは東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、

          戦略コンサルファームで働く人のバックグラウンド

          「なぜ」を考える重要性:ゴールデンサークル理論とは?

          こんにちは!今回は、「なぜ」を考える重要性についてお話しします。特に、Simon Sinek氏のゴールデンサークル理論を中心に、その構造や具体例について詳しく見ていきます。また、Appleと他の企業との違いについても考察します。さらに、この理論を自分のキャリアや人生に適用する方法についてもご紹介します。 ゴールデンサークル理論とは? Simon Sinek氏のゴールデンサークル理論は、「なぜ(Why)」「どのように(How)」「何を(What)」の3つの問いに基づいて、成

          「なぜ」を考える重要性:ゴールデンサークル理論とは?

          論点設定について考える

          こんにちは!今回は、「論点設定について考える」というテーマでお話しします。戦略コンサルティングの仕事では、論点設定が極めて重要な役割を果たします。これは日常生活の中でも実践されていることであり、具体的な例を交えながらその重要性と方法について深掘りしてみましょう。 日常における論点設定 論点設定は、実は日々の日常生活でも行われています。例えば、気になるあの子とディナーの約束をする時、相手が気に入るお店を予約したいと考えるとします。この時、どのような問いを投げかけるでしょうか

          論点設定について考える

          戦略コンサルの仕事の進め方

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルタントの価値の出し方」というテーマでお話しします。戦略コンサルタントは難易度の高い課題を解決することで知られていますが、その価値をどのように出しているのか、具体的なプロセスを紹介します。 高難易度の課題を解く 戦略コンサルタントのクライアントは、社長やCXOなどの経営陣が多く、依頼される案件は非常に高いレベルのものが多いです。価格も高いため、戦略の上流案件を担当することがほとんどです。これにより、抽象度が高く、戦略上の変数が多い案件に対して

          戦略コンサルの仕事の進め方

          戦略コンサルの選考の通過率

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルの通過率」というテーマでお話しします。戦略コンサルティングファームへの入社は非常に競争が激しく、その通過率は驚くほど低いと言われています。私の経験を交えながら、具体的なポイントを詳しくご紹介します。 通過率の現実 一般に、外資系戦略コンサルティングファームの通過率は100〜1,000人に1人と言われています。つまり、非常に厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。この通過率を突破するためには、書類試験、筆記試験、そして4〜6回の面接をクリアす

          戦略コンサルの選考の通過率

          戦略コンサルの学歴について

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルの学歴」というテーマでお話しします。戦略コンサルティングファームは高学歴な人材が多いことで知られていますが、実際のところどうなのか、私の経験をもとに詳しくご紹介します。 新卒の学歴 戦略コンサルティングファームに新卒で入社する多くの人は、東京大学出身が多いです。次に多いのは京都大学や慶應義塾大学の卒業生です。また、早稲田大学、一橋大学、東京工業大学、さらには海外のトップ大学の卒業生もちらほら見かけます。これらの大学以外から入社する人は稀な

          戦略コンサルの学歴について

          戦略コンサルファームの労働時間の実態

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルの労働時間」というテーマでお話しします。戦略コンサルタントの仕事はやりがいが大きい反面、その労働時間についてはさまざまな変遷がありました。私の経験を交えながら、現在の状況や過去の変化についてご紹介します。 昔の労働時間 私が戦略コンサルティングファームに入社したのは2010年代前半のことです。当時は、長時間労働が当たり前でした。プロジェクトの締め切りが近づくと、夜遅くまで働くのは日常茶飯事で、0時を超えることも普通でした。時には朝方まで仕

          戦略コンサルファームの労働時間の実態

          戦略コンサルタントとして活躍できる人

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルタントとして活躍できる人」というテーマでお話しします。戦略コンサルタントは、さまざまなスキルや特性が求められる職種です。以下のポイントを押さえている人は、この分野で成功する可能性が高いでしょう。 1. 柔軟に新しいことを学んでいける人 戦略コンサルタントとして活躍するためには、前職のやり方に固執せず、柔軟に新しいことを学んでいける姿勢が重要です。変化の激しいビジネス環境では、常に最新の知識やスキルを習得し、適応する力が求められます。新しい

          戦略コンサルタントとして活躍できる人

          戦略コンサルタントになってよかったこと

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルタントになってよかったこと」というテーマでお話しします。戦略コンサルタントとしてのキャリアは多くの挑戦と学びに満ちています。私が実際に感じたメリットを、いくつかのポイントに絞ってご紹介します。 1. 経営者の視座が身につく 戦略コンサルタントとして、大企業の経営陣と直接議論する機会が多くあります。これにより、経営者の視座を身につけることができます。実際の経営課題に対して深く考え、解決策を提案する過程で、経営の本質を理解する力が養われます。

          戦略コンサルタントになってよかったこと

          戦略コンサルティングファームに入るために必要なこと(中途採用版)

          こんにちは!今回は、「戦略コンサルティングファームに入るために必要なこと」というテーマでお話しします。戦略コンサルティングファームへの道は険しく、競争が激しいですが、しっかりと準備すれば道は開けます。以下のポイントを押さえて、あなたも次のステップへ進んでいきましょう。 1. ケース面接対策本を数冊回すこと ケース面接は戦略コンサルティングファームの選考において非常に重要です。具体的な対策として、以下の書籍をお勧めします: フェルミ推定:『東大生が書いた地頭を鍛えるフェル

          戦略コンサルティングファームに入るために必要なこと(中途採用版)