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コミュニケーション10ヵ条|優れたリーダーは、優れたコミュニケーター

「ビジネスの失敗の80%はコミュニケーションの不備から生じる」

という言葉をご存じでしょうか?尊敬する経営者、新将命(あたらしまさみ)氏のこの一言は、私が長年のキャリアを通じて痛感してきた真実です。どれほど優れた戦略やアイデアがあっても、コミュニケーションが疎かであれば、ビジネスは軌道に乗りません。

私はこれまで日本と海外、特に多文化環境で働く中で、多くのコミュニケーションの失敗と成功を経験してきました。ある時、重要なプロジェクトの進行中に、私の説明不足が原因でチームが混乱したことがあります。一方、現地企業の経営者様たちとの関係構築を目的に行ったランチミーティングがきっかけで、大きな契約が実現したこともあります。このように、コミュニケーション次第で結果が大きく変わることを身をもって学びました。

では、どうすればコミュニケーション力を磨き、ビジネスの成功を引き寄せられるのでしょうか?

ここで新将命氏が提唱する「コミュニケーションの10ヶ条」をご紹介します。このシンプルながらも奥深い原則は、実践するたびに新たな気づきを与えてくれます。

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【コミュニケーションの10ヶ条】

1、コミュニケーションはまず「聴く」ことから始めよ

2、コミュニケーションで重要なのは「自分が相手に何を言ったか」ではなく「実際に相手に何が伝わったか」である

3、コミュニケーションでは相手の目を見て、大きめの声でゆっくり目に話し、相手と波長を合わせることを心がけよ

4、話の順序は、相手によって起承転結の「結」から話せ

5、コミュニケーションは時間を作って行う仕事上での優先課題である

6、真のコミュニケーションはフェイス・トゥ・フェイス(F2F)でなけれないけない。F2FによりH2H(ハート・トゥ・ハート)のコミュニケーションが成立する

7、悪い話ほど速やかに話せよ

8、みんなのため仕事のためによかれと思ったことは、立場を超えてどんどん発言すべし

9、異見も意見として認めよ

10、「飲みニケーション」は「Nice to do」であっても 「 Must to do」であってはならない。 真のコミュニケーションが行われる本来の場所は職場。

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たとえば、「コミュニケーションはまず『聴く』ことから始めよ」という1条目。私たちはつい、自分が何を伝えるかに意識を向けがちですが、相手の話を深く聴く姿勢が、信頼を築く第一歩です。

また、「自分が何を言ったかではなく、相手に何が伝わったかが重要」という2条目は、国境や文化を越えたビジネスでも特に意識すべきことです。相手が本当に理解しているかどうかを確認するプロセスを怠らないことが、ミスコミュニケーションを防ぎます。

さらに、「悪い話ほど速やかに話せ」という7条目は、リーダーシップに直結する教訓です。特に困難な状況において、問題を迅速かつ率直に共有することで、早期解決につながります。これは、相手に対する誠実さを示す行動でもあります。

この10ヶ条を取り入れることで、私自身、チームの信頼を得るだけでなく、仕事の効率も格段に向上しました。そして何より、コミュニケーションがうまくいくことで、自分の仕事が楽しく、やりがいのあるものに変わったのです。


最後に

これらの原則を実践する上で忘れてはならないのは、「コミュニケーションはスキルである」ということ。スキルは磨くことで成長します。日々、相手の話を聴き、言葉を選び、伝える努力を続けることで、必ず進歩が見られます。

ビジネスを成功させたい、そして豊かな人間関係を築きたいと思うなら、ぜひ「コミュニケーションの10ヶ条」を試してみてください。それは、あなたのキャリアにおける最強の武器となるでしょう。


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