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木曜日の読書

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#エッセイ

バブルの頃と今~岸政彦・柴崎友香共著『大阪』より「大阪の友だち」(柴崎友香)~

2023年11月初め、3連休に有給休暇を足して少し旅に出た。休暇を足したのは、東京で観れなかっ…

アンマchan
1年前
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アレのアレ~岸政彦・柴崎友香共著『大阪』より「大阪と大阪、東京とそれ以外」(柴崎…

2023年11月初め、3連休に有給休暇を足して短い旅に出た。 休暇を足したのは、東京で観られなか…

アンマchan
1年前
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坂本龍一氏とDUMB TYPE~「2022:remap」@アーティゾン美術館~(追記)

2023年3月28日、音楽家・坂本龍一氏が逝去された。 その月の始めに東京のアーティゾン美術館で…

アンマchan
1年前
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会話でキャッチボールできているか?~三木那由他著『言葉の展望台』~

よく「会話はキャッチボールだ」と言われる。 しかし実際のキャッチボールと違って、会話のボ…

アンマchan
1年前
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「読書」について書く意味~若松英輔著『読み終わらない本』~

”note"には、本に関する記事が多く投稿されている。 "note"に限らずネット上では、大勢の人た…

アンマchan
1年前
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2023年2月20日~飯野賢治著『ゲーム』、飯野賢治+ワープ『WARP ワープ会社案内』、ほ…

2023年2月20日夜。 そろそろ寝ようかと思っていたところで、Yahoo!ニュースに『飯野賢治没後10…

アンマchan
1年前
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昭和50年代前半、ある映画狂の日常~田中小実昌アンソロジー『ひるは映画館、よるは酒』~

『ひるは映画館、よるは酒』(ちくま文庫、2023年。以下、本書) 何とも羨ましいタイトルの本を見つけ、思わず手に取った。 本書は直木賞作家の故・田中小実昌氏の著書を再編した、ちくま文庫オリジナルアンソロジーシリーズの一冊。 主に昭和50年代初め(1970年代半ば)に週刊誌等に掲載された氏の映画館巡りの日々を綴ったエッセイをまとめたものだが、巻頭には昭和30年代、巻末には昭和末期の同様エッセイが何篇かずつ収録されており、戦後日本の映画文化の移り変わりも感じられるという、映画フ

こんな京都に出合いたい~赤染晶子著『じゃむパンの日』~

年に何度か京都に行く。 ここ10年ほどは、年末年始を何のゆかりもない京都で過ごしている。 別…

アンマchan
1年前
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"note"で映画や芝居のことを書くこと

「考察」 佐々木敦著『映画よさようなら』(フィルムアート社、2022年)のプロローグでこの言葉…

アンマchan
1年前
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サブカルチャーとメタバース

2022年末、同年9月に急逝した劇作家・作家の宮沢章夫氏の追悼番組として、NHK Eテレで2014年に…

アンマchan
1年前

だれかが自分のために祈ってくれるということ~宮地尚子著『傷を愛せるか 増補新版』…

精神科医の宮地尚子氏のエッセイ集『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫、2022年)を読んでい…

アンマchan
1年前
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土地に記憶を還す

私は以前の拙稿で、テレビやアニメなどに登場する場所・建物のモデルを巡る、所謂「聖地巡礼」…

アンマchan
2年前
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イッセイミヤケ「一枚の布」

2022年8月5日、ファッションデザイナーの三宅一生氏が逝去された。 私は以前の拙稿にも書いた…

アンマchan
2年前
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君知るや名酒泡盛

2022年5月30日~6月3日に朝日新聞夕刊で短期連載された記事『泡盛に乾杯』の中に、「君知るや名酒泡盛」という言葉を見つけた。 記事によると、泡盛とは『タイ米を原料に、黒麹菌を使う独特の製法によって生まれる』酒で、現在『酒造所は本島と八つの離島に46カ所ある』という。 『かつて首里(那覇市)に集中していた酒造所は(第二次世界大戦による)沖縄戦で壊滅』し、泡盛を造る材料も無く、『米軍から配給されたチョコレートから泡盛を造ったこともあった』という。 この記事を読んで思い出し