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断片

没頭こそが如何なる快楽にも勝る幸せ 幾百の無秩序よりたった一つのロマンス 愚痴を吐く自分の姿こそが最も醜い 精神的にセクシーであり続ける 死に際に「愛したこと」を思い出せるよう 孤独、憂鬱、無気力の全てを味方につける 何度裏切られても信じることをやめない 全部忘れていくことをもう恐れない 自分とも他者とも対話し続ける 脳ではなく身体が思考を形作る たとえ“書く”に能わずとも決して辞めない ナルシシズムとストイシズムを併せ持つ たった1人を愛し抜く誇りを

    • 悲しさから始まる救いを循環させて

      「あんたは覚えてへんやろうけど、私もその優しさに救われている一人やから。だからあなたは何をしても許されるのよ。」 論理もくそもない、傲慢な言葉の羅列。 だからの先が一つも繋がっていないのに。 なのにこんなにも暖かくて優しくて泣けてしまいそうで少し悲しい言葉はない。 私は人に恵まれている。 私の周りには素敵な人しかいない。 でもだからこそ。 ちゃんと言っておきたい。 覚えていなくてごめん。 忘れてしまってごめん。 思い出させてくれてありがとう。 でも、あなたが肯定してくれる

      • 暴力としての優しさ

        「それってどうかと思う」 「相手の気持ちを考えてほしい」 「傷つく人がいる」 「私ばかり」 街を見回しても、どこにもそんな言葉は浮いていない。 そんな言葉たちは自然の中でたった一部でしかないのに。 「あの人はいいよね」 「お金があれば」 「どうせ、結局」 揃っておんなじ平面の上にいるはずなのに。 上を見上げたり、下を見下ろしたり、変な生き物だなあ。 きっと◆■が見てる海や川、土、砂、泥、草、木、建物、太陽、星のある世界とは別の世界を持ってるんだろう。 その世界では、上も

        • 正しさでオーバードーズ現代

          何かから逃げるように。 でもこれ以上走れなくって。 それでも自分以上の力を求めてしまって。 どうにかあの人に追いつきたくて。 今日も何か、自分じゃないものに縋る。 とりあえず3つ、いや1グラム?20錠?それとも3回? なんでもいいや、私が私を超えられれば。 でも、あれ、どこを目指して走ってるんだっけ。 よくわかんないけど、エネルギーが出てきた 今日は自分以上の自分で走れる気がする きっと今日は、みんなより凄い、 みんなより早い みんなより綺麗だ みんなより美しい みんなよりカ

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          7本

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          意味もなく悲しいので、小石蹴り行く

          ここのところ東京は風が強い。 気候と身体がものすごいシンクロを見せている。雨は好きだけど雨が降ると身体が動かなくなるので、できればそんなに来ないで欲しい。だけど雨が降らないと心が憂鬱になってしまう。わがままボディってこういうこと。 太陽が煌々と輝くようになって、花も葉も人も外に出てきた。反比例するように私は悲しくなる。特に意味なんてない。ほら、全く知らない家庭のゴミ捨て場でゴミとカラスがダンスパーティしてる風景を見ることがあるでしょう。それを見て、自分の家ではないから損をし

          意味もなく悲しいので、小石蹴り行く

          通り雨みたいな毎日

          ■ 散歩して考えていた 1時間ほど散歩して焙煎所に向かう。真っ直ぐ行って右に曲がるだけのこの単調な散歩を私はどこか気に入っている。私に言わせれば、焙煎所のある街、区画は仄かな幸せに包まれている。珈琲豆の焙煎でしか出せない独特の匂い、テーマパークに広がるキャラメルの香りの様に甘く、それでいて甘ったるくない。そんな香りが通り一体を包み込んでいる。香りが充満している通りに入ればすぐにわかる。珈琲が飲めない人でも、焙煎所の匂いは好きな人が多い。私の好きな街にはいつも焙煎所がひっそり

          通り雨みたいな毎日

          書くに能わずともそれしかなくて

          あまりにも赤裸々に、重く感情を書きすぎてしまったので一旦有料にさせてください。 お金が欲しいわけではないので返金可能にしました。どうか見られた方は忘れずに返金申請してください。 こんな状態でも書くことによってしか自分を癒せない特性を愛し、呪います。

          ¥100

          書くに能わずともそれしかなくて

          ¥100

          帰る場所があるから不完全なまま美しく生きられる

          お正月は自分のだらしなさ全てと向き合う機会になった。先延ばしにし続けてきた些細なタスクは、いつの間にかエベレストを超える(全僕が泣いた)高さに積み重なった。すぐに終わるような小さなタスクから、1週間かかっても終わる気がしないような巨大タスクまで、バリエーション豊かに僕に乗り掛かっていた。年末にかけての仕事納めでも、適当になってしまっていた業務が徐々に問題という形で現れてしまって、どうにもこうにも身動きがとれずにいた。カレンダーは3ヶ月前に入れた繰り返しのイベントだけを僕に通知

          帰る場所があるから不完全なまま美しく生きられる

          着の身着のままみずみずしく

          生きてるだけですべきことは本当に増えていく。 生きてるだけで腹は減るし、眠たくもなるし、人と話したくなる。 生きてるだけでお金はかかる、支払い通知は積み重なるし、クレジットカードの引き落としはやってくる 生きてるだけで誰かを傷つけるし、生きてるだけで誰かを救うこともある。 完璧なんてないのに、言葉を使って解像度高く未来を思い描いてしまうと理想と現実の乖離に押し潰されそうになる。根拠なき自信を持つことが重要だと人に説いておきながら、どうしようもない夜も、何も考えられなくてス

          着の身着のままみずみずしく

          噛み締めるように言い聞かせる

          僕が最も僕でなかった時の言葉を少し。 やりたいことなんてない方が良い。やりたいことがあったところで、そこに時間やお金を使うだけで他のやりたいことが制限されてしまう。夢なんて持たない方がいい。一度でも持ってしまったが故に、その夢に囚われてしまって身動きが取れなくなる日がいつか来るから。大切なものも増やさない方がいい。持ち物が多くなると身軽に動くことが困難になる。いつだって、目の前の物事だけに対処する方が良い。すべきことは全て細分化された状態で目の前に並べ立てられていてほしい。

          噛み締めるように言い聞かせる

          当たり前を当たり前にしたくなくて、私はクローゼットに閉じこもる

          あまり人に言えない癖がある。 少し奥行きがあるクローゼットにカーペットを敷き、小さな椅子をテーブルがわりにセットする。ドアの小さな隙間から電気スタンドのコンセントを通して扉を閉じる。これだけで私だけの国が完成する。 その国は、服と本の山で国土が形成されている。その国へのパスポートはいらないが必需品がある。それは大好きな香水(もしくはルームフレグランス)・パソコン・ゼンハイザーのヘッドホン・淹れたての珈琲だ。 少しだけ埃っぽい匂いのその国に1プッシュだけ香水をかけてあげる

          当たり前を当たり前にしたくなくて、私はクローゼットに閉じこもる

          台風が来ると聞いたから、窓を全開にして眠った。

          この世の中に一切のノイズを含まずに最も心地よく耳に届く音があるとしたら、それは雨の音だと信じている。 雨の音、真っ暗な部屋、シャワーを浴びる気力も湧かず外出したままの服装、床に落ちたiPad、洗っていない水筒、その他諸々私の残り滓。普段なら1つ1つの怠惰の具現化が肌荒れにつながるようなストレスの原因となって、身体中を紫色の何かがどろどろと回ってどうしようもなくなる。そういう時はいつもYoutubeショートを見るしか、Twitterを見るしか、漫画を読むしかできなくなる。何も

          台風が来ると聞いたから、窓を全開にして眠った。

          生きるを楽しみながら時間を消費している

          普段から全くもって省みようとしない生活を続けていたおかげで無事若くして満身創痍な体を手に入れてしまった。しゃがむのすら億劫になって初めて、機能衰退を恐れてフレイル予防に出かけるおじいちゃんおばあちゃんの気持ちが少しだけ分かったような気がした。体と心はつながっているとは言うものの、こんなにも突然動きづらくなるとは想像もしていなかった。だからと言って日々を止めることはできないからこそ痛み止めで乗り切る一日一日。 休むことが苦手な私はいつの間にか『動き続けるタイプ』の人間になって

          生きるを楽しみながら時間を消費している

          かまびすしさすら楽しんで

          いろんな諦めが、受容が、割り切りができるようになってきた今だからこそ書いて残すべきことがあると感じて久しぶりにnoteを開いた。綺麗に書こうなんて思ったらば、頭の中のnoteでたくさんの文字が飛んで回って、右往左往として、どの言葉も捕まえられなくなるから。だから綺麗に書かない。これはただ、息を吸って吐いているような、そんな単純な動作にしたい。誰も吐いた息を見返したりはしない、そんなように。 OSを取り戻す世界に一つだけのオペレーションシステムがみんなの中に入っていて、朝起き

          かまびすしさすら楽しんで

          人生を手入れしなくなった僕に向けて

          ”このままじゃだめだ” そんな気持ちに襲われる でも、今感じている「このままじゃだめだ」は、今まで感じてきたそれとはなんだか質が違うように思う。フィルムが焼かれていくような、じわじわと迫り来る焦りや不安、そういったものじゃなくて。もっとまろやかな「このままじゃだめだ」がお腹の底の方にある。 やる気が出ないことを言い訳に、たくさんのことを先延ばしにした 無理に笑顔を貼り付けた 「きみは〜〜だよね」に辟易として笑って誤魔化し続けた 言葉を大事に扱わなかった ゆっくり触

          人生を手入れしなくなった僕に向けて

          書いて書いて書いて整理して、こっちはいらない、こっちはいるって切り分けていく。切り分けすぎると自分の立ってる居場所がわからなくなるから、時々「全体」を感じられるように振り返ってのんびりする。こんな感じで生きたい

          書いて書いて書いて整理して、こっちはいらない、こっちはいるって切り分けていく。切り分けすぎると自分の立ってる居場所がわからなくなるから、時々「全体」を感じられるように振り返ってのんびりする。こんな感じで生きたい