KILL THIS 昆布
8月を振り返る
出張のついでに岩内で食べたウニいくら丼が最高に美味しくて、こんなに美味しいのはお店の技なのかウニの質なのか気になってお盆休みに積丹まで行って食べてみたら岩内の方が断然美味しくて、値段も同じくらいで、岩内のウニの方が美味しい説を推していこうと思った。
ウニは長らく不漁と言われ続けているけれど、単純に食べ過ぎによる数の不足だけではなくてウニが食べる昆布が水温上昇によって育ちにくくなっていることからウニの質も下がってきているらしい。昔はウニといえばわざわざお店に行かずともその辺の海に潜れば、、、、、という感じだったのに。
肥満や痛風や浪費に怯えて保守的になっているうちに海水の温度がどんどん上昇していって天然の海産物が食べられなくなってきたり、異常気象で野菜が育たなくなったり、米が作れずじゃがいもとコーンしか食べられなくなったり、会いたいと思っていた動物がついに絶滅したり、突然空が光って土地が燃えたりとかいうことがいつ起きたっておかしくない。さすがに大げさかもしれないけれど、20年後、自然が今より豊かになっているとは思えない。これから文明はさらに発達して人間にとっては豊かな社会になっているかもしれないが、少なくとも、私が活き活きと暮らせるうちに、たくさんの昆布が揺蕩う積丹の海が戻ってくることはおそらくないだろう。
だったらこの先、歯が抜け落ち咀嚼ができなくなり何色とも分からない流動食が口に運ばれるのを待つだけの生活になるその時まで、食べたいものを食べ、着たい服を着て、やりたいことをやる。
とか言い出す奴が昆布を殺してきたのでしょうね。昆布を殺して私も死ぬ!
なんの話?
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