年末年始もお前をローストしてやろうか
1年を締めくくる大みそか。
年末ぐらいゆっくり好きなもの食べたいね。と普段なかなか食えない「すき焼き」に「ロービー」で締めることに。
もちろんレシピはコチラ。おまロス本店のローストビーフ。
コッシーさんのおかげで、もう何も見ずともロービーを作れるようになった。ゆったりした感じで作れるし、毎回仕上がりも微妙に変わるので調理も楽しみ。
アルペンザルツのうまい塩と庭の1年中元気なローズマリーを生肉にすりすり。小一時間寝かせた、かたまり肉を常温に戻し中強火でロースト。
焦げ目がついたらアルミホイルで包み、ビニール袋へイン。肉をさらにジューシーにするために60℃のお湯で15分くらい湯煎。
鍋から浮いてくるロービーを小皿2枚重しにして東京湾…いや、鍋に沈めよう。この辺の温度や時間を調整することで、自分好みのロービーが作れるんだな。ちなみに我が家はレア派。
時間になったら、そぉーっと取りだして「肉汁が逃げませんように……」と願いながら肉が冷めるまで待とう。
カットする瞬間ワクワクドキドキ。これも楽しみの一つ。我が家のまったく切れない包丁「妖刀正宗」でロービーを3㎜にカットしてみる。
全然思うように切れへん!
でも見よ。この色よ、肉汁よ、したたるロービーよ!
そしてロービーからあふれ出た肉汁をソースにして、ひと思いに食らう。
先立つスパイスの香ばしさ。その後、旨味が凝縮されたロービー汁と肉の甘さの見事なアンサンブル。ふわぁっと牛の甘い香りが鼻から抜けていく……やはり旨い!
「年越しロービーとかパパ、サイコー!!」
奥さんに子どもたちも絶賛。ローラー滑り台のごとく鼻の下が伸びる、伸びる。2歳次男はロービー嚙み切れず、ベエしちゃったが、すき焼きはいけるようだ。
よく混ぜた生卵に肉つける瞬間って、ほんと何かの儀式のように神々しいよね。大みそかだけは卵もつけ放題だ。黄色い海に沈めよ。とにかくたくさん肉を食べた。
ありがとう、コッシーさん。
家族揃ってほっこりと年越しを迎えることができました。
去年は去年、今年は今年。新年始まってもチヤホヤされたい私はニの手を用意していた。お正月、奥さんが作ってくれたおせちに彩を添えるレシピはコチラ。
ぽなちゃんと肉寿司への憧憬。
年末年始は必ず肉寿司とか粋すぎるよね。読んだ瞬間、6人の子豚たち(奥さんと5人の子どもたち)に食べさせてあげたい衝動に駆られた。
火災警報器ギリギリのラインまで強火で牛肉をロースト。モクモクの実のスモーカーかよっ!てくらい煙出てるけど大丈夫か?
煙が晴れたらこんなんデマシタケド!
こんなにずんぐりしちゃうと思わなかったからビックリしたよね。
アルミホイルでグルグル巻きにして100℃のオーブンで10分加熱。かなり熱めのサウナで常陸牛にタップリ汗をかいてもらって旨味を凝縮させよう。
サウナが終了しても外気浴はNG。アルミホイルのサウナスーツを着たまま余熱でさらに追い込む。絞れ!絞るんじゃ!
もうひと絞りが、きっと旨味を閉じ込めるんだなあ。
余熱が冷めたらいよいよカット……。
またまた妖刀正宗で薄くカットを試みるが、3㎜にするのが精一杯。
血なまぐさい手を石鹸で綺麗に洗って酢飯をニギニギ。そして1枚ずつ丁寧に、この瞬間を慈しむように、愛でるように肉をシャリの上にのせていく。
ついに肉の極みに辿り着いたよ。
これを出した瞬間、家族全員がざわついた。
第一声は7歳三女
「う、うまそう……、いくつまで食べられる……?」
大家族あるある。3つまででお願いします。ここにお義母さんからいただいたイクラをトッピング。
肉寿司の米部分にちょこっとわさび醤油をつけ、一口でいただく。
まろやかな酢飯と肉の旨味をワサビ醤油が引き立てる。いつまでも消えないでくれ!と思った瞬間、もう口の中から消えている!どこ?返して!これは真冬のファンタジー。
口の中に残る酢飯と牛肉の余韻。それをキリッと辛口の日本酒で流し込む。酢飯と日本酒の組み合わせがまた最高。米&米バンザイ!
中2長男とかもう寿司を飲むように食らい、1個でもおこぼれをもらえないものか。とずっと肉寿司を見張っていたよね。
みんな大喜びであっという間に消えていった肉寿司。来年もぜひチャレンジしよう。ぽなちゃん、ありがとう。特別な1日にぜひおススメしたい。
こんな我が家を今年もよろしくお願いします。