私と息子の絶対領域~20㎝の魔法~
先日、無事100日祝いを迎えた息子。
とにかく甘えたちゃんで抱っこが大好き。
兄ちゃん・姉ちゃんが4人いたら仕方ないか…それにしても彼の抱っこセンサーには驚かされる。
ミルク飲んで、縦抱きトントンしてるうちに気持ちよさそうに眠りに落ちるのですが、そこからベッドまでがなかなか大変。
頭もお尻もゆっくり、そろり、ふわりとこれ以上ないくらい慎重に置いても、数分後には、口をへの字にして「ヘ…、ヘン……、ギャー」と泣き出す。
もしくは「えっ、僕寝てないよ」という表情でパッと目を見開き、一瞬で起きるのです。
こんな感じなので、テレワークをしている奥さんは大変です。
「腰がとれそう」と片手で器用にキーボードを叩いています。何とかしなきゃといろいろな方法を試しました。
一番効果があったのはこれ。
あらかじめおくるみに包んで抱っこして眠ったら、抱っこされているような身体のカーブを保つようにおくるみごと授乳クッションの上にそっと置く。
これはヒットでした。おくるみで温かさもキープできるし、背中スイッチも鈍感になるようだ。寒い日は毛布でもOK。今までになく長時間寝てくれるようになりました。
「これはこれで寂しいね」
なんて奥さんと話していましたが、喜びも束の間。
数日後には……
兄ちゃん、姉ちゃんのおかげで選択肢がたくさんあって、抱っこされる感覚や背中のセンサーが日に日に研ぎ澄まされているのかもしれません。
今は、首もだいぶ座ってきたのでバウンサーにのせています。最初は、おくるみ+ユラユラ作戦でよく寝ていましたが、これも早々に見切られた。
最後の手段は抱っこひも。
奥さんが抱っこひもをつけて、両手を広げ、ジョイマンステップで寝かしつけます。
「ナナナナー、ナナナナー、週2、3、出産」
だいぶ疲れてるんやな、奥さん。
そしていつもありがとう。ジョイマンも。
こんな感じで日々、抱っこマンの息子ちゃんと奮闘していますが、結局、可愛いからみんな抱っこしちゃうんですよね。
熟睡して縦抱きに疲れ、横抱きにしてほっと一息ついて寝顔を見たらもう最後。
バンザイして気持ちよさそうにしていたり、たまにニヤニヤしていたり、パイ吸うときの口になってたり、口を空けていると匂い放題(変態か)
この距離感、余計なものは視界に入らないから集中できるし、無防備な寝顔は、いつまでも見ていられる安心感があります。
座っていると、ぽかぽか身体も心も温かくなって知らないうちに瞼が重たくなって……Z Z Z Z Z 。
まだ産まれて間もない息子の魔法ラリホーは強力でかなりの確率で睡魔に襲われます。
このように寝かしつけの時間が長くなることによって、また抱っこセンサーや背中スイッチの感度がレベルアップするのでしょうね。
でも我が家には、さらにすごい魔法使いがいます。
息子の泣き声にいつも一番に反応。
小6兄ちゃん。
泣いてるよ。と言いながらも素早く弟を包みこむように優しく抱っこして、頭に手をそっと添え、小刻みに身体を揺らし、数分で寝かしつけます。
そして優しくバウンサーへ。
しかし、レベルアップした息子はすぐ目を覚ます。
「俺は寝てないぜ!オンギャー!」
しかし兄ちゃんはすぐに戻ってきて……
数十秒後には眠りに落ちる弟。
弟はラリホー、兄はより強力なラリホーマの使い手。
「小刻みに揺らした方が早く寝るんだよね」
コメントまでいただきありがとうございました。
あんたはもうプロ兄ちゃんだ。
このように私が息子との20センチの絶対領域をゆったり楽しむことができるのも、華麗なステップを踏む奥さんやプロ兄ちゃんや姉ちゃんのおかげ。
家族への感謝と今しかない幸せなオーラに包まれる感覚をいつまでも忘れずにいたいものです。