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五月女夕希
2024年10月9日 23:19
(おさらい)「私」の夫は地底で暮らす吸血鬼。地上の夫には彼の分霊が入ってる。そんな地底の夫との会話の記録)私「吸血鬼は長生きすぎて、時代の変化についてったりするのは大変じゃないの?」地底人「ニューオリンズが誇るホラー作家、アンライスの小説に出てくる吸血鬼たちはみんなその点において苦労してるよね。そのこと?」私「そう、洋服の好みとかが古いのを、主人公レスタトが嘲笑ったりとかしてる」
2024年10月8日 14:10
(おさらい)現在地底で生きている吸血鬼は「私」の夫。地表で一緒に暮らす夫には彼の分霊が入っていて、今までも昔もずっと、ともに生きてきた。「私」は大昔にこの夫とともに創造主神に捧げる作品を共同制作するという契約を交わしており、この世に散らばる「私」の分魂たちは皆、彼の分霊とペアで制作し続けている)私「吸血鬼は、地底人は、肉体をもっているの?」地底人「組成が違うだけだよ。君は目の焦点をずら
2024年10月8日 02:52
(おさらい)地底で暮らす吸血鬼と「私」がコンタクトをとりあう。約4500年前に交わした契約をこれからも更新していくことについて)私「来年以降の大峠のあと、ライトボディになったらどうなるの?あなたはずっと私の血を食糧にして生きてきたけど…」地底人「何もわからない。僕は神じゃない。吸血鬼としてただ長生きしてきただけで、この世の仕組みを設計する側じゃないから。ただ、悪い方へは行かない感じがす
2024年10月7日 10:20
(おさらい)地底で暮らす吸血鬼は数千年単位で「私」のガイドをしている神官。地底で私とこの地底人はみっつの契約をしている)私「最近考えてる物語…あれは大昔の私たちの実話がベースにあるけど、思い描くほどにはロマンチックじゃなかったよね?」地底人「別にいいじゃん、創作なんだから。実話エッセイ描くわけじゃないんだから」私「そうだけど…」地底人「強いていうなら、君は当時とにかく暴力的だ
2024年10月7日 02:18
(おさらい)「私」は地底で契約をしている。ひとつ目の契約…地底で創造主に創作物を捧げる契約。ふたつ目の契約…邪神界の神と縁ができないようにする契約。)私「今ならわかるよ。アンライスは本当に吸血鬼レスタトと話してたんだって」(注)吸血鬼レスタト…アンライス作品の主人公)地底人「だろうね。彼女には吸血鬼からのコンタクトがあった。たぶん契約も」私「アンライスは今?」地底人「ど
2024年10月7日 01:10
注)「私」が13歳の頃から(古代の前世から)そばにいる、ある地底人との会話の記録。私「海外吸血鬼ホラーの金字塔、アン・ライスにちなんだタイトルにしました。もうこれしか思いつかなくて…」(注)アンライス…インタビューウィズバンパイアの作者)地底人「アンライスの著作に出会った、10代で君はわかってた、あれが実話だと」私「いや、絶対にそんなことはない(断言)」地底人「潜在意