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インタビューウィズ地底人①



注)「私」が13歳の頃から(古代の前世から)そばにいる、ある地底人との会話の記録。


海外吸血鬼ホラーの金字塔、アン・ライスにちなんだタイトルにしました。
もうこれしか思いつかなくて…」

(注)アンライス…インタビューウィズバンパイアの作者)

地底人
「アンライスの著作に出会った、10代で君はわかってた、あれが実話だと」


「いや、絶対にそんなことはない(断言)」

地底人
「潜在意識ではわかってた。だからたった5歳で狼の血族やゾンビ映画なんか観てたりするわけ」


「……」

地底人
「そしてわかってると思うけど、アンライスは君の偉大なる分魂(トータルセルフ)だからね。彼女の改名、そして死亡日」

(アンライスは若き日にカトリックの親につけられた聖人の名を改名しており、私も同じ。さらにアンライスの死亡日は私と夫の入籍日)


「分魂…申し訳なくなるよ。うだつが上がらない私がアンライスの分魂のひとつだなんて」

地底人
「そんなこと本当は微塵も思ってないだろ?」


「いつだってやる気だけはあるんだよ。だからあなたと話すとこまできたわけで」

地底人
「うん、僕もそんなこと期待してなかったしね。今まで」


「驚く?どんな気持ち?」

地底人
「別に…君はかつてバビロニアでも、イギリスでもカバラを習得してるし…中途半端だったけど。それにずっとそこそこな霊感があるから、僕の存在に気づいてもおかしくはないと思う」


「あなたはさっきから表情が能面というか、彫像みたいなんだけど…」

地底人
「長く生きてるからだよ。人間みたく感情的になることはもうほぼないし」


「憂があるわけでもないのはじゃあ、なにも考えてないから?」

地底人
「うーん、これからの地底のこととかは考えるけど…それくらいかな…」


「ところで話変わりますけど、私が長年貧血がひどいのは…

地底人
僕と契約してるから


「だよね」

地底人
「僕が吸血鬼になっちゃった原因は君だから、君は僕に血を与え、僕は世に余計な犠牲者を出すことなく生きながらえ、祭壇の前で君との契約を今も遂行し続けているわけ」

(注)この地底人は吸血鬼です

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