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インタビューウィズ地底人③



(おさらい)地底で暮らす吸血鬼は数千年単位で「私」のガイドをしている神官。地底で私とこの地底人はみっつの契約をしている)


「最近考えてる物語…あれは大昔の私たちの実話がベースにあるけど、思い描くほどにはロマンチックじゃなかったよね?」

地底人
「別にいいじゃん、創作なんだから。実話エッセイ描くわけじゃないんだから」

私「そうだけど…」

地底人
「強いていうなら、君は当時とにかく暴力的だったとは思う」


「お互い様じゃない?」

地底人
「ほら、そういうところね」


「自分でも減らず口だとは思った、今」

地底人
「君はほんとに昔から、ものすごく僕を傷つけてるわけ。僕がどれだけ君が憎かったか想像もつかないだろ?それなのにすぐ忘れちゃうんだから」


「私だって傷ついたと思うもん」

地底人
「まあお互い様なんだけどさ。でも君は死ぬたびにさっさと人間に生まれ変わりすべてを忘れ、僕は君とのすべての記憶を持ったまま忘れることなく生き続けてきたんだよ。どれほど葛藤したと思う?少しは褒めてもらいたいよ」

私「うーん、たしかに…」

(絶対に報われない前提でないと私のガイドなんかできないよなと思う)

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