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運動嫌いの私が-10kg&-10%を達成した方法

結論から言おう。「食事管理をしながらジムに通って筋トレに励め」。これに尽きる。もうこの先読むのをやめてもいいくらいだ。

生まれてこの方ずっと標準体重だった私が、体重10kg、体脂肪率10%を落とすことができたのは、「食事管理」「ウェイトトレーニング習慣」を身につけたから。ただそれだけのことである。

運動なしで痩せる!だの、楽して3ヵ月で10kg減!だの、そんな甘っちょろいことは一切言わない。運動が大嫌いな私が、汗も涙も流して身体を仕上げたのだ。結果的に、54kgから44kgまで体重を落とし、体脂肪率も26%から16%まで絞った。減量期間については、紆余曲折あったものの、だいたい10ヵ月ほどかかっている。

ここから先はいかに私が辛い思いをしながら努力をしたかを書き連ねる。それを踏まえてもなお、読みたい人は先へ進んでほしい。

▼万年標準体重だった私

幼い頃から、母親には「ボンレスハム」と呼ばれていた。それくらいに、生まれた時からムチムチ、そして何よりガッシリとしていた。
実家の夜ご飯は、メイン料理をはじめ、主菜・副菜・汁物・ご飯・デザートと、かなり豪勢な構成。一般的な定食の1.2食分程度はあったかと思う。さらに、毎週末はお菓子の日として、おやつにポテチ、デザートにアイスと、ジャンクフードを摂取していた。結婚してから分かったことだが、どうやらかなり食事量の多い家庭で育ったらしい。

実家で暮らしていた頃は、同じ身長の母親と「標準体重は超えない」を合言葉に、体重計に乗ることを習慣化させていた。生まれつき代謝がいいのか、上記のような食事をしていても、標準体重を上回ることはなかった。それは、1日1万歩歩く習慣が元々あったこともあるのかもしれない。

▼「痩せなきゃ」が口癖の2021年夏

2021年夏、転職直後から激務に追われていた私は、ストレスの捌け口として、平日にもジャンクフードを積極的に摂取するようになった。実家での夜ご飯を含めた3食をきっちり食べた後に、ポテチを2袋開けるといった行動を取るように。今思うとなんという狂気。恐ろしすぎる。

この頃、体重が増えていることは自覚していた。毎朝体重計に乗って、数字が増えていく様をただ眺めていた。だからこそ、腕の出る服などを着る度、ハイカロリーな食事を前にする度に、「痩せなきゃ」とこぼしていた。

当時恋人だった夫からは、デートの度に「そんなに痩せたいなら運動しなよ」と提案されるも、「運動だけは絶対に嫌」と突っぱねた。まるで運動に親でも殺されたのかのような形相。シャトルランではすぐに脱落し、逆上がりができなくて居残り練習をさせられた人間だ。運動なんてまっぴらごめんである(ちなみに、逆上がりは結局できないまま大人になった)。

▼任天堂への感謝が止まらない2021年冬

渋々運動を始める

口を開けば「痩せなきゃ」とこぼし続けて約半年が経った頃。両親がSwitchのゲームソフト「リングフィットアドベンチャー」を買ってきた。あまりの娘の有様に、耐えられなくなったか。この頃は、あまりの恐ろしさに体重計に乗ることすら辞めてしまったが、推定54kgはあっただろう。いや、むしろそれ以上あったかもしれない。下手すれば平均体重57kgの夫よりも体重が重かったかも。

家族がいるリビングで「リングフィットアドベンチャー」をやるのは……かなり、かなり羞恥心が煽られた。そのため、最初は家族が居ない時間を見計らって、慣れてからは夕食後家族団欒の時間を使って「リングフィットアドベンチャー」に勤しんだ。

始めてみると、これが意外といい。進むためにはスクワットをしなければならないし、敵を倒すためには筋トレをしなければならない。ゲーム性が高く、クリアするために必死に運動するようになった。

「リングフィットアドベンチャー」をはじめて3ヵ月くらいが経ち、習慣化できたと言えるくらいになった頃。なんだか物足りなさが出てきた。拘束される時間の割に負荷がそこまで高くなく、そして目に見えて身体が絞れているようには見えないような気がしたのだ。数字として月に1kg程度痩せてはいるのだが、絞れたというより萎んでいるような印象を受ける身体つきの変化だった。

さよなら、ジャンクフード

ちょうど「リングフィットアドベンチャー」をはじめると同時に、ポテチやアイスを極力避け、健康的な食生活を心がけるようになったことも、影響しているだろう。量は相変わらずであったが、食べる内容を見直し始めた。

余談だが、今でも夫は、私が運動習慣を身に付けるきっかけとなった「リングフィットアドベンチャー」に感謝をしている。任天堂に対し、お礼状でも書くんじゃないかという勢いだ。「あんな運動嫌いだったinaちゃんが、最終的には筋肉大会の出場を目指すようになるなんて」と夫は酔う度に言う。よほど嬉しいらしい。

・Switchのゲームソフト「リングフィットアドベンチャー」を週3回程度行った
・食事量は変えず、ジャンクフードや油物など、食べる内容を見直した(1600〜1800kcal/日)

▼ダンベルを持つ覚悟をした2022年夏

パーソナルジムへの門を叩く

「リングフィットアドベンチャー」では物足りなくなってしまった私が行き着いた先は、パーソナルジムであった。あまりにも緩やかな減量に耐えられなくなり、いよいよ、ダンベルを持つ覚悟を決めたのだ。
この時、かなりダイエットについて勉強をしたため、私が理想とする身体になるには、ウェイトトレーニングが欠かせないことに気付いていた。

しかし、月額制ジムに行くのは怖い。陽キャしかいなさそうだもん(当時の偏見)。ならば、トレーナーに見てもらいながら、基本的なトレーニング方法を学ぶしかない。トレーナーであればどんな運動音痴でも見放さないはずだ。さらに、マシンの使い方をある程度知れば、いつか月額制ジムデビューを果たしたとしても、そこまで挙動不審な動きをすることはないはずだ。そう考えた。

腹を括ってからは早く、週に1度、半年間かけてパーソナルジム「BEYOND」に通った。店舗数の多さとクチコミの良さで「BEYOND」にした。そこで基本的なトレーニング方法(スクワットのやり方など)を学び、体重も理想値(44kg)まで落ちた。

アプリを使った食事管理を始める

この時、「あすけん」を使いはじめた。“「あすけん」の女”の悲しそうな顔が見たくなくて、許容範囲内で食べることを心がけるように。この頃から食事量も見直し始める。

・週1でパーソナルトレーニングに通う
・「あすけん」を使った食事管理を開始。食事量の見直しを始める(1400kcal/日)
結果
パーソナルジム初回時50kg/28%から、44kg/19%までの減量に成功

▼身体を整えたって、きれいに痩せはしない2023年夏

フォトウェディングに向けて2回目のパーソナルジム

パーソナルジムの契約を終了し、一度は理想値まで減量した私だが、リバウンドするのは早かった。なぜなら、唯一の運動であったパーソナルトレーニングの契約が終了し、“「あすけん」の女”が鬱陶しくなっていったからだ。

標準体重を少し下回る程度で維持をしていた私は、このままでも良いかと思っていた。別に太り過ぎているわけじゃない。痩せる理由もないし、まあいいか。

ところが、ここで人生における一大イベントが発生する。「結婚」だ。突如話に挙がった結婚話は、あれよあれよという間にまとまり、フォトウェディングをすることになった。

私は困った。私の心はいいが、肝心の私の身体が結婚への準備ができていない。俺はいいけどYAZAWAはどうかな状態である。

夫に頼み込んで、夫婦揃って最寄り駅の月額制ジムに通い始めた。慣れない器具にアタフタしながら、仕事帰りに月額制ジムに通うようになった。

月額制ジムに通うだけでも良かったが、誰かに見てもらいながら、半強制的に運動習慣を取り戻したい。怠惰な私はまた、パーソナルトレーニングを契約した。

2回目に契約したパーソナルジム「desty」は、しなやかな体をつくるための基礎を教えてくれるところだった。美脚パーソナルなどという胡散臭い冠をつけているが、アライメントを整えることに重点を置いたトレーニングができる。

そのため、ウェイトトレーニングは、月額制ジムで自主練を重ねた。けれどこの時は、週に1回ジムに通えばいい方。それゆえに、理想の身体には程遠かった。

だが、やはり人の目があると頑張るもので、再び理想値まで減量した。どうやら私は減量が得意らしい。理想の体型とは言えなかったが、妥協できる身体でフォトウェディングにのぞむことができた。

元同僚との合トレが習慣化

フォトウェディングに向けた身体づくりが佳境に入った頃、1社目の元同僚がジムで働き始める。そこから月に2回ほど、元同僚と予定を合わせて合トレをするようになった。彼女の話を聞く度に身体づくりへのモチベーションが上がる。この習慣は、今でも続けている。

“「あすけん」の女”から「カロミル」へ乗り換え

食事管理に関しては、使用アプリを「あすけん」から「カロミル」に変えた。“「あすけん」の女“にストレスを抱えることなく、シンプルなUIでとても使いやすい。現在も「カロミル」を使って食事管理をしている。

・週1度のパーソナルトレーニング
・週1程度、月額制ジムへ(3種目×3セット)
・「カロミル」を使った食事管理(1400kcal/日)
結果
パーソナルジム初回時48kgから44kgの減量に成功

▼筋肉大会に向けた身体づくりをする2024年夏

2週間の新婚旅行で5kgリバウンド

フォトウエディングと新婚旅行を終え、せっかく瘦せた体型を元通りどころか増やしていた私は、改めて痩せることを決意する。三度目の正直だ。もう痩せるという行為をしたくない。

すでにご存知の通り、1〜2回目ともに、パーソナルトレーニングの契約の終了後、体型が維持されたことはなかった。だいたい数ヵ月もすれば、我慢がならなくなって元に近い体型に戻ってしまう。
今まで頑張ってきたことが水の泡になっていることは、頭では分かっているものの、マクドナルドは美味しいし、パンケーキはいつだって食べたい。だからこそ、今回の身体づくりでは成果を出して維持したかった。

筋肉大会とは無縁の人生だと思っていた

ジムで働いている元同僚からボディコンテストに出ないかと誘われた時、意外にも夫が前のめりの姿勢を見せた。飲みの席であったから、大会出場の話は冗談だろうと聞き流していた私。しかし、後日シラフになった状態でも大会出場に向けた話が進んでいるではないか。おいおい本気かよ。いよいよ、本格的に身体づくりをしなければいけなくなってしまった。夫がこれを機にパーソナルトレーニングに通ってみたいとこぼしていたので、大会出場を目的に3回目の契約に至った。

いざ大会出場に向けた身体づくりをするぞ!というタイミングで、私が心身のバランスを崩してしまった。そのため、リハビリも兼ねて、日中は月額制ジムに通い、週に1度パーソナルジムに通うことに。

パーソナルトレーニング初回。真っ直ぐな目をしたトレーナーに言われたことは、「持つ重量をガンガンあげましょう」と「クリーンな食事をしましょう」の2点だった。

暇さえあればジムへ

これまでの私は、月額制ジムに通ったとしても、3種目3セット、しかも苦痛じゃない程度の重量でトレーニングをしていた。それを初回で見抜いたトレーナー。「もっと重量あげれますよね?」と圧をかけてきた。
今回ばかりは本気で身体を変えたかったため、月額制ジムでは、トレーナーが作成したメニューをこなすことに。基本的に20セット(5種目×4〜6セット)以上を目標に、さらには日々重量を更新する勢いでトレーニングに励んだ。
その結果、デッドリフトは自分の体重以上の重さを持てるようになったし、背中は女性らしからぬ筋肉質なものとなった。おかげさまで「大会に出られているんですか?」とジムで声をかけられるくらいにはなった。

鶏胸肉とはお友達

これまでの食事管理では、カロリー内に収まれば何でも食べてOK方式を採用していた。しかし、理想の身体を得るには、クリーンな食事が重要だという。

そこで今回は、お昼は鶏胸肉のチャーハン、夜は鍋とメニューを固定した。いちいち献立に悩んで悩んで、悩んだ挙句に血迷ってマクドナルドに走ることもない。これがかなりのストレス減少につながった。

体重の減量幅に対する体脂肪率の差よ。どれだけ脂肪がついていたかがわかる。

・週1のパーソナルジム
・上記とは別に週5の月額制ジム(5種目×4〜6セット)
・食事内容を固定(鶏胸肉チャーハンと鍋)
・「カロミル」で食事管理(PFCはカロリー設定はトレーナーの指導のもと実施)
結果
3回目のパーソナルジム初回時48kg/26%から44kg/16%の減量に成功

終わりに

減量したりリバウンドしたりを繰り返しながら、理想の身体を追い求め続けてきた。過去の私からしたら十分な身体かもしれないが、上を見れば果てしない。まだまだ改善できるところはたくさんある。今の身体に満足せず、これからもトレーニングに励んでいきたい。できたら、2026年あたりには筋肉大会に出場できるといいな。

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