最近読んで良かった本3選【読書記録】#12
早起きをする習慣が身につくと、読書の時間が増えてよいものですね。
これまである程度の量の自己啓発本を読んできて、違う作者が似たようなことを言及しているのに気づくようになりました。
最近は、その"普遍の真理"ともいうべき事柄を発見することがとても楽しいです。
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●人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた
"人生に行き詰まった"とありますが、人生に行き詰まっていなくても読む価値がある本です。喫茶店開業という具体例を基にして、人生をより良い方向に進めるための手ほどきが書かれています。
登場人物たちの境遇が、"人生に行き詰まった"というほどではないことに若干の違和感を覚えますが、各章の『赤澤メソッド』には説得力があります。
これまでの人生で、1万時間を使った3つのことについて考えてみること。それは、これからの人生の武器になり、あなたを100万人に1人の逸材に押し上げてくれる。
僕は特にこのメソッドに心底共感しました。やはり、多動力。複数の異なる種類の柱を持つことで、価値ある人間になることがやはり重要なのです。
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●苦しかったときの話をしようか
僕とは違う畑であるビジネス界の話だと思い込んで、今まで食わず嫌いしていました。しかし、読んでみて正解。就活を控えた娘さんに向けて、作者が書き溜めたメッセージがベースとなっているため、非常に分かりやすいです。
人間の不平等や日本式学校教育の弊害などをきっぱりと言い切った上で、その現実とどう戦うかということが書かれています。
君がコントロールできる変数は、 ①己の特徴の理解と、 ②それを磨く努力と、 ③環境の選択、最初からこの3つしかないのである。
肝心なのは、資本家の世界を射程圏に見据えるパースペクティブを君が持っているかどうかだ。
特にこの、"資本家というパースペクティブ"は多いに参考になります。"サラリーマンパースペクティブ"しか持たなかった自分の甘さを痛感しました。
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●ぜんぶ、すてれば
人生に直結する教えを学ぶというよりは、作者のユニークな考え方を知ることができて面白いです。
読んでいて楽しいですが、色々と極められた超越的な思考と行動で、全てを参考にするのは難しいかなと感じました。
ものを所有することは安定を生まない。むしろ不安が増えるだけ。「いつでも移れる。どこでもすぐに新しい生活を始められる」。人生の選択肢を広げてくれる、そんな軽やかさを持ちたいと僕は思います。
ですがこの部分のように、ところどころに共感ポイントもあって、自分の価値観を強化するのに役立ちました。
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自己啓発本を読む最大のメリットは、自分にない考え方や視点を吸収できることだと思います。
しかし、ただ単に数を増やすだけでは意味がありません。
自己啓発本から自分に必要なエッセンスを抽出して組み合わせ、体系づけることが大切なのだと思います。
そうすることで、自分に適した強固でオリジナルな価値観を形成できるのでしょう。
これが最近のちょっとした気づき。