1年程かけてゆっくりと読んできた本がある。
宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトン、小林秀雄、ユングといった文章に秘められた人生の悲しみが26編に渡ってまとめられている。
人生の悲しみについて詩的かつ奥深い考察がなされていて心が洗われた。
特にあとがきと解説パートに惹かれた。
悲しむことによってしか見出し得ない知見や思考がある。
そして、書くことによって自身の感情を俯瞰的に捉え正確に解釈することが可能になる。
共感しかない。
僕も恐らく今後の人生において重要な局面になるであろう悲しみを経験したばかりである。
だが、その悲しみは人生を俯瞰で眺めると間違いなくプラスに働くと思っている。
人生って面白いですね。
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本書を読んで、書くという営みを大事にしていこうと改めて感じた。
神戸・元町の喫茶店でモーニングを食べながら。