入間さん

名古屋市でぼんやりとしています。

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最近の記事

娯楽記

好きなボーカリスト嬢王蜂のアヴちゃん まず純粋な歌唱力がものすごく高い。声量、音域、安定。 それに加えてキャラクター性のバラエティが歌手5人分くらいある。 まさしく歌の化け物。 清竜人 概念としてスケコマシが具現化したような声。 リアリティとはとても周回遅れだが一発録りを掲げているfirst takeでボーカルのピッチ補正がされていたことが小さく炎上していたらしい。 批判的な感想としては「一発録りの歌手の実力が聞けると思っていたのに騙された」「嘘つき」などがある。 しかし

    • 秋がドアの隙間から覗く

      下品とはなにか分別を弁えない振る舞いを下品という。 言い換えるとパブリックとプライベートの区別がない。 そんな振る舞いは嫌いだ。そうならないよう日々気を付けている。 ギミー・シェルター台風が来る度にホームレスが避難所から追い出されたニュースを思い出す。報道によると対応した台東区の職員は「区民のための避難所だ」という理由でホームレスを追い出したらしい。 なるほど。私ももし台東区にいる時に台風が来たら避難所に入れてもらえなかったらしい。 不愉快な他人公共の福祉とは常に不愉快な

      • 日記 西瓜を食べて姓が変わる夏

        SNS老人感連絡用に作ったfacebookを開いたら糞のようなゴシップが垂れ流しになっていて私はページを閉じた。 なぜSNSは劣化するのか。 mixi、Twitter、facebookなど私の世代が使っていたSNSはことごとく劣化していく。 なぜか。 これはユーザー数がそのメディアのキャパシティを超えた時に生じる。 SNSとはソーシャルネットワークサービスであるから元来はユーザーの個人的な交友の延長であった。 初期のmixiが18歳以上限定の紹介制であったのはそのためだ。登録

        • 夏あざみのあざみってなんだろう

          母校襲撃理由あって出身高校に取材の申し込みをする。卒業生とはいえ10年以上経つとただの部外者だ。なので体裁を整えた取材依頼書を書く。あちらはお役所なのだ。 取材趣旨、方法、略歴、活動歴、資料として著書と過去の寄稿原稿。 取材させてもらえるといいな。 スーパーマンになりたい夏合宿がしたい。 そう思って公営の研修所を調べてなにをやろうかと出し物を考えていた。 しかし私は友達が少ないことを思い出した。だから合宿はできない。 私は昔からずっと大勢に囲まれてみんなの輪の中心にいるよう

        マガジン

        • 〈小説〉ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム
          21本

        記事

          言語は棍棒 雑考

          年に数回かパーティーピーポー突然思い立って人を呼び集めてパーティーをした。といってもケーキもないサプライズもないただ飲んで食ってだけだったが。 話題は地方都市で家業を継ぐこと、そこに嫁ぐこと、地方都市の政治犯罪とその取締り、代用監獄の違法性、医療系資格の転生方法、大学受験、キリスト教聖職者の学閥、リアムとノエル…etc 私が座の中央に座っていたので全ての話題が耳に入ってきた。つまり雑多だった。 ワインを三本空けてほろ酔いで帰宅。 ダイエット宣言182cm,86kg軽肥満で

          言語は棍棒 雑考

          雑感ノオト

          ソーシャルとネットワーク 思うところあって連絡用にfacebookを作り直した。知り合いなら特定できる程度にプロフィールを設定する。 SNSはストレスしか産まないので一切止めたが連絡を取る手段がないのはよくない。更新は一切せず連絡用として放置しよう。 と思いアカウントを作るとどういう訳かなにもしていないのに知り合いがわんさかおすすめに表示される。懐かしさと後ろめたさに震えながら友人知人の近況をアップデートしていく。 大学で講師をしていたり大手出版社に勤めていたり子供がいたり、

          雑感ノオト

          コラム集のような日記

          マルチな人バイト先でマルチな人と遭遇したことがある。私と同じバイトなのにやたらといい服を着て姿勢が悪く自分のことを頭が良いと見せようと必死な人特有の話し方をしていた。 つまり馬鹿なのだ。 話すとやたらと羽振りが良さそうなことを言う。「じゃあなぜバイトしてるの?」とは聞かなかった。戯言を楽しむ陰湿さが18歳の私にはあった。もちろん今でもある。道化を笑うのは娯楽の基本だ。 彼らは言葉や成功のイメージが貧弱なのだ。君の幸せはその中古のポール・スミスのスーツかい? 彼はひとしきりい

          コラム集のような日記

          ぼやきの季節

          厭世的 どんどん世間が嫌になる。不愉快な連中がデカい顔をしている。だからなるべくシャットダウンする。 SNSはやらない、見ない。ニュースのコメントは完全非表示、広告ブロックを使う。 するととても快適になるが視界が狭くなりさらに世間が嫌になるループに入る。 文章訓練 一応はプロの物書きだったし、知能検査では言語能力かなり高いということも分かっている。だから言葉と理屈をこねくり回すことに関しては世間の平均よりもかなり高い自負がある。 学校でやるような文法規則や読解の訓練を受けて

          ぼやきの季節

          暑すぎて

          アクィナスvsヴィトゲンシュタイン この二人について語れるだけの知識がないのだけど、今日読んでいた本にこの二人を並べて論じている箇所がありなかなか面白かった。突飛でありながら自然。 買わないと読まない 最近気が付いた。私は図書館で借りた本は大体読まない。コストなく手に入ったものは素通りしていく。イージーカムイージーゴーだ。 だからなるべく買うようにしている。金を出したことがモチベーションになるのだ。しかしさすがに上記の本を買った時は目眩がした。高いものは高い。 買わないと読

          花の死臭

          勉強は数字で見えるから楽しい 共通テストの過去問で8割取れるようになった。自分の場合は英語に全振りすればいいから楽だ。 しかし課題は時間と集中力の持続だ。正答率よりもまずは全問解くことを目標にしよう。 何に憚ることなく勉強だけしていればよかった頃が懐かしい。それでも勉強はしてなかったけど。 これまでの私の勉強というと関心を持ったごく狭い範囲の書物だけをひたすらに読むか嫌々にやっているふりをするの二択だった。 勉強とはつまり情報を体系化し理解するための訓練だ。 「二次関数なんて

          梅雨入り劫

          コンサータを飲み始めたことによる恩恵の一つだと思う。 ADHDによって集中ができなかった。薬でその凹みを補えたのでようやく脳味噌が活用できているように感じる。 聴く 音楽を聴かなくなった。一日10時間はつけているイヤホンで聞いているものといえば主にyoutube。なにかの情報が入ってこないとむずむずする情報ジャンキーになりつつある。 広く浅くほどよく好奇心を満たしてくれるエンタメが好き。 情報ジャンキーの弊害 常に何かをインプットしていないと落ち着かない。寝る前ですら。

          梅雨入り劫

          孤独の人の楽しみ

          美食 今月はおいしいものばかり食べていた。コース料理を月に二回食べたのは初めてだ。 善の研究 台風が去った翌日の強風の中、眼の前でOLさんが書類をばら撒いてしまい必死にかき集めていた。駆け寄って集めるのを手伝った。しかし極力何も言わずなるべく目も合わせずに散った書類を集めるのを手伝ってさっさと引き上げる。 私は比較的困っている他人を助けることが多いが感謝されたりするのが苦手だ。 感謝されたいとか善行がしたいわけでなく、問題が起きたときにそれに対して適切な対応がしたい、という

          孤独の人の楽しみ

          薔薇の月

          タイムラプス 毎日変化がないと日々の速度が加速していく。タイムラプスで見ているように感じる。自分以外のあらゆることの速度が上がる。私だけがそのまま。 妻に髪の毛が減ってきていると言われる。 自分の体すらも私を置き去りにすることに愕然とする。 ノードラッグデー 薬を忘れて断薬する。案外なんとかなる。しかし妻から見るとコンサータを飲んでいないとしんどそうに見えるらしい。 私は飲まないで30年くらい生きてきたからなんでもないが傍から見ると違うらしい。 とにかくぼやぼやして腹が減る

          <小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十一回 夏祭りのラウドスピーカー

          Chapter 20 夏祭りのラウドスピーカー 公園は午前中から人混みだった。  ニシから川を挟んだエリアにあり、公園は市内で最大の面積があり、敷地内にはスポーツ施設や公営図書館、よく手入れのされた花壇や噴水広場もある。  横はすぐ堤防になっていた。堤防からツインタワーをはじめビル群も見ることができるし、夏になれば河川脇の開けた視野のおかげで遠くの花火も見える。近所の住民にとっては格好の散歩スポットだ。  しかしこの日は様子が違った。  公園では男も女も老いも若きも首にタオル

          <小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十一回 夏祭りのラウドスピーカー

          春は二度来るほっかいどう

          北海道旅行は三泊四日が急遽二泊三日になり再度三泊四日になる右往左往。 道東では桜が咲いている。過ぎ去った春に追い付いた気分。日本の中で異なる季節が過ぎている。 北海道ワンダーランド 飛行機、特急列車、車を乗り継ぎ総距離1,100kmの最果ての湖畔で英文法の勉強をしている。不思議な気分。 今生の別れ(五年ぶり三度目) 祖母と妻を会わせる旅の目的を果たす。90も見えてきていよいよ弱ってきたと聞いていたが拍子抜けするほど元気。貶すことで親愛を示すスタイルのコミュニケーションも健

          春は二度来るほっかいどう

          <小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十回 夏祭り実行委員会

          Chapter 19 夏祭り実行委員会 井上と入れ違いにサングラスが俺の横に立った。俺をここに連れてきてからずっと他のテーブルにいたのだ。こいつはサングラスをつけたまま何を食ったのだ? 「ホテルに戻るぞ」  サングラスが言った。ここからなら歩いても帰れる距離だがそうはさせないのだろう。大人しく席から立ち上がりサングラスのあとについて行く。店内の客から盗み見るような視線を感じた。  ツインタワー東側の正面ロータリーに降りる。台風は街を外れて過ぎていったが、まだ風は吹いていた。霧

          <小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十回 夏祭り実行委員会