自主保育:保護者が当番制で未就学児をケア。子育ての持続可能性を高める (CASE: 24/100)
▲「自主保育」とサステナビリティ
自主保育とは、未就学児の保護者同士が、当番制で子供達の面倒を見る保育スタイルのことです。
私が住む鎌倉市には、山や海などの自然の中で保育を行う組織など、個性的な自主保育グループが複数あります。私の子供は自主保育を活用していませんが、自主保育を経験した親御さんや子供たちと接する機会が多くあり、その魅力については共感しています。
保護者同士が当番制で面倒をみるため、両親がフルタイムで仕事をしている場合には参加が難しくなりますが、パートタイムで仕事している場合や、専業主婦/主夫の家庭の場合には、一般的な幼稚園や保育園と並び、選択肢の一つになるかもしれません。
自主保育のいいところは、自分たちで保育を行うことで金銭的コストが低くなることだけではありません。たとえば、保護者が良いと思う環境で保育ができるのは大きな魅力です。鎌倉市には、自然の景観を残した山があったり、子供でも比較的安全に遊びやすい砂浜もあったりします。そうした場所で子育てが出来るのは、都市部で子育てをしている親御さんにとっては羨ましい環境と言えるでしょう。
また、当番で保育を担う保護者は教育の専門家ではありません。保育に際して、その部分を懸念する方もいるとは思います。しかし子供たちにとって、自分の親や先生以外の大人との交流も、大切な人生の経験となることでしょう。なぜなら、幼稚園や保育園の先生との交流とは性質の異なるものであり、多様な大人の発言や行動から、子供なりに社会について学ぶことも多いからです。
当番制のため、自分が当番の時は大変ですが、そうではない時は仕事をしたり、自由な時間を持てたりする場合もあります。そうした、子育てとは異なる性質の時間を意図的に持つこともまた、子育てを持続的に楽しめることにつながっているように思います。
近年、シェアリングエコノミーという言葉が流行し、モノを購入するのではなく、定常的に共有したり、必要な時のみに短時間レンタルしたりするビジネスが普及しています。
一方で、自主保育は、モノのシェアではなく、ある意味サービスのシェアリングと言えます。サービスのシェアリングの概念は、今回ご紹介した子育て分野以外でも、今後世の中で持続可能な生活・人生を送るにあたって、有効な仕組みなのではないでしょうか。
▲参照資料
▲キュレーション企画について
イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。
2022年のテーマは「サステナビリティ」です。
▲今回のキュレーション担当者
i.lab マネージング・ディレクター 横田幸信
▲i.labについて
i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。
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代表取締役:横田 幸信
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