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将棋:「敵兵を説得して、味方の軍へ」ー”コペルニクス的転回”ならぬ”将棋的転回”が作る人類のサステナビリティ。(CASE: 99/100)
▲「将棋」とサステナビリティ 私は将棋が趣味で、中学、高校とクラブ活動で熱心に活動したため、アマチュア三段の腕前になりました。40枚の駒と81マスの限られた盤面の中で、相互に駒を動かしながら、相手の王様の捕獲をめざすというゲームですが、意外とその駒の運用の仕方には、その人の個性がにじみ出ており、対戦をしながら、時に、その人と盤面を通じて対話をしているように感じることが多くあります。 あるとき将棋の歴史を調べていて面白いことに気が付きました。将棋のルーツは、紀元前2000年
本だったノート:「昔、誰かに読まれた本だった。」行く末のわかりにくい古紙回収ではなく、身近なものへ生まれ変わらせる意義とは。(CASE: 98/100)
▲「本だったノート」とサステナビリティ 「本だったノート」とは、その名の通り、本として読まれたのち、古本としては値段が付かずに「古紙回収にまわすはずだった本」を材料として作られたノートです。 オンラインを中心として、全国から本の買取・販売を手がける株式会社バリューブックスには、1日に2万冊もの本が全国から届くのだそうです。しかし、そのうちの半分は買い取ることはできずに、古紙回収にまわしてしまっている…その現状に何かできることはないか、別の形で価値を生むことができないか、と募
ラーメン二郎:「直系」「亜流」「インスパイア店」。店舗ごとの独自路線が異なる味を生み、熱狂的なファンが途切れない。(CASE: 97/100)
▲「ラーメン二郎」とサステナビリティ みなさんは、ラーメン二郎はお好きでしょうか?私の周りでは二郎ブームが巻き起こっており、普段から二郎の話で持ちきりです。私はあの量を食べられる自信はないので行ったことがありませんが、家の近くに人気の店舗があるので、最近は、一回は行ってみたいとも思っています。 ラーメン二郎は、東京都港区三田に本店を構えるラーメン店およびのれん分け店で、こってり濃厚なスープに極太の麺、山盛りの野菜が特徴のラーメンを提供しています。ラーメン二郎は、三田本店で
スヴァールバル世界種子貯蔵庫:1,165,041種の多様なバックアッププランによって守られる、人類の持続可能性。(CASE: 96/100)
▲ 「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」とサステナビリティ 北極圏にスヴァールバル諸島と呼ばれるノルウェーの群島があります。そのうち唯一の有人島、スピッツベルゲン島は、人口約2600人の小さな島ですが、ここには世界最大の種子貯蔵庫があります。世界の食料供給に対する究極の保険政策として構築された、この「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」は25億粒の種が収容可能で、生物多様性を維持するため、現在すでに世界中から集められた110万種以上の種子を収容しています。 種子貯蔵庫は海抜約130
People's Pavilion:解体までを含む建築の全工程において、一切の廃棄物を出さない。オランダの画期的な建築作品。(CASE: 95/100)
▲「People’s Pavilion」とサステナビリティ 「この社会に存在するゴミの半分以上がどこから来るか知っていますか?」「建造物です。建物を壊すと大量のゴミが出ます。その建物をデザインする立場として、私たち建築家にはこの世に存在するゴミの半分に責任があります。」と、オランダのbureau SLA創業者、ピーター・ヴァン・アッシェさんは言います。 建造物は資源の発掘から建設、解体までのプロセスで、リサイクルできない素材を出し、それらが多くの廃棄物となります。今後も世界