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なんのために食べるのか。 お腹が空くから?

まず最初に。
私がなぜ「食」について語るのか。それは、私自身の「パニック障害」と、三女のアトピー(アレルギー)を、「食」を含む「生活習慣」を変えることで完治してきたからです。また、生活習慣病予防士の資格を取得したり、自然食の会社の企業広報誌の編集長をして農家や食の考えに詳しい人をたくさん取材してきました。いまも夫は自然食の会社に深く関わっています。

「料理ができない」んじゃなくて
「料理を知らない」だけでは?

「料理ができないんです」。
という話をときどき聞きます。

クリティカルシンキングな私たち夫婦は、「そもそも」「それって本当?」という話をよくするのですが、

「◯◯ができない」という人は、できないんじゃなくて「知らない」か「やったことがない」だけだよね。

と私はたちは思うのです。

まず、ご自身が「料理ができない」と言っている、その「料理」とはどんな料理なのかを考えてみてください。

定食屋さんのような一汁三菜の定食でしょうか。
カフェのようなランチプレートでしょうか。
料亭やフレンチのようなコース料理でしょうか。

たぶんそれをイメージしてしまっていますよね?

でも、料理って「お味噌汁」だけ作れたら、それで「あなたは料理できる人」だと思うのです。

一汁三菜と、だれが決めた?
小皿がいくつも並んでいないとダメだとだれが決めた?

それは、それぞれの暮らしのレベルで決めたらいいことです。時間や心のゆとりがあれば、たくさん作ればいいのです。

そして、和食の基本は「味噌汁」です。そして、ごはんと味噌汁だけで、人は生きていけます。

食事は「一汁一菜」で良いのです。

極論を言うなら「玄米おにぎり」だけで生きていけるとも言えますが、その話はまた別の機会にするとして、私は、パニック障害になった1997年からマクロビなどの食について勉強し始め、1999年にアレルギー体質でアトピーの三女を産んだころから、幕内秀夫先生の粗食のすすめ」や、子ども向けレシピの書籍を参考に、短時間でシンプルで栄養たっぷりの食事を心がけるようになりました。

土井善晴さんも一汁一菜を勧めていらっしゃいます。


ごはんを食べる目的は「空腹を満たす」こと?

毎日元気に動けている人は構いません。
毎日元気に動けていない人、それはあなたの「食事」から、栄養を摂れていない可能性が高いです。

三十品目とか栄養とか、よくわからない。
それでいいと思います。

ただ、人は「空腹を満たすため」だけに食べていると、確実に「元気エネルギー」は不足していきます。

食べることの目的は「空腹を満たすこと」ではありません。

「お腹が空いた」という身体からのメッセージはただの「連絡」であり、それさえなんとかできればいい……わけではないのです。

では、そもそも「人はなぜ食べるのか」。

「人」は動物である。動物は食べなければ死んでしまう。
では、なぜ、食べなければ死んでしまうのでしょう。

私は「人間」は「地球のエネルギー」を体内に取り入れないと生きていけないから。だ、と考えています。

地球のエネルギーは「土」にあります。つまり、動物は土からエネルギーをもらって生きているのだろうと推測しています。

だから、本当はアスファルトで固めたらダメなんです。土のいらない水だけで育つ野菜を食べることにも疑問を感じています。その水にももちろん土のエネルギーが入っているのでしょうけれど、水を浄水しているのだとしたら、エネルギーはかなり減っているでしょう。

話を戻します。

「地球のエネルギーを土からもらう」ために、私たちは食事をしているのです。だから、野菜を中心に摂取する必要があるのです。

こう仮定すると、加工食品ばかりの食事、人工的な添加物、農薬たっぷりの野菜がなぜダメなのかが少し納得した説に見えてきませんか?

農薬をすべてNGとするのは、普通の暮らしのなかでは難しいですしこだわりだすとキリがありません。ゆえに、この記事では一旦置いておきます。オーガニックという言葉だけが先行して、本来の「無農薬」のイメージで解釈している人が多いですが、そのあたりの話も長くなるので一旦おいておきます。

でも、私たちは「地球のエネルギーを補給し続けないとダメなのだ」ということだけ頭の片隅においておけば、コンビニの袋パンだけ食べていても元気が出ないのはなぜか、ということはおわかりいただけるのではないでしょうか。

私は、ベジタリアンではありません。
野菜だけがベストであるとも思っていません。

ただ、「地球のエネルギーがいかに摂取できるか」を考えると、野菜食が一番ダイレクトな方法だということがわかると思います。

そして、「野菜」の次が「野菜を食べている動物」なのです。

1)野菜
2)野菜というエネルギーを摂取した動物

ゆえに、その動物がどんな野菜を食べているかによって、動物はかぎりなくNGの可能性が出てくるわけです。

安い肉(たまご)は、安価でいい加減な飼料で育てられているかもしれません。
安い肉(たまご)は、コンクリートの上やケージの上で育てられていて土を踏まずに育っているかもしれません。

そうなると、「肉」という器だけで、地球のエネルギーが少ない可能性があるのです。

人間がこの数十年で、どんどん心が弱くなっている原因は、ここにあると私は考えています。

グランディングという考えがせっかく流行っていても、本当の意味でのグランディングは食事と連動させないと難しいのです。

さて、地球からエネルギーをもらうために私たちは食事する。

ということを頭に置いておけば、どんな野菜を取ればいいのか、少し見えてきませんか?

・なるべくしっかりと地球のエネルギーを吸って育っていてほしい
・なるべく余計な農薬や除草剤を使わないほうがいい
・なるべく自分が暮らす場所の近くのエネルギーを摂りたい
・なるべく収穫してから時間が経っていないものがいい
 (時間とともにエネルギーがなくなると予測:新鮮さ=エネルギー量)

という感じになりませんか?

地産地消がいいのは、このためでもあります。無農薬でも遠くから取り寄せるのではなく、本当は、「自分で自分の野菜を作る」のがベストなのだろうという結論に、私たち夫婦は至りました。

そこで京都に引っ越したのです。
「庭や近くの畑を借りて、自分たちが食べる野菜を育てよう」。
そう考えたのです。

結局、仕事が忙しく野菜を育てることが減り、田舎で暮してるおかげで新鮮な野菜を買える場所も増え、育てなくてもいい状態にはなっているのですが(笑)。

具体的な方法は、また今度にして、今日は、このへんで。

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