「代謝を止めるな。」
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では、本題。
永田和宏著・「生命の内と外」を読んだ。
細胞生物学者であり歌人としても活躍する著者が書いたこの本は、
「閉じつつ開いている”膜”」という存在に焦点をあて、生命の本質を説いた一冊。
生物学の専門的な内容はサッパリだったけどそれ以外はわかりやすく、生命を、そして人間を知るにはかなり勉強になったし、この考えはいろんな場面で応用できるなと思った。
生命が「生きている」という状態はどういうことなのか?
かつて生物学界に大きな影響を与えたアレクサンドル・オパーリンはこう言った。
これは今から約60年前の言葉だけど、生命が「生きている」という状態を、きわめて正確に、そして簡潔に語っている。
つまり「外界との間に物質およびエネルギーのだしいれをおこなっている間だけのこと」という部分がそれにあたる。
そう、「だしいれをおこなっている間だけ」が「生きている」という状態なんだ。
もっというと代謝をやめてしまえば、待っているのは「死」だ。
これは経済でも同じことが言えるよね。
需要と供給、生産と消費といった代謝が無ければ経済は成り立たないからね。
それに個人でもそう。
お金は代謝、というか流れをつくって循環させないと入ってこないんだよね。
だから無目的に貯金だけしてても意味がないんだ。
だって出し入れをしないで循環を止めるってことは、「死」なんだからね。
そう考えると、コロナの被害でこれからどんどん出てくるのは、経済的な死だろう。
外出を自粛することによって、飲食やイベントをはじめとした企業や業界が大ダメージを受けている。
さらにその業界で働いている人にも当然大ダメージは受ける。
最悪の場合、もしかしたら一つの会社だけではなく、業界ごと死んでしまう可能性だっていある。
原因はもちろん、みんなお金を使わないからだ。
出し入れが、循環が止まると本当に死んでしまうんだよ。
だから無理にとは言えないけど、経済を止めないように少しでもお金を使わないといけないんだ。
さらに、
と書いてあったことも、注目すべきポイントだ。
つまりインプットしないとアウトプットできないということ。
これも代謝と同じようなことでしょ。
だって出さなきゃ入ってこないってことなんだからね。
今は誰もが情報発信できるようになったけど、情報発信とはアウトプットだ。
だから情報発信をしたいならインプットをしないといけないということ。
もっというと、クソみたいなアウトプットしかできないなら、クソみたいなインプットしかしていないということだ。
こんな感じで、生命が、人間が生きている証拠である代謝(循環)を考えると、何をするべきか?何を見直すべきか?が見えてくる。